約 316,032 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1656.html
ユクミン 前 27KB パロディ 希少種 自然界 ギャグ?パロディという名の・・・ 私の名前はキャプテン・オリバー。 シャチホコ星出身の雇われ宇宙船パイロットだ! 背がちょっぴり低い(60cmくらい?)のが悩みのナイスガイさ!! まあ私の星の人間は大体そんなものらしいがね!! まあそれは置いといて。 早速だが私がかつて出会った、ある星に生きる不思議な生物との出会いを君達には見て貰おうと思う。 それなりに長いので時間は掛かるが、最後まで付き合ってくれるならばこれほど嬉しいことはない。 では、ゆっくりしていってくれたまえ!!! ○月×日、墜落した日。~脱出計画開始~ まいった。困ったことになってしまった。 まさか私としたことが、小隕石の接近に気が付かずに接触してしまうとは。 止むを得ず見知らぬ星に不時着したが、愛船のシャーク号もボロボロになってしまった。 久しぶりに取れた休暇。せっかくのバカンスだというのに、台無しだ。 まあこのまま腐っていても仕方がない。というか、それどころではない。 どうやらこの星中にシャーク号の部品が散らばってしまったみたいだ。 幸いこの周囲だけならシャーク号である程度移動できる。 どうやらここは地形的にも安定していて危険な生物もいないようだ。 ここを拠点にして部品を回収し、機能を増やして行動範囲を広げていこう。 まさか非常用の探知機が役に立つ日が来るとは思わなかった。 そして大きな問題が一つ。この星は私が生きていくには辛すぎる環境なのだ。 防護スーツの生命維持装置が働くのは一ヶ月ほど・・・それまでに船を直して脱出しなければ。 ~脱出計画二日目~ 早速近くに反応があった部品を回収に来た。 それにしても、無くなった部品には大型の物も多い。 一人では回収に手こずるかもしれない。誰か協力者でもいれば・・・ そんなことを考えていると、目の前にピコピコ動く、芽のような物を見つけた。 なんだこれは・・・? 普通に考えれば植物の目だが、明らかに意思を持ったようにピコピコ動いている。 ―――怪しい。誰がどう考えたって、ロクな物じゃない。 ただでさえ警戒すべき未開の地。こんな得体の知れない物に気安く接触すべきではない。 至極当然の結論を出した私は、そのまま動く芽を無視してそばを通り過ぎようとした。 すると――― 「ゆっくりしていってね!!!」 勢い良く、芽があった場所から何かが飛び出してきた。 黒い髪に大きな赤いリボンをつけた、20センチ弱の・・・生首!? 「あっ!ゆっくりしていってよー!!」 生首の制止の声も振り切って、私は逃げた。 冗談ではない。職業柄、異星の生物との接触は慣れているが 流石に喋る生首などは専門外だ。どちらかというとオカルトに分類されるのではないのか? そんな事を考えながら必死に逃げていると、前方にまた例の動く芽が! 当然「ゆっくりしていってね!!!」出てくる生首。 よく見れば、周囲に同じような芽が沢山生えている。逃げ場がない。 それにこのまま逃げても、同じ事の繰り返しになりそうな気がする。 どうやら(何故か)言葉は通じるみたいだし、敵意も無いみたいなので対話を図ってみるのも手だろう。 あまり交渉は得意な方ではないのだが・・・ 私は意を決して、生首に話しかけた――― ・ ・ ・ 意外とスムーズに意思の疎通ができた。 とりあえずこれまでにわかった事といえば どうやら、この生首は“れいむ”という生物らしい。 いや、生物と言っていいものか・・・ なにせ彼らは中身が餡子の饅頭なのだから! 生きた動く饅頭・・・ますますオカルトチックになってきたではないか。 それはともかく、早速情報収集という事で色々と聞いてみた。 何故君たちがこのような姿形をしているのか? 人間というものを知っているという事は、この星にも人型の生命体は存在するのか? 様々な疑問をぶつけてみたが、殆どの質問を“れいむわかんないよ!”で返された。無常なものだ。 とりあえず何が目的なのだろうか?聞いてみよう。 「にんげんさんがゆっくりできてなかったから、ゆっくりしてっていいにきたんだよ!!」 意味がわからない。これは質問の答えになっていないのではないのか? 第一私にゆっくりしている時間など無いのだ。なにせ命が懸かっているのだから。 「にんげんさんはなにかゆっくりできないりゆうがあるの? なられいむがてつだって、にんげんさんをゆっくりさせてあげるよ!!」 ―――何?それは手助けをしてくれると言うことだろうか? 「そうだよ!!」 うーむ。気持ちは嬉しいが、正直あまり役に立ちそうに・・・ 「ゆっ!しつれいだね!じゃあ・・・ゆっくりしていってねっておおきなこえでいってみて!!」 何を急に・・・「いいから!」あぁ、わかったよ。・・・ゆっくりしていってね!!! すると 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 すさまじい数のれいむが周りから飛び出てきた。 「ゆふふん、どう?これだけたくさんいれば、にんげんさんもゆっくりできるでしょ?」 これは驚いた。こんな習性があるのか。 「そうやっておおきなこえでゆっくりしていってねっていえばきっとみんなでてきてくれるよ!!」 これは中々役に立つかもしれない。 これだけの数がそろえばきっと重い物も引っ張ることができるだろう。 芽があるところで呼べばすぐに出てくるのもいい。簡単に補充が利く。 見た所、結構な数の芽がここには生えているようだ。 せっかくの厚意だ。どうやら悪い奴等でもなさそうだし、手伝って貰おう。 早速周囲のれいむを集めて、最初に見つけた部品を運んでもらうことにした。 この大きさなら大体・・・四匹ほどいれば大丈夫だろう。 頼んだぞ、れいむたち。 「ゆっくりまかせてね!!!ゆーしょ、ゆーしょ!・・・おもいぃ゛ぃ゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!でいぶのなちゅらるぱーふぇくとなはがぁぁ゛ぁ゛!!」 「ぜひゅ~、ぜひゅ~。ぼ・・う・・・だ・・・め゛ぇ゛・・・・・・」 「でいぶぅぅぅ゛ぅ゛!!!ゆっぐりじでよぉぉ゛ぉ゛!!!」 全くもって駄目だった。 すぐ疲れて息を荒くする者や、歯を欠けさせて泣き喚く者ばかりだ。 なにも歯で咥えなくとも、押せばいいだろうに・・・それにしたって弱すぎる。 仕方ないので、考えていたよりも倍の数を使ってやっとシャーク号まで運ぶことができた。 最初数十匹いたれいむは今や半分ほど脱落している有様だ。 まあそれでもこの状況では心強い味方になってくれることは間違いない。 しばらくは彼らと共に部品回収を進めていくことにしよう。 ちなみにれいむから聞いた話では、れいむたちとは異なる種類も存在するらしい。 れいむたちはそれらを自分達もひっくるめて“ゆっくり”と名乗っていた。 私もそれに習って、れいむたちの種族をひっくるめて“ゆっくり”と呼ぶことにしよう。 他の種類のゆっくりも友好的であれば助かるのだがな。 さて、なんだかんだで今日は結構な進展があった。 無くなった部品30個の内3個が戻ってきて、 修理して取り付けた結果、少し行動範囲も広がったようだ。 この調子でどんどん進んでいくと良いのだが・・・ 大きな不安とほんの少しの安心感を胸に、 私はシャーク号までついて来たれいむたちを貨物室に押し込んで(意外と広いのだ) そのまま拠点に戻って眠りにつき、その日を終えた。 ~脱出計画三日目~ 行動範囲は広がったものの、まだ近辺には部品が残っている。 それを回収すべく、今度は違う方向にれいむたちとやってきた。 「ゆひゅ~、ゆひゅ~・・・れいむつかれたよぉ・・・」 「にんげんさん。ちょっとやすませてね・・・」 まだそんなに働いていないというのに、もう音を上げているれいむたち。 一匹あたりの運動量を考えると負担はかなり少ないはずなのだが、 すでについて来ている数は捜索開始時の三分の一ほどになっている。 しかも、やたらと休憩するせいで回収効率もガタ落ちだ。 おまけに夜になると 「こわいゆっくりがたくさんでるよ!」 ということでれいむ達は明るいうちにしか働きたがらない。 こちらとしても何があるかわからないので、日没までにはシャーク号に戻らなければならないのだ。 もう駄目だ、疲れた、休みたい、などとひたすらぼやくれいむたちからは、 根気や力強さ、その他諸々のプラス要素が少しも見当たらない。 長所といえば、掃いて捨てるほどそこら辺に生えているということぐらいか。 どれだけダメダメなんだ、こいつらは・・・ とは言ったが、これでも労働力として役に立ってくれていることは事実だ。 あれこれうるさいくらいで別れるというのは早計だろう。 ここは黙って我慢だ・・・ れいむの泣き言を適当に聞き流しているうちに、部品が落ちている場所にたどり着いた。 後はれいむたちに運ばせるだけなのだが・・・ 「ゆん?れいむと・・・にんげん?がそろってなんなんだぜ? いままりささまはゆっくりしたぴかぴかさんみるのでいそがしいんだぜ!どっかいくんだぜ!!」 黒い帽子をかぶった、金髪の生首。おそらくゆっくりだろう―――がいた。 落ちている部品に寄り添っている。気に入ったのだろうか? 「ま、まりさ!そのぴかぴかさん・・・」 「もしかしてれいむたちもぴかぴかさんをみにきたのかぜ? でもこれはまりささまがひろったからまりささまのものなんだぜ!あきらめるんだぜ!!」 どうやられいむの台詞から推測するに、こいつはまりさというらしい。 ゆっくりまりさ、というわけか。 「そんなぁ!それがないとにんげんさんがゆっくりできないよ!!」 「そんなことしらないんだぜ!さっさとうせるんだぜ! それともまりささまのどれいになってみるかぜ?そしたらすこしくらいはみせてあげてもいいんだぜ!!」 ゲラゲラ笑うゆっくりまりさ。なんだかゲスい奴だな・・・ まりさってのは皆こうなのか? 「ううん。まりさのなかにも、たまにゆっくりできないまりさがいるんだよ・・・」 まあ普通に考えればそうだろうな。ならば便宜上、ゲスまりさと呼ぶことにする。 しかしゲスいと言っても一応対話が可能なのだから、交渉に移ろうとはしてみるべきだろう。 元はといえば私のものだ。いきなりで悪いが返してはくれないだろうか? 「なにいってるんだぜ?これはおちてたのをまりささまがみつけたんだからまりささまのものなんだぜ! わけのわからないこというにんげんはゆっくりできないからゆっくりしないできえるんだぜ!!」 が、やはりそうなるだろう。当たり前だ。 突然証拠も無しに返せといわれて、大人しく渡す者がいるはずがない。 まあそれにしては随分と物言いから知能の低さが滲み出ているが・・・そもそも交渉などできるのだろうか? 「ゆん?なんなんだぜ?・・・もしかしてまりささまのかっこよさにみとれてるのかぜ? ならしかたないからにんげんでもどれいにしてやってもいいんだぜ!!かっこよくてごめんね!!!」キリッ(笑) うん、できなさそうだ。精々れいむとどっこいどっこいといったところだろう。 「 !! まりささまが、そこのばかそうなれいむたちとおなじだっていったのかぜ!!? ゆ・・・ゆるさないんだぜ!てんさいまりささまをばかにするとどうなるかおもいしらせてやるんだぜ!!」 しまった、聞こえていたのか! いきなり飛び掛ってきたゲスまりさに合わせて、私はとっさに足を振り上げた。 「げべっ!!げっ!ゆぶっ!べっ!!!」 どうなることかと思ったが、まりさは私の足に当たって、見事に飛んだ。 そしていくらか跳ねた後、顔面で無様に着地する。 おや?・・・そうか。身体能力なんかもれいむと同じ程度なのか。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・ゆ゛っぐり・・・ざぜ・・で・・・・・」 そのまま動かなくなってしまった。・・・もしかして、死んだのか?あれで!? そんな、まさかたったあれだけで! 「にんげんさん。いくらまりさがげすだからってゆっくりごろしはよくないよ・・・」 「にんげんさんはもしかしてゆっくりできないひとなの?」 れいむたちも若干引いている。 ち、違う!ワザとじゃないんだ!私はただ足を・・・ 「そっか。わざとじゃないならしかたないね!!」 「そうだね!!たまたまならしょうがないよ!!あのまりさげすだったし!!」 あ、それでいいのか。 軽いな・・・ まあいい。これは不幸な事故として片付けて置こう。 さあ、後はこの部品を運び込んでここ一帯は回収完了だ。次からはもっと足を伸ばせるぞ。 頑張ってくれ!!れいむたち!!! 「「「「「ゆっゆっおー!!!」」」」」 この日は拠点近辺の部品を回収し終えて、 ゲスでない普通のまりさが埋まっていたので、せっかくなので補充がてら引き抜いた。 現在のゆっくりの割合はれいむとまりさが半々だ。貨物室に入れられるだけの数を引き抜いておいた。 能力にあまり違いは見られないが、ものは試しだ。それほど変わらないなら痛手も少ないだろう。 残りの部品は、後24個。 まだまだ先は長いがそれほど悲観するような状況でもないのかもしれない。 私の不安はほんの少しだけ。だが昨日よりも確実に軽くなっていた。 ~脱出計画四日目~ 次は少し遠めの場所に来てみた。 ここにはセンサー類の一部が落ちているようだ。 これらを回収しておけばこの星の事がもう少し詳しくわかるようになるので、きっと探索も楽になるはず。 それにしても・・・ 「ゆぜー・・・ゆぜー・・・あづいよぉ・・・」 「じめんさんがあつくてやけどしちゃいそうだよ・・・」 「まりざもうあるげない゛がも・・・」 やっぱりまりさも、れいむとそう変わりなかった。 身体能力はまりさのほうが上のようだが、私から見ればその差は微々たる物だ。 そのくせ音を上げるのは非常に早い。困った物だ・・・ しかし彼らの言うことも分からないでもない。 私は防護スーツのおかげでなんとか感じないが、確かにここら一帯は気温が非常に高いのだ。 心当たりといえば、近くに山がある。もしや、活動している火山なのだろうか・・・ 「ゆっ!にんげんさん!ぴかぴかさんみつけたよ!!」 「ほんとだ!あれもってはやくかえろうよ。ここはゆっくりできないよ!」 そんなことを考えているうちに目的地に着いたようだ。 後は持って帰るだけなのだが・・・ ―――部品があるところまでは一本道。何故ならその道以外は全て焼けた岩が地面になっているから。 しかもその唯一の道も所々開いた小さな穴から煙が吹き出ている。 どう考えても危険だ。ここがもし活火山付近だとすればなおさら。 ここは無理に突っ込まずにゆっくりと対策を練るべきだろう。 下手に動くとロクなことにならない。 「なにいってるの!?こんなあついところにいたられいむしんじゃうよ!!」 「そうだよ!こんなところじゃゆっくりしたくてもできないよ!!」 「もういいよ!にんげんさんはほっといてれいむたちでぴかぴかさんもってこよう!!!」 「れいむたちをゆっくりさせれないにんげんさんはすっこんでてね!!」 「「「「「ゆっゆっおー!!」」」」」 あぁ・・・言ってるそばかられいむが半分ほど突撃して行った。・・・やめておけばいいのに。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!あづい!あ゛づい゛ぃぃ゛ぃ゛!!!」 「じんじゃうよ!!でいぶあづぐでじんじゃうぅぅ゛!!!」 「ゆあぁぁぁ゛ぁ゛!まっがなひさんん゛ん゛!!でいぶがらはなれでねぇぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「「「「「ぼっど・・・ゆっぐり・・・じだ・・がっ・・だ・・・・・」」」」」 やっぱり全員焼け死んだか。だからやめておけと言ったのに。 よく周りを見れば、ごく少量ではあるが火の粉が舞っている。おまけにあの煙はおそらく高温のガスだ。 当たればそれだけで焼け爛れるし、火の粉が引火すれば火炎放射機も真っ青の威力になるだろう。 さて。多大な犠牲を払ってそれが証明されたが、ここからどうしようか。 この防護スーツも流石にこんな異常な状況にまで耐えられるようには設計されていない。 単純な一本道ということは、ここ以外には道は無いということである。まわれる所など無い。 それにれいむたちが言っていた通り、あまりゆっくりしすぎていては暑さで参ってしまう。 考え込む私を嘲笑うかのように、また地面から火が吹いた。そんなとき――― 「もこたん、INしたお!!!」 地面から真っ白な髪の生首が飛び出てきた。おそらくゆっくりだろう。 始めて見る種類のゆっくりは、吹き出る火を見てうっとりしていたが やがて私達に気付いたのか、こちらに視線を寄越した。 「あ!にんげんさんだ!!はじめてみるお!! ゆっくりもたくさんいるお!!ゆっくりしていってね!!!」 どうやら敵愾心は無いみたいだ。これなら話しやすい。 ゆっくり・・・もこたんというのだろうか?何故いきなり出てきたのだろう。 「そうだお!もこたんはもこたんだお!! もこたんはひをたくさんみるとゆっくりできるからでてきたんだお!!! にんげんさんたちはここになにしにきたんだお?」 こういうゆっくりもいるのか。 私達は、この火やガスのせいで困っていると言うのに・・・羨ましいものだ。 「どういうことだお?ちゃんとせつめいしてくれないとわからないお?」 実は、かくかくしかじか・・・ 「そういうことだったのかお・・・それはたいへんだお! それならもこたんがてつだってあげるお!!もこたんあついのへいきだからきっとやくにたつお!!」 なんともありがたい申し出ではあるが、流石に一匹では・・・まさか! ゆっくりしていってね!!! ・・・何も起きない。ならやはり一匹で何とかするしかないのか。 「そうじゃないお!もこたんたちをよびたいならそれじゃだめだお!! ゆっくりINしていってね!!!っていってあげて!」 そこから違うのか。ゆっくりなりのオリジナリティだと思っておこう。 では・・・ゆっくりINしていってね!!! 「「「「「もこたん、ちょうINしたお!!!」」」」」 声と共に、出て来る出て来る大量のもこたん。これなら数も十分だ。 ではお願いしたい。 「にんげんさんのためにあのぴかぴかさんをみんなでとってくるお!!」 「もこたんにんげんさんをゆっくりさせてあげるお!!」 「せいいっぱいがんばるお!!」 それぞれ気合を入れながら部品の下へと駆けて行くもこたん達。 本人は平気だといっていたが、本当に大丈夫なのだろうか・・・ 「ゆっくりほのおさんもえてるお!!」 「とってもあつくてきもちいいお!!」 驚いた。半信半疑だったが、まさか本当にあの高熱の中で平然としているとは。 もこたん達は吹き出る高熱ガスや炎も意に介さず、軽々と部品を持ってきた。 一匹一匹のパワーも申し分ない。れいむたちには悪いが、彼らとは雲泥の差だ。 このままついて来てはもらえないだろうか。 「にんげんさん、さそってくれてうれしいけどそれはできないお・・・ もこたんはあついところじゃないといきていけないんだお。 だからここからはなれられないんだお・・・ごめんねにんげんさん」 そうなのか・・・残念だが仕方ない。こちらこそ無理を言って申し訳ない気分だ。 「で、でもあついところにはきっとほかのもこたんがすんでるはずだお!! さっきみたいににんげんさんがよべばきっとたすけてくれるお!!」 なるほど、覚えておこう。では今日のところは帰ろうか、みんな。 「きょうはくうきだったよ!!」 「こんどはまりさたちもがんばるからね!!」 「「「「「ぼるけいのぉ!ぼるけいのぉ!!」」」」」 こうして派手に火を吹く大量のもこたん達に見送られながら、私達は拠点に帰った。 共について来れはしないものの心強い味方ができたものだ。 そう思うと同時に、後ろの方で有りもしない本日の武勇伝を得意げに語り合っているれいむとまりさに (我ながら薄情だと思うが)一抹の不安を覚えながら、私は拠点に着くまでのほんの少しの間だけ浅い眠りについた。 本当に彼らで大丈夫なのだろうか・・・ ~脱出計画五日目~ 本日は昨日とは逆の方向に来た。 まさか反対の方角にまで同じような苛酷な環境は無いだろうと思ったからだ。 予想は見事的中。熱くもなく寒くもなく、険しい道もなく全体的になだらかだ。 普段文句が多いれいむやまりさたちも快適そうで何よりである。 ただし・・・ 「・・・おっきなかわさんだね」 「こんなにいっぱいのおみずさんみたことないよ・・・」 この緩やかな流れの、大きく深い河がなければ、の話だが。 これまた困った。この河は私の胸くらいまでありそうだ。 今までも多少の浅瀬はあったが、どれも私の膝までが浸るかどうかといった程度のものばかりだった。 どうやられいむたち、と言うよりもゆっくりは(饅頭である以上当然といえば当然なのだが)水を嫌うらしく 多少濡れる程度ならともかく、こんなに深い河に長時間は入れない。溶けてしまう。 河の幅が十数メートルという規模なのも問題だ。 彼らの脆さでは、おそらく思いっきり向こう岸まで投げ飛ばした後の、着地の衝撃だけで死んでしまう。 当の部品はというと、向こう側の岸からすぐそこの所に落ちていた。 今までの部品に比べればかなり小さく、よって軽いのでそれなら私がさっさと取りに行けば済む話だろう。 が、しかし。またしても問題は私の防護スーツである。 一応簡単な耐水加工は施してあるが、もし壊れてしまったら・・・ 言うまでも無く、その場でお陀仏である。考えたくもない。よって、私が入るという案も却下だ。 例に漏れず回り道は無いし、渡れそうな橋もない。どうしたものか。 ここに来てから私も頭を悩ませっぱなしだな・・・ 「ゆっふっふっふ・・・こまってるね、にんげんさん」 うん? 声のしたほうに振り向くと、つれてきたまりさが全員笑っていた。異様な光景だ。 「ほっといてね!・・・それよりもにんげんさん、こまってるね。 いわなくてもわかるよ!かわさんがわたれないんでしょ? れいむじゃおみずさんがたくさんあるとどうしようもないもんね!ゆぷぷっ!!」 あー、要らない挑発はいいから何ができるのか説明してくれないかね? 「わかったよ!! まりさたちはおぼうしさんにのっておみずさんにうけるんだよ!! おぼうしさんにのってむこうがわまでいってぴかぴかさんをみんなでもってかえればいいんだよ! そんなにずっしりさんじゃないんでしょ?だったらまりさたちなららくしょうだよ!!」 なんと、この帽子にはそんな機能が隠されていたのか。 しかしいくら部品が軽いとはいえ彼らに任せていいものか・・・ 「まりさたちにんげんさんといっしょにいて、まだゆっくりしたところなんにもみてもらってないよ! だからここでちょっとゆっくりしたところみせたいよ!!“おめーばんかい”のちゃんすをちょうだいね!!」 「まりさすごくむずかしいことばしってるんだね・・・」 「すごいよまりさ!!」 「ゆふふん!れいむももっとまりさをみなおしてもいいよ!!」 言葉の間違いはともかく、やる気に満ちているのはわかる。 どうせ他に方法も無いのだ。こう言ってくれてるのだし任せてみようか。 よし!では頼んだぞ、まりさたち!! 「「「「「ゆっゆっおー!!!」」」」」 現在居るだけのまりさが、全員河に向かって突撃していく。 昨日の火山でいつの間にか随分減っていた事を除いてもすごい数だ。 正直そんなに沢山は必要ないのだが、それだけやる気があるということなのだろうか? まりさが一列に並んで、帽子を浮かべて飛び乗った。 おお、本当に浮いている。嘘や見栄じゃなかったのか・・・疑ってすまなかった。 心の中で謝る私を余所に、まりさたちは全て浮かび終えたようだ。 後は部品を取って、力を合わせて行きの様に戻ってくるだけ。難しいだろうがこれなら期待できそうだ。 しかし、まりさたちはいくら立っても行動を起こさない。どうしたというのだ・・・? 「「「「「こ、こ、こ、ここからうごけないよぉぉぉぉ!!!」」」」」 ・・・なんだって!!?動けないとはどういうことだ!? 「まりさうきかたはしってたけどすすみかたはしらなかったよぉぉ!!」 「だれかぁ!!おーるさんもってきてねぇぇ!!」 「そんなのないよ!!ここからどうすればいいの!?」 「ゆ゛あぁ゛ぁ゛!!だれがだずげでぇぇ゛ぇ゛!!!」 なんという事だ。まさか言葉の通り“浮き方”しか知らなかったとは。 というか、普通そんな命に関わるような事を失念するものなのか!? 「あ・・あ・・あ・・・どうじで!?どうじでいきたくないほうにいっちゃうのぉ!!?」 「おぼーじざん!そっぢいがないでね!!ばでぃざのいうごどきいでね!!」 しかも、考えてみれば当たり前の事だが帽子が下流に向かってゆっくりと流され始めた。 とりあえず追いかけてみるが飛び込むわけにもいかず、近くに何かを引っ掛けるのに適した物もない。 う~む、だめだ。いい手が思い浮かばない。 「ゆっ!?なんのおと?」 「どどどどどどってきこえるよ・・・」 下流に向かっていくにつれ、何かを打ち付ける音が聞こえてくる・・・まさか 「「「「「たっ、たっ、たきさんだぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」 やっぱりそうか・・・ある種のお約束だな。 なにか御都合というか・・・第三者の悪意めいたものを感じそうだ。無論気のせいだろうが。 おっと、そんなことを言ってる場合じゃない。・・・とは言うが、どうしようもないのも事実だ。 「にんげんさん?どうしたの!?たすけてね!!たすけてね!!!」 「どぼじでぞんなゆっぐりじでるのぉ゛!?ばでぃざをだずげでよぉ゛ぉ゛!!」 「やだぁぁ゛ぁ゛!!ばでぃざじにだぐないよぉぉ゛ぉ゛!!」 すまない、まりさたち。どうする事もできない。 私にはもう打つ手が無いのだ。せめて安らかに成仏してくれ。 「ぞ、ぞんなぁぁぁ!!」 「あっちにもどってね!!もどってねぇぇ!! ・・・ばでぃざのずでぎなおぼーじざんもどっでよぉぉぉ!!」 「やだぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 「もっとゆっぐりじだがっだぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!おちるよぉぉぉ゛ぉ゛!!」 「「「「「おぞら゛をどんでるみだいぃぃ………『ドバァァァン!!!』……」」」」」 滝を覗き込んでみる。・・・分かっていた事だが、何も浮かび上がってこない。やはり全滅したようだ。 数十匹いたまりさが一気に全滅・・・こちらに責務は無いとは言え、流石に罪悪感の一つも出てくるというものだ。 まあやってしまったものは仕方がない。次からはもう少し熟慮しよう。反省は次に活かす為にあるのだ。 そういえばれいむ達がいない。大方、彼らの身体能力ではついてこれなかったのだろう。 仲間が沢山死んだと言えば、どんな反応をするだろうか・・・ 少し沈んだ気分で、私は来た道を早足で戻った。 少しブルーになりながら部品があった河岸に戻る私を迎えたのは 「ゆ~ゆ~♪ゆゆゆのゆ~♪にんげんさんまだかな~」 「れいむたちをほうっていっちゃうなんてしつれいなにんげんさんだね!!」 「あんなばかなまりさなんかほっとけばいいのにね!!」 のんきに下手糞な歌を歌う、だらけきった様子のれいむたちだった。 ・・・ついてこれなかったのではなく、ついてくる気が無かったのか。 「あ、かえってきたよ!!」 「どうしたの?まりさたちはどうしたの?」 「やっぱりあのままおみずさんにおちちゃってしんじゃったんだよ!!!」 「できないことするからああなるんだよ!おおぶざまぶざま!!」 「かわいいれいむたちをばかにしたばちがあたったんだね!!」 ・・・なんだ、こいつら。 嘆くどころかれいむ達は一匹残らず笑っている。 善意の行動の結果散った彼らに、可哀想とかそういう気持ちは無いのか? 「なにいってるの?そんなのしらないよ!!」 「そうだよ!!にんげんさんをゆっくりさせるのはれいむたちだけでじゅうぶんなんだよ!!」 「めだとうとしてかってにしんじゃったまりさたちのことなんてしらないよ!!」 最初にあった頃に比べて、随分と性格が変わってないか? 第一、お前達なんかやる気があったのは最初の二日だけで、最近は文句しか言っていなかったと思うが・・・ そうは思ったものの、かく言う私もそう彼らを責める事はできない。 普段は後ろから指令を出すだけだし、彼らの運搬の邪魔をしてはいけないので下手に手も出せない。 今回も追いかけたはいいが何も出来ずにただ滝壺に落ちるのを見ていただけだ。 正直、何もしなかったという点では私もれいむたちと何も変わりない。 そう思うと、少し自分が嫌になる。まあそれでも、今のれいむ達よりはマシだと思うが。 しかしどうしたものか。 沢山の仲間を失い、残った者には正直良い感情が持てない。 おまけに現状を打破できるだけの妙案もない。 正に八方ふさがりだ。とうとう打つ手がなくなったか・・・ 「どうしたの?にんげんさん。ゆっくりできてないね!」 「きっとあのばかなまりさのせいだね!!ぷんぷん!!」 「しんでもめいわくかけるなんてどうしようもないね!!おおおろかおろか!!」 「やっぱりれいむたちがいちばんゆっくりできるんだよ!! にんげんさんもきっとそれがわかったはずだよ!!!ゆっくり~していって~ね~♪」 聴いているだけで胸糞悪くなるようなれいむの声を聞き流し、途方に暮れていると・・・ 「かっぱっぱ~♪なんだかゆっくりできてないふんいきだねえ。どうしたのかな~・・・あれ?」 緑色の帽子をかぶった生首・・・もといゆっくりが河からちゃぽんと姿を現した。 「・・・に」 ・・・に? 「にんげんさんだぁ!!すごいよ!はじめてみたよ!!にとりだいこうふん!!」 河の中ではしゃぎ出した。 それはともかく、にとりというのだろうか? 「あ、ごめんなさい・・・にとりはにとりっていうんだよ。 なんだかゆっくりしてないかんじがしたからきてみたんだけど、どうかしたの?」 「なんでもないよ!へんなゆっくりは」悪いがれいむは少し黙っててくれ。 実はかくかくしかじか・・・ 「そうだったんだ・・・たいへんだったね、にんげんさん。 まりさのことはざんねんだったけど・・・あのぴかぴかさんならとってこれるよ!!」 それは本当か!? そういえば水に平然と入っている。平気なんだな。 「うん!あれならちいさいからにとりだけでもだいじょうぶだよ!!」 正に渡りに船と言ったところか。 せっかくの申し出だ。ありがたく受けよう。 「まかせてよ!にとりはにんげんさんの“めいゆう”なんだから。かっぱかっぱ、かっぱっぱ~♪」 そう言うと、にとりは至極あっさりと対岸にあった部品を咥えて、浮かんだままこちらにやってきた。 「はいどうぞ!!」 こんなに簡単に・・・まりさの犠牲はなんだったのだろうか。 「ごめんね。もっとはやくここにくればよかったよ・・・ でもこれですこしはにんげんさんのやくにたてたよね?それならにとりはだいまんぞくだよ!!」 正直まだ気は晴れないが、こう言ってくれるにとりには心から感謝したい。 もう少しゆっくりしたい所だが、日没が近い。そろそろ帰らねば・・・ 「うん。にとりはおみずのないところじゃゆっくりできないからついていけないけど きっとこんなふうにおみずがたくさんあるところならほかのにとりがたくさんいるはずだよ! ゆっくりしていってねってよんでくれればきっとよろこんでてつだってくれるとおもうよ!!」 やっぱりそうなのか。まあ、もこたんの件があったからなんとなく察してはいたが。 それでも心強い仲間ができた、ということなのだろう。 これから部品の探索もどんどん厳しくなるはずなので、この申し出は有り難い。 正直・・・れいむよりは数段。 「じゃーねー、にんげんさん!!げんきでねー!! かっぱか~っぱかっぱっぱ~♪かっ~ぱ……」 元気に挨拶した後、河に潜って行くにとりに背を向け、私達はシャーク号へと戻った。 「こんかいもくうきだったね・・・」 「あのにとりとかいうゆっくりがよけいなことするからだよ!」 「そうだね!あんなのれいむたちならゆっくりなんとかできたのに!!」 拠点へと帰る途中の船内。 又してもほとぼりが醒めた頃に大口を叩くれいむたち。 もう彼らを頼るのはやめた方がいいのではないかと思えてきた。 まあきっと何かの役には立つはずだ。多分。おそらく。役に立てばいいなあ。 もう少し頼りになるゆっくりはどこかにいないものか・・・ れいむたちの戯言にうんざりしながら、私はどことも知れない星に願いをかけた。 不安かって?今の状況を見て心から安心できる者がいたら、見てみたいものである・・・ 続く ・なかがき 実は元の作品、30分くらいしかやったこと無いです。 不勉強による描写や設定の甘さがあっても華麗にスルーしてくださるとすごくありがたいです。 まあ元々設定に色々と無茶があるのは承知の上なんですが。 では後半で!! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る コイツらより、やっぱり普通にピクミンが良い -- 2013-03-28 23 26 58 「ゆっくりしていってね!」と「ゆっくりINしていってね!」で出てくるんだ・・・wwwwww -- 2011-10-23 20 14 49 にとり良い子だなあ…飼いたい… -- 2010-07-30 01 39 22
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1839.html
長の役割 41KB 虐待-普通 自業自得 実験・改造 群れ 赤子・子供 現代 独自設定 お話長めです 緑溢れる山を飛び回るゆっくり達。 狩りに向かう大黒柱のお目当ては、近くに生えた美味しい木の実。 豊富な栄養を蓄えた木の実をツガイと赤ゆに与えてゆっくりとした日々を生きる。 その群れの長は、紫髪のぱちゅりー。 月のお飾りが帽子に煌く、頭脳明晰なゆっくりだ。 「れいむのあかちゃんっかわいいでしょっ!?」 「まりさのあかちゃんも、かわいいんだぜっ!」 「ありすのとかいはなあかちゃん、とってもすてきだわっ!」 「……むきゅ~っ」 長が住む巣穴の近辺では出産ラッシュを迎えていた。 何処を見ても、赤ゆ自慢の家族で溢れかえっている。 とても幸せそうな表情を浮かべた群れのゆっくり達。 この出産ラッシュの原因は美味しい木の実が関連していると思われる。 豊富な栄養を定期的に摂取できる環境になると、安心して繁殖行動をとる固体は多い。 「…こまったわ。どうしたらいいのかしら?」 賑やかな喧騒の中で、ぱちゅりーは頭を伏せて小さく唸る。 今、この群れに起きている重大な危機の訪れを嘆いていた。 「むーしゃむーしゃ! しあわせ~っ!」 「れいむっ! それは、まりさのだよっ!? かってにとらないでねっ!」 「れいむは、にんっしんっ! しているんだよっ!? たべないとしんじゃうでしよぉおぉおっ゛!? まりさはばかなのっ? しぬのっ!?」 「まりさだって、おなかぐーぐーなんだぜっ!? あかちゃんが、たべたいってささやいているんだぜっ!!」 頭に生えた茎を左右に揺らしながら喧嘩を始めたれいむとまりさ。 小さな木の実を奪い合っているようだ。 どちらも必死の形相で互いに一歩も譲らない。 小規模な争いが、群れの各地で勃発していた。 先発で誕生した食欲旺盛な赤ゆ達が木の実を欲望のままに食らい尽くした結果、 必然的に山の食料は枯渇していき、親の口に入る栄養は日に日に少なくなっていったのだ。 お腹を空かせたゆっくり達は森に溢れ、いーらいーらを溜めて争いを繰り広げる群れの一部。 それを解決させる手段となる食べ物を狩るのは現状では難しい。 ぱちゅりーが納める群れは、壊滅を仄めかす食糧不足の初期段階に立たされていた。 この森に住む群れの一派、元は全てが街野良だった。 長であるぱちゅりーも例外では無い。 つい最近の出来事、ぱちゅりーは飼い主の家で粗相をして捨てられた。 ダンボールに入れられて、寒い風が吹き付ける路地裏に投棄された。 飼いゆ用に育てられたぱちゅは、多少丈夫な体の構造をしている。 そして、生きてゆっくりしたい!と、言う未練を断ち切れず、街を徘徊して糧を得る日々。 這いずり回って生きて行く事に疲れきったぱちゅりーは、ある噂を耳にする。 『ゆっくりぷれいすにいこうっ!』 その言葉を発するゆっくり達に着いていけば幸せが訪れる。 疲れていたぱちゅりーは、藁にも縋る気持ちで声を上げるゆっくりを探し始める。 それは、意外と早く見つかった。 体を黒くしたゆっくりの集団。 大きさは成体から赤ゆまで満遍なく揃った街野良の集まり。 希望に胸を膨らませながら、大移動をしているゆっくり達。 集団が辿り着いた場所は、都会から少し離れた山の奥。 美味しい木の実が成り茂る理想卿。 ここには、自分達を脅かす人間も存在しない。 「「「 ここをゆっくりぷれいすにするよっ! 」」」 大勢の発した声が、上空の広い空に吸い込まれていく。 ビルなどは無い。視界に飛び込むのは穏やかな緑。 排ガスの臭いなどはしない。感じるのは地面から香る土の匂いだけ。 それぞれ、意気揚揚と森に散らばった。 久しぶりにお腹いっぱいに食べたゆっくり達は、大きな群れを形成していく。 長を決める際、紫色の髪を地面に広げたぱちゅりーに白羽の矢が立つ。 決め手は、木の実を数えるときに、三以上数える頭の良さを見せ付けた事だろう。 群れの中に、ぱちゅりー種は一体しか居ないのも、高評価だったのかもしれない。 任命されたぱちゅは、少し照れながら長の役職に付いた。 それが、つい数週間前の出来事。 無尽蔵にあるかと思われた美味しい木の実は、数えられる位にしか残されていない。 子を優先して木の実を与えていた親達は、日が経つごとに痩せ細っていた。 「ゆっくりたべてねっ? たべないとしんじゃうよっ!」 早い時期に食べる物が無くなったと認識した親達の一部は、 巣穴近辺に生えていた雑草を刈り取って赤ゆ達に与える。 むちゃむちゃと噛んで柔らかくする事もなく、雑草を無造作に床に広げた。 唾液を混ぜて甘く感じさせる努力も行わないお粗末な昼ご飯。 雑草は何時も与えて貰っている黒い木の実とは外観は違っていたのだが、 世の中にある物は、全て甘い物だと誤認していた赤ゆ達は、一切迷い無く頬張ってしまった。 雑草を口に含んだ赤ゆは、強い苦味と噛み切れない繊維の硬さを鮮明に感じ取る。 「「「…ぐぎゅっ、にぎゃいよぉおっ゛!? ゆげぇえっ゛!」」」 「うわぁああっ!? しっかりしてぇえぇええっ゛おちびちゃあぁああんっ゛!」 げろりと吐き出した赤ゆ。 その吐射総量は、明らかに摂取した雑草の大きさを簡単に上回る。 不味さにビックリして体の内部に入れてしまったのだろう。 体を形成する餡子が、ゆっくり出来ない成分に犯されて外部に排出を要求している。 それは全く留まることを知らず、赤ゆの小さな体から餡子を搾り出していく。 「「「…ゆっ…もっぢょ…ゆっぐぢ……ゆげぇえぇっ゛」」」 「おちびちゃぁああぁあああああああああんっ゛!?」 また、赤ゆが数体天に召された。 完全なる親の過失。 しかし、親は解らない。 与えてはいけない毒物を理解していないのだ。 今までの街野良環境とは全く違った森の中。 過酷な野良生活を辿ってきた親ならば、苦い草も我慢すれば多少は食べられ事を知っている。 しかし、黒い木の実しか食べていない新生児のゆっくりは苦味に耐えられない。 直ぐに弱って死んでしまう。 しかし、甘い食べ物を探そうにも、美味しそうな果物は頭の遥か上方に実っている。 これまで容易に狩れる黒い木の実を主食にして来た元野良ゆっくり達の群れ。 野良で会得した狩りはゴミ漁りが中心だったので、果物を落とす方法は思いつかない群れの面々。 群れのゆっくり達の狩れる物、食べれる物は、黒い木の実だけ。 今まで完全に偏った食生活を送って来たのだ。 「…むきゅ~っ」 遠くで聞こえた親の悲鳴を聞きながら、長のぱちゅりーは考えている。 「ぱっくーんっ! しっ…しあわせ――っ!?」 「ゆああぁあああっ゛!? まじざとあかちゃんのぉあまあまさんがぁああぁあっ゛!」 緑色の茎を頭に実らせたゆっくり達は争いを終えた。 勝者となったれいむは、お口に木の実を含んで飲み込んだ。 れいむは黒い木の実を食べて元気いっぱい。 それを見たまりさは大号泣。 ありすは虚ろな目をしながら奥で倒れていた。 ピクリともしない危険な状況。 これらは、第三世代の認可を受けたゆっくり達だ。 先程の苦い草で昇天した赤ゆは第一世代に入る。 長の了承を取らなければ、親は新しい赤ゆを作ることは許されない。 群れの長であるぱちゅりーは、申請に認可を与える役割を担っていた。 しかし、ぱちゅは強く頼まれると嫌とは言えない性格をしている。 それに加えて森の現状など把握していなかった。 元街野良なのだ。 物は数える事は出来ても、森の無害食材などサッパリわからない。 理想郷としていた山が、牙を剥いて群れに襲い掛かってきた。 「ゆっくりそだってねっ! れいむのかわいいあかちゃん、げんきにそだってねっ」 「ゆわぁあぁあああんっ゛! おながずいだぁあぁああああっ゛!? れいむのばかああああっ゛!」 まりさは泣きながられいむに突進する。 小さく跳ね飛ばされたれいむは、負けじと応戦した。 巣の内部は醜い修羅場と化す。 これが、群れの現状だ。 一刻の猶予も残されていない。 「…むきゅっ、けつっだんっ! するときなのね…」 ぱちゅりーは決意を込めた眼差しで地面に開かれた手紙を見下ろす。 奥歯を噛み締めながら、苦々しい顔で全身を軽く縦に振った。 山に移り住んだ群れは人間達を受け入れない。 自分達を捨てた人間などは、神聖なるゆっくりぷれいすに踏み入れる事を許さない。 長のぱちゅりーは、この提案を即決で容認する。 群れを集め、特訓した攻撃方法は、華麗なるぷくーっ!。 空気をいっぱい吸い込み、丸々と膨らんだ体で威嚇を行う方法だ。 『これ以上何かすると、群れで痛い目をあわせるよっ!?』 ぷくーには、そう言う最終警告も含まれている。 今まで領域に進入した人間達は、" ぷくーっ! " と、威嚇すると情けなく逃げていった。 撃退した群れは愉快に笑いながら互いに健闘を称えあう。 自分達を苦しめてきた人間は、こんなに弱いものだったのかと語り出す。 捨てた飼い主に復讐をするべきだの意見も群れの中で飛び交った。 しかし、野良を捨てて野生を選んだ群れのゆっくりは、寛大な心を持って元飼い主を許す。 それに、この場所を移動している隙をついて、他の野良に取られてしまう可能性も危惧された。 主に後者の問題を考慮して群れは復讐を断念する。 せめて、復讐の代わりに得たこの理想郷は死守せねばならない。 群れのゆっくり達は、その思いを強めて進入者を全て排除してきた。 「ゆっくりかんしゃしてねっ!? おさが、じきじきにおはなしをしてあげるよっ!」 「こうえいにおもってねっ!? あまあまもくれてもいいよっ!」 「とかいはなありすについてきなさいっ! れつをみだしてはだめよっ!?」 「ほっほっほ。元気じゃのう」 れいむ達の後方に年老いたお爺さんが続く。 お爺さんの側には、黒服を着た青年と、家政婦の衣装を身に纏った女性が寄添っていた。 一団が進む山道には、ぷくっと膨れたゆっくり達の列が並び、歩いて来た人間達を威嚇している。 「むきゅっ! よくきたわね。わたしがおさのぱちゅりーよっ」 この群れの状況を打破するために、人間と交渉の場を設けたぱちゅりー。 頭に深く被っていた帽子の隙間から覗くお手紙。 手紙には、" おはなしをしませんか? " との文面が達筆で描かれていた。 本音は人間を森に入れたくは無かった。 だが、長は致し方ない事だと思っているのだろう。 群れのとの問題を照らし合わせての苦渋の決断。 全滅は、なんとしても避けたい事柄だったのだから。 会議をする場所に選ばれたのは、長が住む巣穴外の大きな野外広場。 広場上空に覆う緑色の葉で編まれた屋根は、とてもゆっくり出来ると評判だった。 長が中央の石に座る。 お爺さんは近くの大きな石に腰掛けた。 寡黙な青年は後方で待機。 これから群れの食糧供給を中心とした、重要な会議が行われる。 「むきゅっ! これは、とってもゆっくりできる、ていっあんっなのよっ!」 ぱちゅりーは、息を荒げながらお爺さんに迫る。 ある程度の譲著は行ったと言わんばかりの表情だ。 それを聞いていたお爺さんは笑顔を崩さない。 「ほっほっほ。面白い事を言うもんじゃのう」 お爺さんの側に寄添う青年の指先は、滑らかに動き続けていた。 ぱちゅりーの提案事項を手帳に記録しているようだ。 書き終えた手帳の中身を見たお爺さんは、細く開けた瞳を長に向けて再度確認を行う。 「まずは…、山の管理について。じゃったかの?」 「そうよっ! ぱちゅりーたちのゆうしゅうなむれが、やまをきれいにしてあげるわっ!」 「それの見返りとして、美味しい木の実を寄越せと?」 「むきゅっ! おなかをすかしては、うごけないわっ! とうぜんのけんりねっ!」 「更に、赤ゆ達の保護もして欲しいと?」 「とうぜんねっ! ゆうっしゅうっ! で、すてきなむれのあかちゃんたちなのよっ? ほごするのは、あたりまえのことだと、ゆっくりにんしきしてほしいわっ!」 黒服の青年は手帳を閉じてから、一歩後方へと下がる。 お爺さんは大きな石に腰掛けたまま、両目を瞑り考え込む。 長のぱちゅりーは、自信に満ち溢れた表情を崩さない。 提案を飲むのは当然の流れだと盲信していた。 「却下じゃな」 「むきゅっ!?」 目を開いたお爺さんは、開口一番で拒否を進言。 それを受けた長の両眼は驚きで見開かれる。 周辺に寄添う親衛隊も同様の表情を浮かべて固まった。 「どうしてっ!? こんなにゆっくりできる、ていっあんっさんでしょっ!」 「ほっほっほ。どう考えてもおかしいのは明白。受ける理由は無いのぉ」 強めの口調で畳み掛ける群れの長。 それを受け流すような、淡々とした人間の行動が気に入らないらしい。 長と親衛隊の面々は、お爺さんを囲むように陣形を展開していく。 「ようきゅうを、ゆっくりのみなさいっ! いたいめにあいたくはないでしょっ!?」 「脅しをするのかい? それは、ゆっくり出来ないのぉ」 ニヤリと笑ったお爺さん。 黒服の青年は、何時の間にかお爺さんの側に寄添っていた。 「ゆっくりできないにんげんさんは、むれの " いだいさ " を、りかいしてねっ!?」 ぱちゅりーを含む数体のゆっくりは、口を大きく開けて空気を吸い込んでいく。 大気を内部へと充填し、思いっきり膨れ上がった群れのゆっくり達。 「「「 ぷく――っ!! 」」」 最終警告を伴なう威嚇行動。 今、群れはゆん生で最高のぷくーを人間に炸裂させた。 「ほっほっほ。……それで?」 「ぷっ!?」 冷たい言葉を口にするお爺さん。 群れの長と親衛隊は、膨れたまま固まった。 「交渉決裂、じゃな」 お爺さんは、軽く手を上に移動させた。 それを確認した青年は、速やかに通信機器を取り出して連絡を取り始める。 電話向こうで会話していた女性の了承の声を最後に通信は途絶えた。 「「「 ――ゆんやぁああああっ゛!? 」」」 「「「 やめてぇえぇえええっ゛!? 」」」 その直後、山道で甲高い悲鳴が湧き上がる。 群れのゆっくり達は、膨れた姿のままあっさりと捕まって、麻袋の中に収納されていく。 「「「 ここは、せまくてゆっくりできないっ! 」」」 「「「 もう、おうちかえるぅうううぅっ゛!? 」」」 狭い袋の中で暴れるゆっくり達。 圧殺をなるべく防ぐ対処法として、大きさごとに分けて袋詰。 それを実行しているのは、黒服を着た数人の男達。 家政婦の衣装を着た女性が指揮をして迅速な作業を行っている。 「「「 ゆーゆーっ!? 」」」 赤ゆ達は透明な箱へと纏めて収納された後、丁重に運ばれていく。 その魔の手は、長であるぱちゅりーの巣穴まで伸びていた。 長を守るために駆け出した親衛隊達。 「「「 うわぁあああああっ゛!? 」」」 あっさりと御用。 麻袋の中にみっちりと詰まった親衛隊達は泣きながら退場。 他の群れゆっくり同様に乱暴な扱いを受けながら運ばれていく。 「むきゅっ!? ふしゅるるる~っ!」 空気を吐き出して威嚇行動を辞めようとしたその時、 体から完全に空気を抜ききる前に、口に湿布状の物体を貼られて排気を止められてしまう。 長の周辺には、濃厚なオレンジの香りが漂い始めた。 これは、オレンジエキスがたっぷり含まれている医療用シート。 瀕死のゆっくりでも、瞬時に息を吹き返す栄養分を蓄えている。 「むぎゅっ!? むぎゅぅうぅうっ゛!」 暴れる長を持ち上げた黒服の青年。 音も無く忍び寄って、黄色いシートを長のお口に張り付けたのは、この寡黙な青年だ。 目線にまで持ち上げられたぱちゅりーを見たお爺さんは、 満足そうに首を縦に振った後、年寄り臭いかけ声を放ちながら重い腰を上げる。 「ほっほっほ。さて、いきますかのぉ」 捕らえた群れの長と一緒に山道を下る。 シートを貼られて栄養過多になった元気漲る群れの長。 脱出しようと暴れるが、青年の掴む手は決して緩まない。 そのまま、大きな出来事も無く、奇妙な御一行は山道を進んでいった 山の麓に聳え立つ建物。 ここは、町外れにある敷地を贅沢に使った広大な研究施設。 素晴らしい総面積を誇る建造物は、遠くからでも良く目立つ。 (ぱちゅりーはおさなのよっ! あやまっても、ぜったいゆるさないわっ!) 長い廊下を進むぱちゅりー。 その口元には黄色いシートが貼られて、言葉を発することは出来ない。 ぱちゅは、むーむーと唸る声しか外部に漏れない、静音仕様に生まれ変わった。 あんよに食い込む青年の両手。 どれだけ暴れても逃れることは出来ない。 それでいて、食い込みすぎて肌を突き破ることは決して無い。 この技術は当然のスキルと言わんばかりに、冷静な顔を崩すことはしなかった。 (ゆっくりさせなさいっ! どうして、いうことがわからないのっ!?) 涙を流しながら訴えているぱちゅりー。 その声は届かない。 しかし、笑顔を浮かべたお爺さんは優しく語り掛ける。 「ゆっくりさせなさい。じゃろ? ほっほっほ。ゆっくりはそれしか言えないからのぉ」 ぱちゅりーは首を縦に振る。 冷静になったぱちゅりーは、アレだけ空いていたお腹が満たされているのを感じていた。 貼られたシートは鬱陶しいの一言に限る。 しかし、このシートから湧き出る元気成分が体に吸収されていくことは明白。 これを群れ全体に提供をしてくれるのならば、維持など楽勝と考えているぱちゅりー。 その後、腹を見せるように仰け反った。 泣き顔から一転して良い笑顔を見せる群れの長。 浮かべた笑顔は、打算的な希望の現れだったのだ。 「ほっほっほ。ここを見てみなさい」 お爺さんはガラスの扉を指し示す。 ぱちゅりーに拒否権などは無い。 強制的に運ばれて内部を見ることになるだろう。 しかし、未来の希望に満ち溢れたぱちゅりーは、疑いの欠片も見せずにガラスの向こう側を眺めてしまう。 向こう側には、見知った群れの仲間達。 その全てが泣き顔以外の顔を浮かべていない混沌たる世界。 地面に敷き詰められた土を齧って掘り下げる群れの面々。 必死な形相をしながら上目使いで見つめる先には、透明ケースに入れられた我が子の姿。 「「「 いま、ゆっくりたすけてあげるからねっ!? 」」」 群れのゆっくり達は、叫びながら深い穴を掘っていく。 その一部始終を見ていた長のぱちゅりー。 思い描いていた未来と現実の差が大きすぎる為にフリーズ中。 両目を極限まで開き、食い入るように見入っていた。 「これが、お前のお仲間さんじゃ」 ぱちゅりーは、その声に釣られるように視線をお爺さんへと移す。 お爺さんの表情は微笑から変わらない。 (どういうごどなのおおぉおおぉっ゛!?) 状況を理解した長は、くぐもった声を漏らしながら暴れ始めた。 目の前の人間を少しでも信じた自分を悔いているに違いない。 群れと同じ熱い涙を頬に流しながら、仲間の開放を訴えるぱちゅりー。 「素晴らしいじゃろ? ゆっくりの有効活用じゃ。コスト削減とも言えるかのぉ」 お爺さんは黒い木の実を取り出す。 それを群れの長に見せ付けた後、ガラス向こうのゆっくり達を指差す。 「あいつらが材料じゃ」 事も無げに言うお爺さん。 群れの長は信じない。 そんな共食い行為など、簡単に認められる訳は無いのだ。 元は飼いゆだった経歴を持つゆっくり程、その思考は根強く残っている。 教育過程での必須科目にされているためだ。 共食いと合わせて他のゆっくりを噛む行為はいけない事だと教え込まれてきた。 この教育が災いして、先発野良に遅れをとる固体も多い。 今、生き残っている野良達は、ある種の強運を持った固体と言えなくも無い。 「信用していない顔をしているのぉ? まあ良い、まあ良い」 小さな木の実を懐にしまうお爺さん。 ガラス向こうで繰り広げられている、地獄の鑑賞会はまだまだ続く。 群れの長はここから逃げられそうも無い。 広い室内で一心不乱に掘り進むゆっくり達。 土は柔らかいのだが、石交じりで歯にはとっても優しくない。 「いだいぃいぃいっ゛!? まじざのおくばさんが、ばっきんしちゃったぁあああっ゛!」 「れいむのまえばさんっ、どこいったのっ゛! ゆっくりかくれないで、おかおをだしてねっ!?」 ボロボロと口から歯の欠片を零すまりさ。 その横では、前歯を欠いた間抜けな表情をしているれいむが、顔を地面に擦りつけながら探索中。 前歯の発見はとても困難だろう。 今から、掘った穴を直ぐに埋めなければいけないのだから。 「おらぁあああっ゛! 掘ったら、さっさと埋めろぉおおっ゛!?」 野太い声をした監守はゆっくり達に激を飛ばす。 手に持った鞭を地面で打ち鳴らし、群れの内部に一瞬で緊張感を植え付ける。 それでも躊躇するゆっくり達に対しての脅しは簡単だ。 「おらおらぁあぁぁっ゛! 赤ゆ達が死んじまうぞっ? それでも、ゆっくり出来るのかぁあっ!?」 「「「 ゆっくりできないいいいいっ゛!? 」」」 涙を流しながら掘った穴を即座に埋める群れのゆっくり達。 全ては赤ゆを助けるための行動だ。 かわいそうに泣き喚く赤ゆ達の声は、母性本能をダイレクトに刺激していた。 ここに収納されてから掘ったり埋めたりを繰り返してきた群れの集団。 赤ゆを取り戻すために、一生懸命土木作業を頑張るゆっくり達。 メインで使うのは頑丈な前歯。 しかし、焦りながら掘り進めていく過程で、大きな石を口中の奥に取り入れてしまうミスを連発。 勢い余って噛み締めた際に、真っ白奥歯を誤って砕くゆっくり達が続出したのだ。 「「「 ゆぐぁあぁあっ゛!? いだいぃいぃいっ゛! 」」」 歯の砕けた箇所目掛けて、大きな土砂が飛び込む。 これは、歯が完全に抜けた方がマシとも思える、耐えがたい苦痛をゆっくり達に与えた。 舌を奥歯に乗せて土砂を取ろうとするのだが、食い込んだ石は動く気配を見せない。 逆に押し込む形になって、自爆による激痛をその身で受ける羽目になった。 「痛いなら俺が抜いてやるよっ!」 痛みで身をよじるまりさに近づく監守。 その手には巨大なペンチが握られていた。 「だだだだっ! だいじょうぶだよっ!? まりさは、へいきだよっ!」 「遠慮するなよっ? 俺は名医なんだぜっ! 心配には及ばねぇっ!」 ガッシリと頭をホールドアップ。 まりさは逃げ出すことが出来ない。 「なおったよっ! まりさのおくばさんは、へいわになったとつうたつをうけたんだよっ!?」 「意味わかんねよっ!? どれどれ…? ヒャッハーッ!? 大穴奥歯たまんねぇーっ!」 鼻息を荒くした監守の顔がまりさに接近する。 まりさは、生温い風を受けて気持ち悪くなる感情を打ち払うかのように、 目線の下から見える大きなペンチ。それが口中へと侵入した時、全身の感覚は恐怖のみに支配されていくのを自覚した。 「我慢できねぇっ!? ヒャッハーッ!」 「おげべぶえぇっ゛!?」 奥歯をペンチで挟んで強引に抜き取られたまりさ。 詰まった土砂の痛みは確かに無くなった。 しかし、今度は抜歯の激痛がまりさを襲う。 「ゆぎゃぁあぁあああっ゛! いだいぃいいぃいっ゛!?」 土の上を転がるまりさ。 痛みに耐えるその姿を見ている赤ゆ達は、ストレスを感じて吐き出した。 吐いた赤ゆを心配した群れのゆっくり達は騒ぎ出す。 赤ちゃんが死んでしまうと、口々に喚き始める。 「さっさと埋めろやぁあっ!? お前等の歯も抜いてやろうかあっ!」 恐怖を感じたゆっくり達は、埋める作業へと戻る。 まりさと同様に、身をよじらすゆっくりに飛んで行って抜歯を行う。 それを見た赤ゆが吐き出す。 また、激を飛ばして~、の繰り返し。 「早くしないと赤ゆ達はしんじまうぞぉっ!? あと、三回掘って埋めろぉっ!」 「「「 ゆっくりできないいいいいいいっ゛!? 」」」 赤ゆ達の足元には黄色いシートが敷かれてあって死ぬことは無い。 いや、死ぬことは許されない。 赤ゆ達は、大事な生餌なのだから。 いっぱい焦らして濃厚な甘味を内部に蓄えていくゆっくり達。 親子の再会は、大きな箱の中で確定済みだった。 互いに餡子の塊となって混じり合うその日まではお預けだ。 赤ゆ達を返してくれると信じながら、親達は穴を掘って埋め続ける。 全く報われることの無い希望を目標に変えて。 ただ、ひたすらに地面を穿る群れの姿。 「赤ゆを盾にすると、大概の願いは聞き届けてくれるのじゃ」 見放した赤ゆ達には、トコトン厳しく卑劣な選択も辞さないゆっくり達。 それが、奪われた悲劇の赤ちゃんになると、親は取り返すために全力を尽くす行動を見せる。 自分が決めた判断以外で不慮に居なくなる選択は、気にいらないと思っているのだろうか? それとも、可愛い赤ちゃんを目の前で奪われると、母性本能が極限まで増幅される為なのだろうか? 詳しくは解らない。 でも、この状態のゆっくり達はとても扱いやすい。 命令通りに動いてくれる。 「どうじゃな? 理解は出来たかのぉ? ゆっくりの長よ」 ぱちゅりーは、嗚咽を漏らしながら泣いていた。 シートに含まれた豊富な栄養が、ぱちゅりーの生クリームを絶え間なく刺激する。 お爺さんの緩やかな説明を少しだけ理解した。 赤ゆを粗末に扱っていると言う部分だけは理解したのだ。 群れの長は、赤ゆに非道な行いをする人間を強く睨む。 その視線を軽く受け流したお爺さんは、黒服の青年に目配せをする。 青年は携帯を使わず、無線で内部に居る監守へ連絡を早急に伝えた。 ガラス向こうの監守は頷いて、赤ゆ達が満載に詰められている透明ケースへと足を運ぶ。 その中から、一体の赤ゆを摘んで持ち上げた。 『おら~っ! この赤ゆを返して欲しいかーっ!?』 『ゆっ!? それは、れいむのあかちゃんだよっ! かわいすぎてごめんねっ!?』 見せびらかすように頭上に振り上げた赤れいむ。 それに素早く反応したのは、少し遠く居た親れいむだった。 『かえしてねっ! れいむのあかちゃんかえしてねっ!?』 持ち場を離れて勝手に接近して来た親れいむ。 監守の足元で、世話しなく跳ね続ける。 『そうだ、まりさの赤ちゃんも返してやってもいいぞ?』 『ゆっ!? ほんとにっ!』 側に居た無関係なまりさに声を掛けるお兄さん。 まりさは、降って湧いたような幸運に、嬉しそうな表情を顔に浮かべた。 お兄さんは、手に持った赤れいむをまりさが掘っていた穴の中に投入する。 土色に体を染めていく赤れいむ。 穴の中で苦しそうにもがくが、土の壁は脆く這い上がることは出来ない。 よじ登っては、仰向けに転がる事を繰り返していた。 『そいつを埋めろ。完全に穴を埋めたとき、まりさの赤ちゃんは返してやる』 『ゆゆゆっ゛!?』 過酷な条件を突きつけられたまりさは固まる。 視線の先で蠢くのは、他ゆっくりの赤子。 しかし、" これを埋めれば……" との考えが、まりさを惑わせる。 静かに足を穴の縁に移動させるまりさ。 掘って積まれた土山を、少しずつ穴の内部へと流し込む。 『まりさのあかちゃんは、いきるけんりがあるんだよ! しらないあかちゃんは、ゆっくりしんでねっ!?』 『ゆっくちーっ! ゆえぇえ~んっ゛!?』 見知らぬ赤ゆの代償を持って、自分の赤ゆを救う。 まりさは、この赤れいむを生贄に選んだのだ。 虚ろな瞳でお得意の責任転化を実行中。 これは、非道な役割を行う際に、自分へのストレスを軽減させるテクニックの一つ。 赤れいむの体に土砂が降り注ぐ。 全身は埋まってしまった。 『しらないあかゆを、せいっさいっしたよっ! まりさにのあかちゃんは……』 『れいむの、かわいすぎるあかちゃんをうめたまりさはっ! ゆっくりぜずにしねぇええぇええっ゛!?』 最高の笑顔を浮かべて振り向いたまりさの体に、肌色の物体が突貫を行う。 大きな口でまりさの頬を噛み締めた親れいむ。 赤れいむを目の前で埋められた状況を見せ付けられて、怒り心頭のご様子。 ガッシリと食い込んだ前歯の力を緩める気は無いとの気迫が漲っている。 『いだいいいっ゛!? まじざの、やわらかほっぺさんがぁあっ゛!』 まりさは号泣しながらお尻をバタつかせる。 お尻をビチビチと世話しなく振る度に、れいむの前歯は頬の内部へ食い込んでいく。 『れいむっ゛ゆっくりゆるしてねっ!? あれは、できごころだったんだぜっ!』 『ゆっくり……』 『だがら、おくちをあけてねっ!? まりさのほっぺださんが、ちぎれじゃうよぉおおっ゛!』 『ゆっくりせずに……まりさはしんでねっ!』 がぶりと音を立てたれいむの前歯。 噛み締めていたまりさのホッペに歪な歯形を残す。 大きな致命傷を与えられたまりさは、ふらふらとおぼつかない足で地面を迷走し始める。 積み上げた土砂に躓いて顔面から転倒したまりさ。 その衝撃で、頬の大穴から内部の餡子が大量に流出して足元に広がる。 体を何度か小さく弾ませた後、一際大きく跳ね上がったのを最後に完全停止。 透明なケース内部で、ガラスに張り付くようにしながら状況を目視していた、まりさ似の赤ちゃんが餡子を吐き出す。 まりさは、可愛い赤ちゃんが見ている前で、……死んだ。 『ごべんねっ! ごべんねっぇええっ゛!? がだぎはどっだよぉおぉぉぉっ゛!』 まりさを噛み殺した親れいむは、赤れいむが埋まった穴を覗き込みながら泣いていた。 赤ちゃんを助けられなかった自分の不甲斐なさに溢れる涙が止まらない。 今は亡き最愛の赤ちゃんに片方の仇を討った事を報告した。 『残念だったなっ! れいむは親としてどうなのよ?』 『じじいが、れいぶをおさえていたから、うごけなかったんでしょおおぉおっ゛!?』 赤れいむが埋められた瞬間に駆け出したれいむ。 しかし、監守の大きな足で踏まれたれいむは、自由に動くことが出来なくなってしまった。 目の前で埋められていく我が子を見ながら悲痛を訴えたれいむ。 拘束を解かれたときには、既に赤れいむは全身を埋められていた。 まりさに制裁を与えて殺すことを瞬時に決める。 不意をついのて完全制覇。 これに調子づいたれいむは、監守に向かって接近していく。 『…つぎは、じじいのばんだよ? こうかいしながら、ゆっくりせずにしんでねっ!』 『おい? そこで何か動かなかったか』 赤れいむが死ぬ原因を作り出した、もう片方の仇を倒すために駆け出したれいむの足が急ブレーキ。 監守は赤れいむが埋まっている穴を指を挿しながら大声を上げていた。 『早くしないと助からないんじゃないか? ほら、早く早くっ!』 『ゆっ! ゆゆゆっ!?』 埋められた赤れいむを助ける為に、大きな口を開けて土砂を頬張る親れいむ。 しかし、先程の堀り埋め作業感覚で乱暴に噛み締める大失態。 直後、親れいむの顔が歪みだす。 舌を口内で動かし何かを確認している。 疑惑が確信に変わる。れいむの顔色も青へと変わる。 悪い夢であって欲しいと願いながら地面に内容物を広げる親れいむ。 その視線は、黒い塊に釘付けとなる。 『…ゆっ、ゆぁあっ゛? ゆ…、あああぁああっ!?』 『噛み殺しやがった! なんて、残酷な仕打ちをするのだろう!?』 監守はまるで悲劇が起きたようなオーバーリアクションをとり始めた。 れいむは黒目を激しく振動させる。 体の震えは増すばかり。 『…あがぢゃん……あがぢゃん、ごべんねぇええぇえっ゛!? ゆっぐぢぃゆるじでねぇええぇえっ゛! 』 『あーあ、赤ちゃん殺しのゆっくりなんて最低だよな。子育て上手とか良く言えるもんだよ』 『ゆわぁあああんっ゛!? ごべんなざいっ! ごべんなざぁああぁあああいいっ゛!?』 『赤ちゃん殺しをしたゲスは、ゆっくりせずに死んでね?』 監守は掘られていた穴にれいむを落とす。 斜め上方を見つめるれいむの瞳には、今は亡き可愛い赤ちゃんの幻覚が映る。 五割増に美化された森の生活が餡子脳で展開されていく。 赤ちゃんを自らの歯で磨り潰したれいむは、薄ら笑いを浮かべながら短く声を呟き始める。 『――ゆげっ゛! ゆげへっ!?』 短く乾いた笑い声を漏らす。 目の前に居た赤ゆを奪い返せず、止めを刺した母親失格の重い烙印は、 れいむの体内にある大切な部分を完全に焼き切ってしまった。 『おらーっ! てめぇらもこうなりたいのかーっ!? さっさと、穴を埋めやがれっ!』 『『 ゆっぐぢりがいじだよっ!? 』』 凄惨な現場を特等席で見ていた他のゆっくり達は、慌てて掘った穴を埋め始めた。 作業効率は以前と比べて格段にあがっている。 これからも掘って埋める作業を繰り返すことだろう。 翁は杖を廊下に打ち付けて、群れの長であるぱちゅりーと向かい合う。 ぱちゅりーは、ガラスの奥で繰り広げられている地獄を垣間見た恐怖で涙が止まらない。 「あのゆっくり達は、赤ゆを返してくれると信じているんじゃのぉ」 (むきゅ……!?) 長い顎鬚を細い指先で触れながら楽しそうに語りだす。 口元を黄色いシートで塞がれいるぱちゅは、もごもごと呟きながら青年の胸元で暴れていた。 「ほっほっほ。あの子らは、" 第二世代 " なんじゃろ? 長が許可すると赤子を成せる群れの約束事。なかなか、面白い仕組みを考えるのぉ」 群れの決まりを人間が知っている訳が無い。 この人間の言っている事は、何かの間違いだ。 迷いを宿したぱちゅりーの抵抗は、段々と緩やかに治まっていく。 「ワシは何でも知っておるぞ? ゆっくりプレイス宣言から長任命。 第三世代には木の実が枯渇して食糧難。そして、ワシらとの会談の場を嫌々ながら設けた事もな。 やっぱり、物の数しか解らないゆっくりには、長は重荷じゃったのかのぉ?」 翁は笑いながら嬉しそうに微笑む。 ぱちゅりーは顔を青くして押し黙っていた。 「あの子らは、じっくりと甘味を増した後で、赤ゆとの感動の再開を果たす。 ほれ、見えるじゃろ? あそこの大きなミキサーの中でな」 今まで見ていたガラス内の施設を、翁達は数段高い所から見下ろしていた。 視線を右へ向けると奥には巨大な機械が口を開けている。 その中に、別のゆっくり集団が放り込まれていた。 (…むきゅーっ! まりさーっ! ありすーっ!?) 投げ込まれるゆっくりを見たぱちゅは、いきなり体をくねらせながら暴れ出す。 群れを結成した際の古い顔馴染が、小さな赤子と一緒に銀色の内部へと消えていく。 「あれは、第一世代のようじゃの。針で全身を貫く物理的な刺激を与えたメンバーじゃ。 とりあえず、すぴーど優先で初期餌を作らないと、計画に支障が出るのからのぉ」 機械は大きな振動音を奏でた後、緩やかに内部が回転していく。 蓋を締められてしまったので、内部の詳しい様子は解らない。 苦しむ声も翁達の所までは聞こえてこなかった。 しかし、透明な確認窓から覗く流れる餡子の塊は、ぱちゅに絶望的な状況を伝えてくる。 (みゅぎゅーっ゛!? おざのめいれいよぉおっ゛! あれをどめなざあぁあいっ゛!?」 泣きながら停止を求める群れの長。 翁に付き添う寡黙な青年、側に佇む家政婦の女性は、その声を聞き流す。 ここは、翁が納める群れの中。 ぱちゅに誰も従うはずは無い。 作業を終えた機械は、小さな塊を横の出口から排出していく。 それは、ぱちゅが良く知っている森の恵み。 美味しくて、とってもゆっくり出来る黒い木の実さんだった。 「ぱちゅりーくん。これで、理解したかね? 黒い木の実は、君達の仲間で作られていたんだよ」 翁は懐から黒いお菓子の塊を取り出しながら楽しそうに語り始める。 ぱちゅりーは、理解したくない事実を、理解してしまった。 廊下を歩く翁達。 ぱちゅりーは、泣き疲れてぐったりしていた。 「先日は、我が子を賭けたゆっくり同士のデスマッチを行ったのじゃよ。 でも、失敗したと報告を受けたのぉ。ぐちゃぐちゃに散らばって回収が大変だったらしいからの」 ほっほっほ。翁は楽しそうに思い出を語り出す。 ぱちゅは相手にせずに黙秘を決め込んだ。 シートからは絶えず栄養が流れ込み、体の状態に異常は見受けられない。 (ちゃんすをまって、……まちへとにげるわっ!) 野心を持ちながら転機を伺う群れの長。 しかし、その機会は永遠に訪れないことを、ぱちゅりーは直ぐに認識する。 絶望の未来はそう遠くない。 「さて、次はここじゃ」 翁御一行は、次の会場へと足を踏み入れる。 この室内も見下ろし式の視察部屋になっていた。 広い作業場の中で、第三世代のゆっくり達が群がっている。 第三世代は、子作りの認可を得たのは最近なので、赤ゆを茎に実らせた状態で収容されてきた。 今か今かと赤ゆが誕生するのを心待ちにしていた幸せいっぱいの親達は……、 「あぁあああっ゛!? あがぢゃん、うばれでごないでねっ!」 「うばれじゃでばだよっ゛! おかあざんおごるよっ゛! あっあっ!? だべぇええっ゛!」 「あんよざんっうごいでねっ!? どぼじで、まじざのいうごど、ぎいでぐれないのおおぉおっ゛!」 「あがぢゃんがぁああっ゛!? ごんなのとかいはじゃないわぁああっ゛!?」 現在、生まれてくる赤ゆ達を必死の形相で睨んでいた。 頭上の茎から生まれ落ちると鉄板に触れて焼け死ぬ運命を回避することは難しい。 ならば、生まれてくるのを拒むしかない。 「ほっほっほ。やっぱり、焼くのは良い。 加減を調節すれば、ゆっくりを即死させることなく、内部と外部に異常を与えて活動を制限させる。 これほど、扱いやすい糖度増しの方法はないのぉ」 第三世代は、床に敷かれた鉄板の上でもがき苦しんでいた。 餌に釣られてまんまと中心に誘き寄せられた第三世代達は、 空に浮かぶ餌目掛けて体を伸ばしながら、舌を絡ませようとしている最中に火を入れられた。 中心に纏まっていた第三世代達は、徐々に襲い来る足下の熱気に耐えられなくなり、急いで脱出を計った。 しかし、四方を壁に囲まれた為、何処にも逃げ場なく焦りだす。 困ったあげく、側に居た他ゆの頭に体を乗せて、熱さから逃れる足場を作り始める非道な輩も少なくは無かった。 だが、そんな輩は悲惨な末路を迎える。 バランスを失って転げた落ちた時に、背中や逆さまになって頭を焼かれる個体が続出した。 翁達が見下ろす第三世代の焼き具合の割合は、足底4割、他所3割、残りは絶命か虫の息と言った所だろう。 (やべでぇええっ゛!? おざに、こんなものみせないでぇええっ゛!) 栄養を多く含んだ涙が流れ落ちる。 新たな地獄を見下ろしながらぱちゅは悲痛に身を捩じらせて抵抗していた。 ぱちゅの両眼は、女性の両手で強制的に開放されている。 拒否を理由に瞳を閉じることは許されない。 見ている最中にも、凄惨な状況は続く。 茎から生まれた赤ゆ達は、熱気立ち込める鉄板の上に垂直落下。 『ゆっくち、うみゃれぇるよっ!?』 などと、叫んでいるお気楽な固体も見受けられた。 生まれる直前までは目を瞑っているので、外界を確認できないからだと予想される。 茎から離れた瞬間に世界を認識する赤ゆ達。 そこは、熱気漂う暖かい季節などではなく、命を瞬時に奪う鉄板地獄。 着地するまでの短い飛翔中だけが悲劇を回避できる唯一の時間帯。 「あじゆっうっ゛!? ゆぎゅうっ゛!」 「ゆっぐぢっ゛! ゆっぐぢいいいぃぃぃっ゛!?」 「ゆぎゃぁあああぁあっ゛!」 なすすべなく落ちて命の危機に瀕する赤ゆ達。 様々な箇所から鉄板に張り付いて、全身を赤く染めた後、墨色に姿を変えていく。 親達は涙を流しながら赤ゆ達に呼ぶかける。 今、第三世代達を口にしたら、とても凶悪な甘さになっているだろう。 「ゆっくりうけとめたよっ! もうはなさないよっ!?」 「ゆーん! ゆーんっ!?」 中には、茎から滞空している赤ゆを舌で包み込んだ兵も存在する。 強い母の愛が成せる技だ。 「ゆっくり……おくちか、あたまにのせるよっ! ゆぎぎぎぎっ!?」 「ゆえーんっ゛! ゆえぇえええんっ゛!?」 舌に力を込めて赤ゆを持ち上げる。 体力は残り少ない。 全身全霊を込めて赤ゆの幸せな未来を掴み取ろうとしていた。 「ゆぇえーんっ゛!? あちゅいよぉぉおっ゛!」 「お、おちびちゃんっおとなしくしててねっ!? ゆっくりしてよぉおおおっ゛!」 鉄板から立ち上る熱気を浴びた赤ゆは暴れ出す。 包まれていた親の舌は、上下に激しく揺れ始めた。 最後の赤ちゃんを守るために、綱渡りのような緊張感で救出作戦を行う親ゆっくり。 しかし、幸福な未来など、針の隙間さえも存在しなかった。 つるりと舌から滑り落ちた赤ゆは、鉄板の上へと落下する。 「「うわぁああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」」 予想道理の残酷な結末を迎えた第三世代の親と赤ゆは、絶叫を合わせながら悲痛と不運を訴えた。 目の前で炭と化していく新生児を見ながら、自分を二の次にして助け出そうとする涙ぐましい母の愛。 しかし、既に足は動かず、舌は鉄板に張り付いてしまいどうにもならない。 その無力な母の頭の茎から、体を小刻みに振動させた後、産声を上げながら新たな命がこの世に誕生する。 幸せな未来など影も形も存在しない、鉄板が織り成す灼熱地獄の世界へ赤ゆは落ちていく。 ぱちゅは見ていた。 あの日、巣穴の近所にいた第三世代の親を瞳で捉えていた。 れいむとまりさとありす。 黒い木の実を奪い合っていた新しい母達は、見るも無残な容貌になっていた。 甘い実をたっぷり食べて、色艶が良かったもちもちホッペは真っ黒に焦げている。 ありすに至っては前面が焼かれていて、顔を確認できない。 ドロドロに溶けた金髪は体に絡み付いている。 都会派な赤ゆは既に全滅しているようだった。 「さてと、…頃合じゃのう あーあっ、えー、ゆっくり諸君!」 翁は差し出されたマイクに声を通す。 鉄板に焼かれながらも存命していた第三世代は揃って顔を上げた。 「「「たずげでねっ゛!? ここから、だずげでねっ゛! あぢゅいよぉおおぉおっ゛!?」」」 悲鳴を上げる第三世代。 それぞれの口調は微妙に違ってはいた。 要約すれば、この地獄からの救援依頼。 それを無視して翁は用件を伝えていく。 「ここに居るぱちゅりーくんは解るかね? この度、森の長を辞退して我々の仲間となった事を伝える! 過去を捨てる条件を快く承諾してくれた。君達は砕いて有効活用させてもらおうかのぅ」 ぱちゅりーは固まる。 寝耳に水の言葉だった。 翁の発表した内容は、森の長であるぱちゅりーが、群れを裏切って人間の仲間になったと言う事を意味していた。 鉄板の上に居る第三世代の反応は様々だ。 疑う者、信じない者、罵倒する輩と千差万別な纏まりの無い集団。 その纏まりの無かった集団は、翁が行った作戦の一部であっさりと騙される。 「嘘ではないぞ? ほれ、待遇もバッチリじゃ」 口が塞がれて抱きかかえられたぱちゅりーの横に、銀製のトレイが横付けされる。 女性が差し出したトレイの上には、美味しそうなお菓子が山のように盛られていた。 しかし、これは先程の第一世代を加工して作られた食品。 側に居たぱちゅりーは、盛られた黒い塊に拒否反応を示していた。 だが、遠めで見ている鉄板乗りには解らない。 待遇の違いに腹を立てて、その怒りは天をつく程に膨れ上がっていく。 そして、第三世代の心は一つになる。 群れの長、ぱちゅりー。 我々を人間に売り、自分だけゆっくり出来る楽なゆん生を選択したのだと。 「「「――――――――――――――っ!!!」」」 施設の内部が第三世代の罵倒で揺れる。 口汚い言葉の全てが、長に対する非難の声だった。 鉄板に落ちる赤ゆを放棄して思いの丈をぶちまける第三世代。 (……むぎゅうううっ゛!?) ぱちゅりーは否定したい気持ちでいっぱいだった。 群れを裏切った行為は何一つしていないと。 先程の脱走計画も気の迷いだった。 人間に頼った自分が愚かだったのだ。 そう心で反省しているぱちゅりー。 しかし、思いは群れに届かない。 「ふむふむ。解りましたよ、ぱちゅりーくん」 翁はわざとらしく頷いた後で軽く右手を上げる。 それを確認したスタッフは、鉄板の温度調整レバーを最大にまで切り替えた。 「「「ゆっ゛ぎゃぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」」」 白い煙が立ち昇り、苦悶の表情で焼かれていく第三世代。 外皮が墨色に変わっても、短時間ならば中にある餡子に支障は無い。 最後までゆっくり出来る安らかな気持ちを何一つ与えずに殺しきる。 「ぱちゅりーくんのプレゼントだそうだ。 ありがたく思いながら、ゆっくりと味わいなさい」 「「「 ――は、じねぇえええぇえええええええっ゛!? 」」」 声を揃えての断末魔。 それは、ぱちゅりーの記憶に焼きついた。 恐怖と不甲斐なさで震えが止まらない。 「…処理を」 寡黙な青年が言葉を口にする。 スタッフに向けて残骸に対する今後の指示をしているようだ。 そして、抱えていたぱちゅりーも差し出す。 群れの長は、白服を着た研究員に委ねられた。 「それでは、ぱちゅりーくん。" また、あとで "」 翁から言葉を掛けられたぱちゅは、両開きの頑丈な扉の奥へと姿を消した。 精神的苦痛を与えられた群れの長。 疲労は見えるが、衰弱はしていない。 ぱちゅの命を支えていた口に貼られた湿布のような小さなシートは、 オレンジエキスを濃縮して栄養を与え続けて延命措置をとる医療品だった。 しかし、そのエキスは枯れ切って本来の役割を果たさない。 今からぱちゅりーに致命的な事が行われても、助けてはくれないだろう。 「…んっ! んんんっ!?」 口を塞ぐシートの表面から苦しそうな声が漏れてくる。 ぱちゅりーは手術台の上に寝かされて、体を黒いゴムで縛られていた。 脱出しようと試みるが、体は左右にも振ることは出来ない捕縛状態。 「んぐっちゅ゛!?」 まむまむとあにゃるに異物を挿入された。 その器具は、鋭い返しが付いた特注品。 抜けないことを前提に作られた道具は、体内の壁へと鋭く突き刺さる。 今までのゆん生で受けたことが無い激痛に悶えるぱちゅりー。 『赤ちゃんを作れなくなった!?』 ぱちゅはそんな的外れで暢気なことを考えている。 赤ちゃんを心配している場合ではないのだ。 (むきゅうぅうっ゛!? あんよさんがいだぁああぁああいっ゛!) 研究員は、注射器のような物をぱちゅの足裏へと突き刺した。 ゆっくりの足裏はびちびちと元気に動くのでしっかりと抑えてから針先を注入。 傷が広がってしまうと美しい物は作れない。 (むぎゅうっ゛! ばぢゅのなかみがっ゛! みゅぎゅううっ゛!?) じゅるじゅると音を立てて吸引開始。 ぱちゅりーの中に詰まっている生クリームは、床に置かれた小さなタンク内部へと移動していく。 (ばぢゅのながみっ! がえじでぇええっ゛! がえじでよぉおおぉおっ゛!?) 膨らんでいたお腹の部分が、みるみる内に萎んでいった。 内容物を吸い取られていく苦痛に耐え切れず、ストレス過多で吐いてしまう。 しかし、口に貼られたシートに邪魔されて流出を食い止められてしまい、頬を大きく膨らませた。 (…ゆ……むきゅあっぁ゛) 浮かんでは消えていく走馬灯。 飼いゆから始まって、些細なことで捨てられた不幸なゆん生。 その後訪れた森の生活は、とってもゆっくり出来た。 ずっと続くと思っていた。 でも…、群れは引き裂かれて人間に加工されてしまった。 人間はゆっくり出来ない。 関わってしまうから、こんな目に合ってしまうのだ。 ならば、それを提案したのは誰だったのか? それは群れの長を勤めるぱちゅりーだった。 自ら進んで人間に交渉と言う話し合いの場を作れば円滑に進むと思っていたのだ。 間違った自信をつけて慢心したぱちゅりーは、群れを壊滅に追い込んだ張本人。 (ああああああああああああああああああああああっ!?) その反省も記憶も。 奇麗サッパリに小さな容器に移された。 内容物を全て吸い取られたぱちゅりーは、ぺらぺらの皮になって手術台に横たわる。 少し膨れていたぷくーの面影は完全に無くなった。 一人の研究員が、ぱちゅりーの全てが詰まった容器を持ち上げて搬送準備を行う。 今から、この生クリームも加工されて黒い木の実の一部となる。 もし、ゆっくりの記憶が内容物に情報として蓄積されているのならば、この吸い取られた生クリームにも残っているはず。 機械の内部で再開した群れのゆっくり達に、ぱちゅりーは責めたてられる事だろう。 この原因を作ったのは長のせいだと決め付けて数で威圧を与える。 そんな身勝手な群れの姿が容易に想像できるのだ。 大きな部屋の豪華なソファーに翁が座る。 目の前に森の様子を映すモニターが数台設置されていた。 各ポイントには、水分を乾燥させて特別な加工をした黒い木の実を器具に取り付けている。 これを好んで食べる個体は、周辺の草や虫など見向きもしなくなる。 山の恵みと安定は常に保たれるのだ。 街の野良対策の一環で始めたこのプロジェクトに自分の土地を提供した。 山の一部に収容して、一網打尽にする計画を主とした県の試み。 これは、餓死を見据えた長期的な作戦にすると、共食いによって延命される為に見直された新しい計画。 「翁」 一言呟いた青年が入室した。 大きなトレイを両手で持ち上げている。 その上には、剥製と姿を変えたぱちゅりーが鎮座していた。 「ほっほっほ。ぱちゅりーくん、またあったのぉ」 嬉しそうに笑い出す。 翁は仕事をしながら趣味を満喫していた。 趣味は、群れの頂点に立つ歴代長の剥製集め。 この部屋の特設スペースには、数代に渡る個性豊かな加工済みの長が陳列していた。 青年は、新しいコレクションを台座の上に乗せる。 「ぱちゅりーくん。野生ごっこは、楽しかったかね?」 その問いに群れの長は答えなかった。 でも、少し悲しそうな表情をしたのは気のせいだろうか? 物言わぬぱちゅりーは、前回に群れの長を勤めたゆっくりの隣へと腰を落ち着けて、静かに佇んでいた。 ・翁の役割のお話 県に限らず時々無駄に思える政策を行う ・一部他作者様の設定をお借りしています 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 859 ほりはり ふたば系ゆっくりいじめ 814 ばうんてぃはんたー 希少種狩り ふたば系ゆっくりいじめ 802 我らっ!すっきりーっ!を熱く語る ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、7点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 何でゆっくりは人間様と対等と勘違いするんだろな -- 2016-02-07 21 50 45 ↓↓だから黒い実で舌を肥えさせたんだろ -- 2016-01-08 23 10 19 単に村を挙げて大規模な虐待をしてたのか それとも何か意図があったのか。山の資源を食い荒らされないためかな -- 2010-11-23 20 32 42 なるほど、黒い木の実でゆっくりを偏食にさせるのか。 街野良に対してのみ友好な戦術っぽいなー コスト高そうな気がするし、雑草等食べれる親ゆっくりには効かなさそうな気がするよー -- 2010-11-17 22 07 22 創造性のないコメントだな、つまらないっつーんなら理由ぐらい挙げろ それとも内容が理解できないくらい頭が悪いの? -- 2010-07-26 11 21 17 で? -- 2010-07-09 03 49 06
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1816.html
とかいはにリフォーム 11KB 虐待-凄惨 パロディ 理不尽 都会 現代 虐待人間 リフォームネタってまだないですよね? ここは住宅地の一角にある公園です。 普段から人通りも少なく、寂れています。 そんな公園の一角に2つのダンボールがあります。築3ヶ月のダンボールハウス。 よく見るとあちこち薄汚れています、そうここはゆっくりのお家なのです。 ダンボールの上には数枚のビニール袋。 それを石で固定してありますが石が大きすぎるのでしょう、お家が全体的に歪んでしまっています。 それにこのビニール袋では完全に雨を防げないのでしょう。 所々にシミが見られます、これは明らかな手抜き工事です。 そんなこの御宅に住んでいるのは親まりさ、親れいむ、赤まりさ(姉)、赤れいむ、赤まりちゃ(妹)。 どこにでも居るような一般的(?)な家族構成です。 まりさ一家の暮らしを見てみましょう。 「ゆゆっ!まりさおそいよ!さっさとごはんをもってきてね!」 「おちょうしゃんはくじゅだね!れいみゅのおかしゃんをみならってほちいよ!」 「ごめんねれいむ、いまもっていくよ」 「くーじゅ!くーじゅ!」 「まりさはこんなのろまなゆっくりにはならないのじぇ」 「ゆうぅ…だめなおとーさんでごめんね…」 ご覧ください、家族内では不満が爆発寸前のようです。 それも当然でしょう、こんなお家ではゆっくり出来るはずもありません。 親まりさはいつも疲れたような顔をしています。 母れいむはいつも怒ってばかりです。 そんな様子を見て育った赤ゆ達、教育に良い訳ありません。 そんなまりさ一家を見かねて、二人の匠たちが立ち上がりました。 建築鬼威参と土木鬼威斬です。彼らはこの危機的な家庭の救世主と成りえるのでしょうか? 二人はこのまりさ家をどの様にリフォームしてくれるのでしょうか? はたしてこの家族に明るい笑顔を取り戻すことが出来るんでしょうか? 初日 まず初めに、二人は下見にやって来ました。 「ゆゆっ!にんげんさん…まりさたちがじゃまならひっこしをするよ…ごめんなさい」 「ゆ!なにれいむにみとれているの?どれいになりたいの?ばかなの?しぬの?」 「くちょにんげんなんじゃじぇぇ!はやくあみゃあみゃもっちぇきょい!」 「れいみゅにみとれにゃいでね!どれいになりちゃいならしちぇあげるよ」 「ぐずにんげん!さっさとあまあまもってくるのじぇ!」 まりさ一家は早速匠に不満を語ります、匠達は真剣な眼差しでそれを見つめます。 こうしてまりさ家の調査が本格的に始まりました。 まず、匠が注目したのは地盤です、ここは植木の間に隠れたスポットになっていますが、 地盤が安定してないようです。これではゆっくり出来ません。 次に匠が注目したのはお家の構造です、まりさ家は小さなダンボールを二つ並べただけの物です。 二部屋あるといっても一つの部屋に親ゆっくりが二匹も入ることは不可能です。 子供達が遊ぶスペースも満足にありません、これではゆっくり出来るわけがありません。 まりさ夫婦は寝る時はいつも別々、これでは夫婦の間に亀裂が入るもの当然でしょう。 この薄いダンボールの壁は、まさに心の壁なのです。 匠達はまりさ一家にゆっくりしたお家にリフォームすることを約束しました。 「ゆん!ありがとうにんげんさん、ごおんはいしょうわすれないよ!」 「なにいってるの?とうぜんでしょ?どれいはれいむをゆっくりさせるのがしめいなんだよ!」 「れいみゅのどれいはしゃっしゃとあまあまもってきちぇね!たくしゃんだよ!!」 「くずはまりささまにおびえてるのじぇ!そんなにおびえなくてもいのちまではとらないのじぇ!」 「じじぃ!はやきゅうぎょけ!ゆっきゅりしにゃいではちゃらけ!!」 まりさ一家は大喜びです、さあこれからまりさ家はどの様に生まれ変わるのでしょうか? 二日目 今日はまりさ一家のお引越しです、リフォームが終るまで透明プラケースに入っていてもらいます。 住み慣れたお家とはしばしのお別れ、子供達は泣いています。 次に戻って来る時はきっと笑顔のある家庭に戻っていることでしょう。 「せまいよぉぉぉぉ!!」 「くぞにんげん!でいぶをこんなどこにどじごめるなんでどういうことなのぉぉぉぉ?!!!」 「「「ぐるじいぃぃぃ!!!」」」 まずはまりさ一家立会いの下、解体作業から始めます。 屋根(笑)のビニール袋を取り去られ、ダンボールの外壁を潰されていきます。 欠陥の多かったまりさ家、その脆さゆえあっという間にゴミの山に変わっていきます。 手抜き工事の伺える、その空虚な作りは見るも無残に破壊されてしまいました。 「ゆわぁぁぁぁ!まりさのおうちがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「やめろくそにんげん!れいむのいうことがきけないのぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」 壊れ行く我が家を涙で見つめるまりさ一家。 長年(笑)暮らした我が家が目の前で破壊されるのはゆっくりでなくとも涙ものです。 跡形もなくなったまりさ家、まずは土台となる基礎工事から始めます。 ここは土木鬼威参の専門分野です、彼はこの世界で有名な伝統を受け継ぐゆ虐職人。 まずは元あったダンボールハウス後地の地面を1mほど掘り起こします。 そこに匠が用意したゲスゆっくり20匹が放り込まれていきます、これは何をしているんでしょう? 「ゆべぶ!」 「ゆぼっ!いだいぃぃ!」 「やべろぉぉぉぉ!!」 「ゆぺぺっ!」 開いた穴にみっちり詰まったゲスゆっくり達、そこに匠がスコップを刺していきます。 突然の事に驚き泣き叫ぶゆっくり達、しかしどこにも逃げ場はありません。 ここに伝統のゆ虐職人の技が光ります。 何という事でしょう、あれだけスコップを滅多刺しにしているのに死んでいるゆっくりは一匹もいません。 これが匠の技です、若くしてゆ虐の伝統を受け継いだ実力派のなせる仕事です。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!」 「どがいはじゃないわぁぁぁぁぁぁ!!!」 「いだいよぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆぎぎぎぎぎ!!!!」 醜くもがき苦しむゆっくり達、その上に掘り起こした土が容赦なく被せられます。 こうする事に、より長くゲス達を苦しめる効果があります。 たとえゲス達が死んでも、そのゆっくりにしか解らない独特の死臭でほかの野良ゆっくりの侵入を許しません。 これは地盤を安定させる事とゆ虐を両立した画期的な方法です。 土の中から、ゆっくりの苦悶の声が聞こえてきます。 さながら、地獄の亡者のうめき声のようです、なんてすばらしいアイディアなのでしょう。 「……ユ……ギ……ギ……」 「……グ…ルジ……イ……」 「…ゲベベベベベ……」 積み上げられたゴミの山から使えそうなものを探す匠。 彼は建築ゆ虐界のカリスマ貴公子、この世界に新風を巻き起こした男です。 斬新なスタイルで繰り出されるそのゆ虐は、近未来的な香りの中に受け継がれている伝統の技が見え隠れします。 まず、匠が目をつけたのは重しにしてあったビニールと石です、いったいこれで何が出来るんでしょうか? 「ゆゆ!おしょりゃをとんじぇるみちゃーい!」 「はなちぇ!くちょじじぃ!」 「ゆんやーきょわいよー」 匠が用意したのは加工所産の赤ゆ達、これをまりさ家で使われていた袋大量に積め固く縛ります。 こうして出来た赤ゆの詰まった袋が4つ、これから何が始まるのでしょう。 匠が町で何かを探しています、一体何をしているのでしょう? 「ゆゆ!まりさのおうちになんのようなのぜ!」 そうです、匠が探していたのは野良ゆっくりのダンボールハウス。 これをまりさ家の材料に使うわけです、当然野良ゆっくりは抵抗しますがそこはゆ虐のカリスマです。 慣れた動きで野良ゆっくりをかわし、迎撃体制に入ります。 何という事でしょう、先ほど作った赤ゆ袋を取り出した匠はそれを使って野良を叩きます。 「ゆべぶっ!」 「ゆんやーーーー!!」×20 野良の悲鳴と赤ゆの悲鳴が織り成すハーモニー、これがカリスマ貴公子の技の真髄です。 これだけ殴打されていても、死んでいる赤ゆは一匹もいません。 野良ゆっくりも弱ってはいますが、まだその目は死んではいません。 「ゆはーゆはー」 「ゆぴきき!」 「いちゃいよっ!」 こうして弱った野良ゆっくりと、ダンボールハウスを持ち帰ります。 匠はこれと同じものを4つ用意しました。 匠は一度工房に帰り、集めた材料を加工します。 集められた同じ大きさのダンボール4組、これを匠が一面一面切り取っていきます。 当然捕らえられた野良ゆっくりには、自分のお家が壊されていく様子を見守ってもらいます。 涙を流しながら様子を見守る野良たち、やはり野良でもお家に愛着があるのでしょう。 「あ…あ…まりざのおうぢ……」 ダンボールを解体し終わった所で、今度は捕まえた野良ゆからありすとまりさを選び出します。 素早い動きでまりさからお帽子を奪い取る匠、まりさは何が起こっているのかも理解できていません。 「…ゆ?………m」 何という事でしょう、まりさが叫びだす前に匠がまりさをゆっくり搾り出します。 苦痛に叫び声を上げようにも、口を塞がれているため苦悶の表情を浮かべるしかありません。 あっという間にあにゃるから餡を搾り出されるまりさ、帽子の半分が餡で満たされます。 次に匠はアリスに振動を与えます、振動を与えられたありすは当然発情します。 「んほおぉぉぉぉ!!!」 天を突く勢いでそそり立つぺにぺに、そこに匠は包丁で切込みを入れます。 「どがいば!!!」 またしても匠の技が光ります、ぺにぺにからクリームが溢れる前に素早くまりさの帽子にありすの中身を搾り出していきます。 ありすはすっきりとも苦悶とも取れない表情を浮かべます。 こうして帽子いっぱいになった所でありすは開放されました。 当然まりさも、ありすも死んでいません。これが匠のカリスマたる所以です。 「ゆ…ゆ……ゆ…」 「ず…ず…ぎり…ぎ…ぎ…」 搾り取った中身を匠は素早くかき混ぜていきます、 餡子とカスタードの混ざったものは大変甘い匂いを放ちます。 程よく混ざった所で、匠が帽子の先に穴を開けます。 そこから搾り出されるクリーム餡をダンボールに均等に塗っていきます。 そうです、匠はこれを接着剤として使うつもりなのです。 こうして出来上がったものは、二枚に張り合わされた甘い香りのするダンボール数枚。 これを持って匠はどこに向かっているのでしょうか? 一方その頃、土台作りも終盤に差し掛かった頃です。 何と匠がうめき声の聞こえる地盤にオレンジジュースを大量に撒いてるではありませんか。 こうする事により、傷を負わされ半死のまま生き埋めにされたゆっくり達に活力を与えるのです。 しかし元気になりすぎて出て来られても困ります、そこで匠は覆いかぶされた土の上に石を載せていきます。 これではゆっくり達は這い出し様がありません、追い討ちをかける見事なゆ虐です。 石の上からさらにオレンジジュースを撒いて土を被せて固めます。これで基礎となる土台の完成です。 そこに現れたのは先ほどのダンボールを持った匠です。 地盤も固まった所で、今度は本格的なリフォームに取り掛かります。 先ほどのダンボールに強力なビニールシートが撒いてあります。 これは屋根用に使うダンボールのようです。匠は手際よくダンボールを組み上げていきます。 匠は外壁用、雨避け用、内装用のダンボールを使い分け、手際よくお家を完成させていきます。 ここで匠が一工夫、捕獲していた野良ゆっくりを全部搾り出してしまいます。 これはゆっくりに取っては貴重なあまあま、まりさ一家のご飯になります。 でもここで使いたいのは皮の方です、目玉と口が残った皮は薄く延ばされ敷物にされます。 そうです、これは人間の家にある虎皮の敷物と同じ発想。 これでまりさ一家は冬をゆっくり過ごすことが出来るでしょう。 ゆっくりを虐待しながら思いやる、まさにHENTAI紳士といえる匠の心意気です。 匠はさらに何か作るようです、先ほど袋詰めにした赤ゆを透明なビニールに詰め密封します。 「くるちいよ!」 「もうやべでぇ!」 これをかつてビニール押さえにしてあった石で、赤ゆが原型をとどめるくらいの力で潰していきます。 これも貴公子のゆ虐マジック、何という事でしょう、あの五月蝿かった赤ゆ達が素敵なクッションになりました。 微かに聞こえるうめき声も、ここでは素敵なBGM。厳しい野良生活に彩が生まれます。 さあ、いよいよ完成したお家とまりさ一家のご対面です。 「「「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」 「なんなのこれはぁぁぁぁぁぁ!!!」 「どうしてこうなったのぉぉぉぉぉ?!!!!!」 まりさ一家が喜びの声を上げています、ここに来て匠達の顔に思わず笑みがこぼれます。 家の中央にはかつてのビニール押さえ石が鎮座しています。 その上には色取り取りのあまあま、共食いなんて言ってはいけません。 床に敷き詰められたゆっくり革の素敵な絨毯、もうこれで冬の寒さに凍えることはありません。 お家の奥には素敵なBGMのクッション、外壁からはあまい匂いが漂います。 これで子供たちは大満足間違い無しです。 匠はまりさ一家を家に入れて上げると最後の仕上げです。 そうです、外敵に襲われないように出口を塞ぐのです。 強化された外壁は、他の野良ゆっくりのおうち宣言を拒みます。 雨に強い屋根や雨よけは雨水の浸入を拒み、快適な生活を約束されます。 「だじでぇぇぇぇぇぇ!!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!!!!!」 「いやだぁぁぁぁ!でいぶだけでもだじでぐだざいぃぃぃぃ!!!」 「みゃみゃぁぁぁ!ぴゃぴゃぁぁぁぁぁ!たしゅけちぇぇぇぇぇ!!!!」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「イギギギギギ………」 まりさ一家に賑やかさが戻りました。 かつていがみ合っていた家族も今は揃って喜びの悲鳴を挙げています。 匠達もまりさ一家の喜びように大満足の様子です。 リフォーム成功ですね! 完 短編集に載せようかと思いましたが、結構な量になってしまいました。 野生の巣のリフォームも出来たらいいな… 徒然あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓無限地獄じゃ? -- 2016-09-04 21 32 59 このまりさ”だけ”はゆん国にいけるといいね え?ゲス?無間地獄に決まってんだろjk -- 2012-10-13 14 46 01 これじゃあまりさが可哀想だな・・・まりさだけでも助けてほしかった・・・ -- 2012-10-13 12 14 36 wyse!!wyse!!! Beiber!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! -- 2012-07-25 20 24 30 おもしろかったです! 途中で善良まりさは虐待しなくても・・・などと弱気になった私の心に むしろ善良こそ虐待すべき!という熱き魂を匠二人が注入してくれました! -- 2011-11-16 06 56 39 ↓追記 鬱になるほど働かされて 搾取された挙句に拷問されて野垂れ死になんて死に方はしたくないだろ? -- 2011-09-18 10 17 38 善良なまりさは虐待しなくてもよかったと思うんだけどなぁ・・・ でいぶとゲスな子供は虐待されて当然だけど -- 2011-09-18 10 16 10 地下に埋めたゆっくりが腐って床が陥没しそうだ。 -- 2011-01-13 22 21 20 なんということでしょうまりさのぼうしを越冬のためのあまあまを備蓄できる器に変えたではありませんか あまあまが大好きなゆっくりどものためにおうちからあまあまの香りをだしてゆっくりさせるという 配慮もわすれていませんんww -- 2010-12-12 00 36 25 これはww -- 2010-11-18 18 45 27 愛でだな だが、それがいい -- 2010-11-18 09 11 22 どんな暮らしになるんだろ -- 2010-10-20 06 27 32 善良なまりさだけは許してあげようよ・・・ 他のゲスれいむどもはもっと拷問するべきだ -- 2010-08-16 23 46 51 まりさの人生が残念すぎる… 番はでいぶ、子はゲス、おうちは台無し……作者は天才だね! -- 2010-08-10 00 37 39
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2030.html
すーりすーりっ!したりするよっ! 4KB 虐待-普通 小ネタ 理不尽 駆除 野良ゆ 現代 短いお話 道路を歩いていると、野良ゆっくりが目の前に現れた! 「れいむは、かわいそうなしんぐるまざーなんだよ! あまあまをちょうだいね! たくさんでいいよっ!」 「ちょうだいにぇっ!」 大きなれいむと小汚い赤れいむが騒いでいる。 「ゆ? れいむがかわいすぎるから、こえもでないんだねっ! かわいくてごめんねっ! ゆんゆゆーん!」 「れぇいみゅも、きゃわいくてごめんねぇ~っ!」 俺はれいむを両手で挟んだ。 「やめてね? おさわりはげんきんだよ! きたないてで、れいむにふれないでねっ!」 そのまま空高く持ち上げる。 れいむは、『お空を飛んでるみたい!』などと嬉しそうにはしゃいでいる。 俺はくるりとれいむを逆さまにして、見たくもないケツを視界に入れた。 予想通りに真っ黒なあにゃると汚いまむまむだ。 これで可愛いとか笑わせるぜ。 「ゆーん! おにいさんはへんたいさんなの!? れいむのあにゃるをじっとみながら、にやにやしないでねっ!」 ケツが左右にプリプリと揺れた。 俺から逃れようとする行動すらも挑発に思えてくる。 「あまあまをもってきてくれたら、きすしてもいいよ! かわいいれいむにかんしゃしてねっ!?」 「食らえ」 「ごぼおおおおおおおおっ゛!?」 れいむは地面とキスをした。 顔面を下に向けてケツは天を突き出した素晴らしい格好だ。 まさに一輪挿し状態。 ちょっとかっこいい。 「はーい。すーりすり」 「ゆぶっ? ぶおぉおおおおおおおおっ゛!」 俺は掴んだ両手を左右に動かした。 " ジャーッ!" と、良い音が周囲に響いて心地よい。 こういう、『可愛くてゴメンね?』などと言う馬鹿は、 頭からあんよの下まで素晴らしいと意味不明な自信を持っているのだ。 妙な自信を砕く方法は簡単だ。 体の一部を削って欠損を作ってやればいい。 お飾りでも髪の毛でも構わない。 自分の体はゆっくり出来なくなったと思わせればよいのだ。 「いやー。たっのしー!」 「ゆぼぼぼぼっ゛! ばぼぁあああああああああっ゛!?」 俺の最近のマイブームは、顔面擦りおろし。 手のひらに伝わる振動がたまらないっ! 必死にもがいて上下左右に激しく揺れ動くれいむのおケツ。 この時は何故かいとおしく感じるから不思議だ。 思いっきりスパンキングしてやりたい衝動にかられるぜ! 「すーりすりっ! すー…あれ?……あー、またやっちまったか」 ただ、俺はこの方法で成功したことが無い。 とても楽しいので途中で辞める機会を失ってしまうのだ。 「これは、もう駄目だな」 「みゃみゃっ!?」 赤れいむが地面に生えたような形をしたれいむに近寄ってくる。 そのお顔は涙でベショべショだった。 今まで騒いでいたんだろうけど、全然気がつかなかった。 「じめんさんにうみゃっていたら、ゆっくちできにゃくなっちゃうよっ!? ゆっくちせずに、でてきねにぇっ!」 「あー、もう無理だって。死んでるよ」 「にゃんで、しょんなこというにょおおおおおっ゛!? みゃみゃがちぬわけ、ないでしょおおおおおおおっ゛!」 「いやいや。本当だってばさ」 俺は爪先をれいむのケツの上に乗せた。 そして、そのまま手前に倒す。 既に三分の二以下になっていたれいむの半身が地面に横になる。 赤れいむの目の前に晒されたのは、荒いヤスリで乱暴に削られたような断面部分。 「ゆっ゛!?」 「な? 死んでるだろ。ちょっとやり過ぎちゃったよ」 赤れいむの思い描いていた親の素敵な笑顔は既に無い。 視界に広がるのは真っ黒でグズグズになっている平面のみ。 赤れいむは、込み上げてくる吐き気を抑えきれずに、吐射物を道路へとぶちまけた。 「あー、駄目だなー俺は。せっかく虐待してくれって姿を現したのに…」 俺は非難の目線を向けてくる赤れいむを踏み潰した。 どうせ吐きまくって弱りきったこいつは直ぐに死ぬだろう。 せめて、俺の足裏であの世に送ってやろうな。 「次はキリの良い所で抑える! そう、次こそは!」 俺はニチャニチャの足裏を親れいむのリボンで擦りながら宣言する。 でも、たぶんそれは無理だと頭の何処かで思っていた。 どうやら俺は、悲鳴を聞くより地面で擦りおろす方が好きらしい。 毎度毎度、壊れるまでやってしまうのだ。 俺の周囲に描かれているのは、親れいむの餡子で染められた漆黒の丸い円。 これを見下ろしながらふと思っちゃったんだよ。 『次は、もっと黒くしたいな』とかね。 ははは。 うん、こりゃ重症だ。 次も悲痛を交えた会話は出来そうにも無いっ! ・地面ですーりすーりするお話 短い小話がブームらしいので乗っかってみた ・暴露も交えて全部の過去作品を記載 正直な所、胸のしこりが無くなった気がする 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 880 長の役割 ふたば系ゆっくりいじめ 859 ほりはり ふたば系ゆっくりいじめ 814 ばうんてぃはんたー 希少種狩り ふたば系ゆっくりいじめ 802 我らっ!すっきりーっ!を熱く語る ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ふたば系ゆっくりいじめ 321 うんうんっ!だけがでるよっ! ふたば系ゆっくりいじめ 295 秋の風物詩 ふたば系ゆっくりいじめ 281 げすとよばれるもの ふたば系ゆっくりいじめ 275 むーしゃむーしゃ!したりするよっ! nue033 大きな子供 nue026 完全予約制 nue011 ゆーえすびー ・これからは暴露あきと名乗らせていただきます トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 案外新しいネタのような。 -- 2012-09-13 13 40 08 ネタは面白いが欲求不満だぜ。 今度はすーりすりが成功して惨めなゆっくりを見て見たいものだ -- 2010-12-01 20 23 43 ゴミを放置すんな -- 2010-09-02 19 50 59 北斗の拳の顔面すりおろしネタみたいで面白かった -- 2010-08-03 23 38 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1008.html
ゆっくりを愛でてみた 10KB 「餡子ンペ09」 ハートフル(笑)愛で注意 ※餡子ンペ09出展作品です。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※ハートフル愛でストーリー(笑)注意 ※ゆっくりはほとんどしゃべりませんので脳内補完でお願いします。 ※スカトロ行為注意 ※主人公は少し頭がかわいそうなので言動がおかしいです。 俺はゆっくりを1匹飼っている。 俺の勤めているゆっくり研究所の開発した改造ゆっくりなんだが、失敗作なんで廃棄されそうになったところを引き取ったやつだ。 一見ただのゆっくりまりさにみえるこのゆっくりだが他のまりさとは一味も二味違う。 どう違うのかはおいおい話すとして今日は仕事が休みだ。 このところ仕事続きであいつと遊んでられない日々が続いている。 だから俺はあいつとたっぷり遊んでやることにした。 そうたっぷりと。 俺はニヤリと笑った。 「餡子ンペ09」ゆっくりを愛でてみた 作、長月 「おーいまりさ。きょうは遊んでやるぞ!!」 そう言うとうれしそうにこちらへ寄ってきた。本当にかわいいやつめ。 その前にメシにしないとな。 俺はさっきの散歩の時とってきた物をまりさに見せた。 雑草と犬の糞だ。 さあ食べさせてあげるよまりさ。早く口を開けてくれ。 奇声をあげて喜ぶまりさ。そこまで喜ばれると照れちゃうZE。 特に犬の糞はできたてほやほやでまだ暖かい。これは採るのに苦労したな。 俺はまりさにたっぷりメシを食べさせてやった。 よーし飯は食い終わった。じゃあ公園に行くぞ!! そう言うと俺はまりさを持ち上げた。そしてロープで縛り付ける。 公園まで行くまでにはぐれないように犬のリード代わりにしようとしたのだ。 おっと忘れちゃいけない。猿ぐつわをしないと。 うちのまりさはやたら声が大きいからな。外では猿ぐつわをさせておくのがエチケットだぜ。 使い古しのパンツを口に突っ込みガムテープを貼り付けた。 よしこれでどんなに大きな声を出しても大丈夫だぞ。 よしそれでは公園に出発だ。俺はバッグを背負い走り出す。 走る。走る。ただひたすら走り続ける。 まりさがさっきから引きづられつづけてるが関係ない。 うおォン これはまるで市中引き回しのようだ!! 俺は疾風(かぜ)になった。 こうして俺達は公園へとついた。もうすでにまりさがボロボロだけど気にしないZE!! 何をして遊ぼうか。 よしまずはボクシングごっこだ。 俺はボクサー役でまりさはサンドバッグ役な。 俺はロープでまりさを縛って鉄棒に吊り下げた。よし準備OKだ。 まりさが何やら言いたいようだが猿ぐつわのせいで解らない。 きっと早くやってと言ってるんだろう。このせっかちさんが。 言われなくてもやってやるから心配すんな。 そう思い俺は渾身の右ストレートをまりさの顔に叩き込んだ。 ぐべっというくぐもった音をもらしつつ吹っ飛ぶまりさ。 そして反動で振り子のように戻ってくるまりさに更に左フックを叩き込む。 ワン・ツー ワン・ツー ワン・ツー・スリー リズミカルにまりさを殴り続ける俺。 こう見えても俺はボクシングの達人。 昔、電灯のひもでシャドーボクシングしていた程の腕前だ。 明日のジョーも全巻読んでるしな。 それっ、ジャブ、ストレート、フックそしてアッパーだ。 俺は汗ばむまでまりさを殴り続けた。 十分後、前衛オブジェと化したまりさがそこに居た。 体中アザだらけで、顔はパンパンに膨れ上がり目玉がひとつ飛び出て、残りのひとつもほとんど潰れている。 歯もほとんど折れており、完全に虫の息である。 つーか、こんなやつに夜道であったら子供が泣くぞ。まじで。 そう思いつつ、俺はバッグからオレンジジュースのペットボトルを取り出した。 普通ここまでやるとオレンジジュースをかけても完治は難しいがこの改造まりさは違う。 大抵のキズなら一晩寝れば治るし、オレンジジュースをかければ3分でどんな怪我も元通りになる。 オレンジジュースをかけて3分待つ。まるでカップラーメンみたいだな。 3分後。まりさは完全回復した。 よーしじゃあ次行くか。まだまだ遊びつくすぜ!! 俺たちの休日はこれからだ。 なんか打ち切りくさい言葉を吐きながら俺は滑り台へと向かった。 「よーしじゃあ次は滑り台で遊ぼうか。」 俺はまりさを抱いて滑り台に上った。はっはっはっ。そんなにグネグネ動くほど喜ばなくても良いんだぞ。 2,3発ボディ(?)を殴って大人しくさせる。 しかしこのままただすべるのも面白くない。滑り台での遊び方も個性の時代だからな。 そう思い俺はカバンからロープを取り出した。そしてまりさの体に結びつける。 まりさは俺が何をやるかを解ったらしい。うーうー唸りながら、熱烈な視線を俺に向けてくる。 そう俺がやること。それはバンジージャンプだ。 俺はまりさを掴み、そのまま滑り台から放り投げた。ちなみにこの滑り台はかなり大きいもので、高さが3メートル以上ある。 まりさはそのまま万有引力の法則にもとづき落ちていき・・・・顔面から地面に叩きつけられた。 どうやらロープが長すぎたようだ。 まあいいさ。こんなのロスでは日常茶飯事DAZE!! そう思い俺はロープでまりさを引っ張りあげる。幸いまりさは歯が2,3本折れただけで命に別状はないようだ。 よしこれなら2回目も行けるな。そう思い俺はもう一度まりさを突き落とした。 ちなみにロープの長さの調節はもちろんしていない。 グシャ!!! 何かがひしゃげるような音がして、またまりさは地面と熱烈なキスをした。 また歯が折れたらしく辺りにまりさの歯らしき白い物が散らばっている。 えっ!?これじゃバンジージャンプじゃなくて、ロープ付きの飛び降り自殺(他殺)だって? こまけぇことはいいんだよ!! 俺はまりさを引っ張り上げオレンジジュースをかけてやる。さあこれでいいな。 まりさがむーむー何か言ってるが、猿ぐつわと歯が抜けまくってるせいでなんて言ってるか解らない。 だが解る。解るぞまりさ。俺の心眼は全てお見通しだ。 こう見えても俺はニュータイプ。この間、ガンダム・哀戦士をDVDで見たほどだ。 もっとやって欲しい。そうだよな。まりさ。 お兄さん全部わかってるからな。 だからうれしーしーを漏らすほど喜ばなくていいんだよ。 俺は再度まりさを放り投げる。 しーしーを漏らしながら大空を飛ぶまりさ。しーしーに光が反射して小さな虹まで出来ている。 なんてファンタスティックなんだ。うっとりしちゃうぜ。 美しい放物線を描き、まりさは三度地面と激突した。 こうして投げ続けること数十回。オレンジジュースも尽きてきたし、いい加減飽きてきたので滑り台はおしまいにした。 さーて次は鬼ごっこだ。まりさはちゃんと逃げるんだぞ。 といっても俺は鬼はしない。このためにスペシャルゲストを用意したからだ。 俺が口笛で合図するとそいつらはやってきた。 れみりゃとふらん、そしてきめぇ丸。いずれも通常種の天敵だ。レンタルゆっくりショップから高い金出して借りてきた。 さあ鬼ごっこのスタートだ。一斉に捕食種たちが、まりさに襲い掛かった。 ちなみに捕食種たちには死ななければ何をやってもいいと伝えている。 ははっ。あんなに一生懸命逃げてる。こんなに喜んでもらえるんなら、わざわざレンタルした甲斐があったというものだ。 しかしどんなに早く逃げても空を飛ぶ捕食種と通常種では勝負にならない。 あっという間に捕まりそして始まる集団リンチ。 まあ死なない程度に遊んでろよ。俺は寝てるから。 1時間後レンタルしていた捕食種たちが帰っていく頃には、まりさはボロ雑巾のようになっていた。 「まあなんて酷いことをするざましょう。」 はっと気がつくとそこには見るからに神経質そうな眼鏡のババアがいた。 胸にはゆっくり保護団体「ゆりんぴーす」のバッジをしている。 「こんなにけがをしちゃって・・・。なんてひどい。」 ババアはまりさの様態を確認した後、こちらをギロリと睨み付けた。 「こんな酷いことができるなんてお前は鬼ざます!!悪魔ざます!!」 「いや実はですね・・・」 「DA・MA・RE・ざます!!可愛くて賢い神聖なるゆっくりちゃんを虐めるような奴は死ぬざます!!そうだ警察にいってこのクズ野郎を死刑にしてもらうざます!!しっけい、しっけい、さっさとSHI・KE・Iざます!!」 だめだこいつ・・・ゆっくり並に会話が通じねえ・・・仕方ない。 まだヒステリックに叫び続けるババアを無視して俺はまりさにつけていた猿ぐつわを外してやった。 「んほぉおおおおお!!!まりさをもっといじめてねぇええええええ!!!なぐって、けって、あんよをやいてねぇええええ!!!!まりさのまむまむをえれくとさせてねぇえええええ!!!!」 猿ぐつわを取ったとたん大声で嬌声をあげつづけるまりさ。 口をあけてポカーンとするババア。眼鏡もずり下がっている。 やれやれこれだから猿ぐつわ外したくなかったのに。俺はため息をついた。 なぜこのまりさ、ここまでドMなのか。 実は改造まりさの中枢餡には真性マゾゆっくりで知られるゆっくりてんこのものが使われていたのだ。 あまり知られていないことだが、てんこ種のタフネスはゆっくりのなかで1,2を争うほど頑丈である。 てんこを殴り続けていたら殴っていたほうが骨折したなんて話もあるほどだ。 そんなてんこの中枢餡をまりさの中枢餡に加え、さらにれみりゃの超再生細胞をゆ伝子に組み込むことで、通常種の繁殖能力を持ちながら、なおかつ頑丈で再生能力をもつ最強のゆっくりができるはずだった。 しかし実験は失敗する。 確かに頑丈かつ再生能力をもつゆっくりが誕生したが、繁殖能力が全くなくその代わりドMになってしまったのだ。 四六時中「までぃさを、までぃさをいじめてねぇえええ!!!」などとれいぱーありす顔負けのキモイ顔で迫ってくる為これはとても商品化できるものではないと上層部が判断した為、プロジェクトは中止、改造まりさは廃棄されることになってしまう。 それをかわいそうに思い廃棄するなら俺にくれといったら、あっさり貰えた。 こうしてまりさを飼い始めた俺だがいろいろ大変だった。 やたら大声で虐めて虐めて言うので近所迷惑になる上、「うんうんたべさせてねぇええ!!」などと喧しい為、わざわざ犬の糞を路上から拾ってこなければならない。 とはいえ俺はこのキモかわいい改造まりさにぞっこんラブだ。いつまでも一緒にいたい。そう思っていた。 もう別れがすぐそこにあるとは知らずに。 数日後、改造まりさは死んだ。 死因は交通事故だ。 こっそり俺の目を盗んで外へ出たまりさ。そしてトラックに轢かれたらしい。 俺が駆けつけたときには既に手の施しようがなかった。 最後の言葉は「んほぉおおおおお!!とらっくさん、までぃさをいじめてねぇえええ!!!」。 トラックの運転手によるとそう言いながらトラックに突っ込んできたらしい。 俺は泣いた。 なぜあんなキモかわいいまりさが死なねばならない。 昨日まであんなに元気だったのに。 れいぱーありすのようにヌメヌメした粘液を出しながら「んほぉおおおおお!!!」と叫んでいたのに。 とめどなく涙が流れた。 そしてまりさが死んで一ヶ月がたった。 俺はまりさのために有機農家から肥溜めを買い、そこへまりさの死体を沈めた。 まりさは生前いつもこう言っていた。 「までぃさは、こえだめからうまれたうすぎたないくそまんじゅうなんだよぉおおお!!!だからまりさをいじめてねぇえええ!!」 そんなまりさだからこそ葬る場所は肥溜めが一番だと思い、わざわざ農家から土地ごと買い取ったのだ。(まあ買い取る時すごく怪訝な顔をされたが) 今日も俺は肥溜めに手を合わせお供え物をする。 もちろんお供えするのは雑草と犬の糞だ。まりさは喜んでくれるだろうか。 俺は空を見上げる。 空でまりさが、んほぉおおおおおっと笑ってくれた気がした。 あとがき 餡子ンペ09出展作品第1弾。いかがでしたでしょうか。テーマは3.改造「失敗作の末路」です。 なお餡子ンペは何作品出しても構わないそうなので下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで何作品か出そうと思っています。 P・S 最近どんなネタ考えてもてんこ絡みのネタになっちゃいます。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ま さ か の マ ゾ -- 2021-04-10 18 00 06 ある意味まりさがかわいそうだな -- 2012-07-19 12 31 00 BBAはきっとこんな顔をしていただろう。↓ ??? (@A@) -- 2012-03-25 19 18 56 ていうか死体1ヶ月放置かよ! -- 2011-08-09 21 51 50 ハートフルボッ・・・なんでもない -- 2011-08-05 18 15 44 天国で「んほぉおおおお」と笑って誰が得するんだよ (´Д`) -- 2011-08-03 17 18 56 きっとまりさは天国でも地獄でも迷惑がられるんだろうな… -- 2011-03-01 21 09 52 う~ん・・・本気で嫌がってくれないとQNQNできないよ・・・ てんこは可愛いから超許すけどまりさじゃねえ・・・ という私のような我がままな人間が多いから 失敗作とされたんでしょうねw -- 2010-11-12 01 03 01 狂気を感じる -- 2010-11-03 23 16 11 見事な愛でだ…おにいさん、あんた頑張ったんだな。 まりさも、きっと天国で悦んでるぜ(;; ワロタwww -- 2010-10-11 22 54 40 良いね、心温まるハートフルストーリーだすな。希少種も虐待する中途半端でない虐待マスター鬼意散なワタクシめもこのまりさなら愛でられるでゲス! -- 2010-09-21 02 21 31 人の話聞かないババァがバンジーすればいいのに -- 2010-09-19 17 44 11 ↓ってタイトル愛でじゃん!! -- 2010-08-02 03 47 42 おぉう・・・・こ、これはまた強烈な しかし、これではまるで愛での様だ -- 2010-08-02 03 47 06 泣いた -- 2010-08-02 03 10 54 だよな…野良ゆっくりのうんうん食わせりゃいいんじゃね -- 2010-06-21 11 51 28 うんこ食わせた直後に会話というのは、ある意味人間への罰ゲームじゃない? ゆっくりの口臭、半端じゃないと思う(笑) -- 2010-01-26 01 30 17
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2701.html
行列の出来るえーりん診療所 12KB 愛で 小ネタ 変態 飼いゆ 希少種 都会 現代 独自設定 待ってる人がいるか分からないけどえーりんSSですよー ・この話は虐待など一切なく、ひたすらあまあまな愛でSSです! ・高性能ゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・一応過去作を読まなくても大丈夫ですが、過去作を読んでいればさらに面白いかと思います ・これを書いたのはHENTAIあきだよ!HENTAIが嫌いな人は読まないでね! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! ゆっくりが多くの家庭で飼われるようになって、それと共にゆっくりに関連する業界が多く出来た。 食事や躾という普通のペットでも重要な物から始まり、ゆっくりの脆弱性と不可思議な構造を把握した 医療の専門家も出てくるようになった。 大手の総合病院といった加工所直営の物や、ゆっくり好きが高じて個人経営の形でやっている診療所のようなものまである。 そんな多くのゆっくりを治療するある診療所は毎日行列が絶えず、大反響になっている。 その噂の診療所に少し行ってみるとしよう。 患者 胴付きまりさ 「次の方どうぞー。」 優しそうな声で次に待っているゆっくりを呼ぶのは、胴付きのゆっくりえーりんである。 ナースキャップのようなお飾りに、赤と青の色が対象になっている服の上に白衣をまとっている。 このえーりん治療以外にも治療したゆっくりが悩みを相談しにきたり、ゆっくりの扱いに困っている飼い主に助言を与えている。 下手なブリーダーよりも的確であり、近くでカウンセラーをしているさとりと共にこのあたりの名医と言われている。 まあ実際はブリーダーに依頼するよりも安く、何より幼い体つきに不釣り合いな豊満な胸に魅了されたお兄さん達が通っているのだが。 「こんにちわまりさ。もう怪我の方は大丈夫?」 「ばっちり治ったんだぜ!お兄さんとえーりんには本当に感謝してるんだぜ!」 入ってきたのは以前に虐待お兄さんによって虐待された胴付きまりさであった。 怪我が治った後でもお世話になったこのえーりんには日常の様々なことを相談に来るのだ。 「それで、今日はまたどんなことを相談に来たの?もしかしてお兄さんのことかしら。」 楽しそうに笑うえーりんともじもじと体を動かすまりさ。ここに来るゆっくりのほとんどが飼い主であるお兄さんについて相談にくるのだ。 そのためこの診療所はある別名が付けられている、その名も「えーりんの恋愛相談所」である。 「その・・・、お兄さんのこと考えるとつい・・・。」 「一人すっきりーしちゃうのね。悪いことじゃないけど、あんまりやっちゃ駄目よ。」 まりさの顔が真っ赤に染まる。人間でいえば思春期真っただ中のお年頃である。 逆にえーりんの方は経験豊富なまさに大人の女性といったところだ。 「まりさはもう少しお兄さんに甘えてもいいんじゃないかしら。まだ遠慮してるところがあるでしょ。」 「でもあんまりお兄さんに迷惑をかけられないんだぜ・・・。」 まりさはゆっくりショップで売られていたゆっくりではなく、野生で生まれた胴付きである。 お兄さんに拾われて今の生活を送っているが、えーりんはそんなまりさの心に遠慮している部分があるのではないかと推測した。 「大丈夫よまりさ。あのお兄さんならまりさのことをちゃんと受け止めてくれるわ。」 「ありがとうなんだぜえーりん!えーりんに話したら何だか大丈夫な気がしてきたんだぜ!」 えーりんのその母性溢れる胸に抱きついてきたまりさを、えーりんは仕方ないという風に頭を撫でる。 「えーりんの体は柔らかくておかあさんみたいなんだぜ・・・。」 目を閉じてえーりんの温かさを感じているまりさを不憫な目で見ているえーりん。 そんなまりさをえーりんはぎゅっと抱きしめる。 「私でよければいつでも甘えていいのよ?あんまり無理しちゃ駄目だからね。」 「分かったんだぜえーりん。でもちょっと苦しいんだぜ・・・。」 慌ててえーりんは力を弱める、少し力を入れすぎて危うくまりさをその胸で窒息させるところであった。 お礼を言って診察室から出ていくまりさを見て、その後ろ姿を微笑ましくえーりんは見送った。 患者 胴付きゲスまりさ 「きいてほしいんだぜえーりん!まりさのおにいさんはほんとうにひどいんだぜ!」 入ってくるなら飼い主であるお兄さんの不満をぶちまけてくるのは、銀バッジをつけた胴付きまりさだ。 散々お兄さんの愚痴やら不満を言い終えたまりさに、えーりんも困り顔だが飼い主であるお兄さんとの接し方について助言した。 「やっぱり同じまりさでも大分違うのね。」 「ゆ?どういうことなんだぜ?」 「こっちのことよ。そうね、まりさはもう少し素直になったらどうかしら。」 話を聞いていたところ、どうやらこのまりさとお兄さんは両方とも意地っ張りな所があると思えた。 お互いは相手のことを大切にしているとは思えるが、どうもその好意が素直に相手に向けることが出来ないでいる。 もしどちらかが相手に素直になれば、少しは変われるのでないかと考えた。 「すなおっていっても、まりさはいつでもすなおなんだぜ!」 「だからもうちょっとだけ素直になるのよ。お兄さんに対してまりさがしたいことをしてみなさい。」 合点がいかないというまりさに、えーりんは説明をする。 「ほんとうにそうすればおにいさんはやさしくなるのかだぜ?」 「本当よ、これでメロメロにならないお兄さんはいないはずよ。」 えーりんの説明を受けて、まりさはさっそく家に帰ってその方法を実践したのだった。 「ゆゆーん♪おにいさんまりさおなかすいちゃったー♪」 「ぶほおう!」 飲んでいたコーヒーを吹き出してしまったお兄さん。今まで聞いたことのないようなまりさの声色に、 これまで経験したどんな修羅場に出くわしたことよりも衝撃を受けていた。 「きたないんだぜおにいさん♪まりさがきれいにしてあげるよ♪」 吹き出されたコーヒーを丁寧に台布きんでふき取りウィンクをするまりさに、お兄さんはさらに恐怖を感じた。 自分が飼っているまりさがこんな殊勝なことなどするわけがない、何か裏があると勘ぐってしまう。 「まりさ何が望みだ?頼むからその声をやめろ!」 「まりさはべつになにもほしくないんだぜおにいさん♪」 そう言ってお兄さんに近づいて甘えるように体をくっつけるまりさ。 そこでお兄さんの精神は限界を迎えてしまった。 「らりるれろ!らりるれろ!」 「おにいさんどうしたの!?あいこくしゃさんはゆっくりできないよ!」 意味不明な言葉を言うお兄さんをなだめようと必死に抱きつくまりさ。 だがそれは逆効果になり、お兄さんはついに口から泡を吹いて気絶してしまった。 患者 胴付きめーりんと胴付きありす 今回やってきたのは二人組であった。人間と見間違えるほどの胴付きめーりんと何所か暗い感じがする胴付きありすだ。 別段珍しいことではない、意思疎通が難しいめーりんには付き添いのゆっくりが付いてくるからだ。 「じゃお!じゃあああお!」 「お兄さんのことで相談したいことがあるってめーりんは言ってるわ。」 内容は最近なんだかお兄さんが自分に冷たいような気がするということだ。 長く暮らしていればそれが普通に感じてしまうようになる、いわゆる倦怠期である。 「そんなことないわよめーりん。話を聞く限りじゃお兄さんはめーりんのことをとても大切にしているわ。」 「じゃお?」 えーりんの言葉に首を傾げるめーりん。付き添いであるありすは何所か分かっている顔だ。 「貴方はもうお兄さんの為に働くのが当たり前のことだと思っているけど、お兄さんはそのことを感謝しているわ。 もし感謝してなかったら、きっとお兄さんは貴方を止めているはずよ。」 「じゃお!?」 ゆっくりが出来ることなど高が知れている。下手をすればゆっくり自身が怪我をすることもありえる。 それでもゆっくりの手伝いを止めないのは、飼い主がゆっくりが自分に対して向けてくれる好意を受け止めるためだ。 そこには愛らしいと思う気持ちと、必死に手伝ってくれるゆっくりへのありがたさがある。 「じゃおじゃお!」 「これはお礼ですって。せっかくだからえーりんに食べてほしいって。」 「ありがとうねめーりん。さっそく頂こうかしら。」 ちょうど小腹が減っていたこともあり、えーりんはお菓子を受け取るとその場で食べ始める。 すると急に耐えがたい睡魔がえーりんを襲ってきた。えーりんは睡魔に耐えられず、その場で眠ってしまう。 「じゃあああああお!じゃおおおおおおん!」 「分かっているわ、すぐに服を脱がすから。」 眠っているえーりんの服を脱がし始めたありすと、持ってきたカメラを用意するめーりん。 様々な角度やポーズを取らせて写真を撮り終えると、こんどは用意しておいた服装に着替えさせるありす。 「色々あるけど、これってあのお兄さんの私物なのめーりん?」 「じゃお!じゃおおおおおおおん♪」 「褒めて無いわよ、むしろ呆れているよの。」 ナース服メイド服、セーラー服にバニーガール。上だけワイシャツを着せたり、他のゆっくりの服装をさせてそのすべてを撮る。 中にはどこから買ってきたのか手作りなのか、ブルマやスクール水着といったものまであった。 「貴方は本当に怖いわね、あのお兄さんにそこまで尽くせるなんて。」 えーりんの服を元に着替えさせると、ありすは一足先に部屋から出ていく。 めーりんは少し考えてから書置きを残すと、慌ててありすの後を追って行った。 「ありがとうございます。」 そう書置きには大きく書かれてあった。 家に帰っためーりんはさっそくお兄さんに写真を見せるが、喜ぶと思っていためーりんをお兄さんは叱りつける。 「何をしているめーりん!飼いゆ相手にこのようなことをしてはならないのは、 虐待お兄さんHENTAIお兄さんであろうと変わらん!」 「じゃお・・・。」 縮こまってしまうめーりんにたっぷりと説教しているお兄さんだが、自身は飼いゆである胴付きまりさを襲おうとした前科がある。 本人は両者の合意の元と考えて問題ないと考えてはいるが。 「だが俺の為を思ってしてくれたことは嬉しいぞ。何か礼をしたいとおもうのだが何か欲しいものはあるか?」 「じゃお~ん?」 礼と言われてもめーりんはお兄さんと一緒であるならばそれでもう幸せである。 特に欲しいものもないめーりんは、必死に考えてみる。 「じゃおじゃお!じゃあああああおん!」 「何?ありすの体を治してほしい。別にかまわないぞ。あいつも中々役に立ってくれているからな。」 もう一匹お兄さんが飼っているありすは、とある理由からレイパーになっており飼いゆを襲われた飼い主から制裁のために 大事なぺにぺにを壊されていた。めーりんはそのぺにぺにを治してほしいとお兄さんに頼んだのだ。 自身の趣味にも手伝ってくれているありすのことも考えて、お兄さんはゆっくり病院に連絡を取った。 えーりんが眠りから覚めると、机の上には書置きが残っていた。 読んでみるとどうやら自分が眠っているので起こすのも悪いと思って帰ったと、そんな内容が書いてあった。 「いけないわね。お仕事さんの途中ですーやすーやするなんて。」 これが最後のお仕事で良かったとえーりんは安堵する。 もうすぐ診療所の終了時間であり、片付けを始めないといけない。 いそいそと周りを片付け今日の仕事の報告書類を書き終えると、上司でもある飼い主のお兄さんの元に向かう。 「はいおにいさん!今日のお仕事の報告ですよ。」 「ありがとうねえーりん。やっぱりえーりんがいてくれて助かるよ。」 「褒めてもらえてえーりんも嬉しいです。」 嬉しそうに笑うえーりんの頭をお兄さんはよしよしと撫でる。 元々大きなゆっくり病院に勤めていたお兄さんだったが、もっと多くのゆっくりと触れ合いたいと考えてこの診療所を開いたのだ。 先行き不安ではあったが、元々腕の良いこともあり飼いゆであるえーりんの手伝いのおかげで診療所は大盛況だ。 「さてそろそろ晩御飯にしようかなえーりん。今日は何が食べたい?」 「お兄さんの手作りならえーりんにはなんだってごちそうですよ。」 そういっていちゃいちゃする両者だが、中々それ以上の仲へと進展することがない。 患者であるゆっくりには的確な助言をするえーりんであるが、自分のこととなると途端にうぶなゆっくりとなってしまう。 もっとお兄さんと仲良くしたいが、嫌われたら嫌だという難しい心境によるものだ。 「どうしたのえーりん?何だかぼーとしちゃって?」 「な、何でもないですよおにいさん!?早くご飯さんを作りましょう!えーりんも手伝いますから。」 慌ててお兄さんに答えるえーりん。その姿はいつもの凛々しい姿とはまた違っている。 おまけ えーりん先生の個人診察 『お兄さん、今日はどこが変なの?』 『何だか最近変なんだ・・・。胸のあたりがもやもやするっていうのか変な気分なんだ』 『それは大変ですね。じゃあ診察するから服を脱いでもらいましょう。あら?これって・・・。』 『違うんだ!?えーりんに触れられてその・・・。』 『こんなに腫れちゃって。いいですよ、えーりんが治してあげますから。お口とおっぱいどっちがいいですか?』 「ゆふふ!なんちゃってね!」 「何してるのえーりん?」 一人妄想に耽っていたえーりんに声をかけるお兄さん。 驚いて椅子から転げ落ちてしまい、盛大に地面に顔をぶつけてしまうえーりん。 痛む顔を押さえてお兄さんに大丈夫だと告げるえーりんの顔は、ぶつけただけでなく真っ赤であった。 後書き 女医さんって何かエロい響きだよね!?そんなわけで最近よく胴付きえーりんを見るので自分も書いてみました。 決してぬちゃぬちゃあきさんのナイスバデーなえーりんに触発されたわけじゃないよ!(嘘です) こんな妄想してるえーりんだけど、実はまだヴァージンさんなんだぜ・・・。 出てきた患者ゆっくりは自分が今まで書いたSSに出てくるゆっくりです 胴付きまりさ→「初めてのおつかい」や「別れとであいのまりさ」。お兄さんにべったりの少女臭あふれるまりさです。 胴付きゲスまりさ→「まりさ家出する」等に出てきたまりさ。銀バッジで漢字が使えずに、悪ガキって感じのまりさ。 胴付きめーりんとありす→「めーりんの憂鬱」に出てきためーりんと、「まりさ酷い目に遭う」のレイパーありす。 お兄さんの役に立つのが大好きなめーりんと、済崩しに飼われることになったありす。 もしかしたらシリーズ物として続きを書くかもしれません。 そろそろネタが尽きかけているHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓しかも歌詞間違えたwwwすまんwww -- 2018-04-01 14 32 02 ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! ( ゚∀゚)o彡゜えーりん!!えーりん! ! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜えーりんりん!!!!えーりんりん! !!! ( ゚∀゚)o彡゜りんえー!!!りんえー! !! ( ゚∀゚)o彡゜いなば!いなba・・・ 流石にしつこいか。 -- 2018-04-01 14 30 02 ゲスの飼い主はキャンベル大佐か -- 2017-01-11 19 29 18 ゆっくりであれば何でも虐待すればいいってのは、 口に入ればなんでもいいっていうゲテモノ食いとたいして変わらない それぞれの味を楽しめばいいと思うよ -- 2011-07-18 09 48 00 らりるれろ…メタギアネタか -- 2011-07-08 22 40 15 ↓、↓↓虐待する設定のゆっくりは虐待 愛でる設定のゆっくりは愛でる これが真理だと思う -- 2011-04-23 14 41 47 ↓真理 -- 2011-01-22 15 51 42 ↓×5 全てのゆっくりは虐待するもの -- 2011-01-17 02 23 11 えーりん!えーりん! -- 2011-01-16 12 39 57 おっぱいえーりん -- 2010-12-10 22 50 49 まりさを殺さないクズえーりんもクズってことか -- 2010-12-08 15 51 56 えーりん!!えーりん!!えーりん!!えーりん!! -- 2010-12-06 01 11 58 胴付きは愛でるもの 希少種は愛でるもの 善ゆは愛でるもの -- 2010-09-29 19 13 05
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/250.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 61 BJ/コメントログ」 未完結。続編2読む価値無し。 -- 2015-09-29 18 10 31
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1786.html
ごく普通のゆっくりショップ 28KB 観察 飼いゆ 現代 虹浦市から離れてみる ・たまには普通の町の、普通のゆっくり達について書きたいな、と思い書きました。 ・なるべく淡々とした内容になるように書いてます。 いつもとは感じが違うかも。 『ごく普通のゆっくりショップ』 D.O ここは国内の、とある普通の町の、ごく普通のペットショップ。 店内に入ればワニからサボテンまで、幅広く様々な生き物が並べられている。 当然全ての生き物はペットとして販売されている商品だ。 その片隅に、壁沿いに50cm角の透明なケースが何十個も積んであるスペースがある。 手前には通路を挟んで、店の特売品セールなどでよく見かける、陳列用ワゴンが数台。 箱もワゴンも、なにやらもそもそと動き、時折『ゆっくち!』等と声を上げる、 丸いものが所狭しと押し込まれている。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そう、このスペースで陳列されているのは、近年ペットとしても認知されるようになった珍生物『ゆっくり』である。 とは言っても、ゆっくりが本当の意味で犬や猫と同列に扱われている地域などはかなり特殊だ。 ゆっくり産業を推し進めているような、ゆっくりに理解ある一部の地域以外では、 今でもゆっくりは『生き物』ではなく『モノ』に近い存在という認識の方が一般的なのである。 今回は、そんなごくごく一般的な地域における、一般的なペットショップのゆっくり達の生活を見ていただきたい。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 朝、まだ夜明け前からペットショップの業務は始まる。 何せ取り扱っている商品は生き物、朝食とケース内の掃除は必須だし、 健康管理も常に気を使う必要があるのだ。 「ほら、メシだ。」 「・・・ゆっくちしたあまあましゃん、たべちゃいよぉ・・・」 「早く飼ってもらえ。」 「むーちゃむーちゃ、ふしあわしぇ・・・」 商品の赤ゆっくり達は、無色透明でゼリー状の、味も香りもない食事を与えられる。 ゆっくりフードとして販売されているモノでは無論なく、 人体にも無害という以外は店員自身もなんだかよくわかっていない餌だ。 粉末状の原料を、水道水1リットルに一つまみの割合で混ぜるだけという、 手軽さと安さだけが利点の代物である。 「ゆあーん。おいちいごはんしゃん、たべちゃいよー。」 「もう、ぷるぷるしゃん、たべちゃくにゃいよぉ。ゆぇーん。」 餌に味の良さを求めないのも、相応の理由がある。 この店で取り扱っているゆっくりが売れ筋の、赤ゆっくりの中でも小型の、 ピンポン玉~鶏卵程度のサイズのものだからだ。 食事の味が良く、沢山食べてゆっくり出来ると、赤ゆっくりの成長は促進されやすい。 まともな食事を与えていると、一週間もすればビリヤードの玉のサイズを超えてしまうので、商売にならないのだ。 「こんなまじゅいごはんにゃんて、むーちゃむーちゃできにゃいよぉ。」 「なら食うな。」 ひょい。 「ゆぁーん!ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 食事を自分で断ってくれるなら、それに越したことはない。 全てのケースに朝食を配り終えたら、次は新しい赤ゆっくりの生産作業が続く。 餌などを工夫したところで、商品として扱えるのはせいぜい2週間。 売れる売れないに限らず、常に新しい赤ゆっくりを仕入れなければならない。 店の裏手、事務所スペースの奥に、成体ゆっくりがギリギリ2匹入る程度の木箱が置かれている。 その周囲に積まれた透明ケースには、成体サイズのれいむ、まりさ、ちぇん、ありす達が入れられていた。 予想はつくと思われるが、これらは繁殖用母体となるゆっくり達である。 「ゆぁーん。ゆっくちできにゃいー。」 「やめちぇにぇ!このはこしゃん、とかいはじゃにゃいわ!?」 だが注意深く見ると、この繁殖用ゆっくり達が、 通常の成体ゆっくりと微妙に様子が異なることに気づくだろう。 しゃべり方は舌足らず。 おまけに見た目も、顔と髪の毛が異常に狭い範囲に集まっており、お飾りも小さすぎる。 顔と髪の毛を切り離して、ソフトボールに貼りつければちょうど子ゆっくりが一匹出来上がる感じだ。 それもそのはず、この繁殖用ゆっくり達は、この店の商品の売れ残りから育てた『子ゆっくり』なのだ。 「やめちぇにぇ!れいみゅのあにゃるしゃんに、へんにゃのいれにゃいでにぇ!」 「力抜かないと裂けるぞ。」 「ゆぴぇぇぇええ!?」 一匹の子れいむのあにゃるに、空気入れのチューブを取り付けた風船がねじ込まれる。 ぐぬっ・・・・ぷしゅー。 「ゆきゅ・・・きゅ・・!?れいみゅ・・ぷきゅーしちゃく・・にゃ・・・!」 ・・・・・・待つ事5分。 「ゆぴぃ、ゆぴぅ・・・」 「十分伸びたか。『ぷしゅー』破れてないな。」 「ゆぁーん。れいみゅのぽんぽん、ゆっくちしちぇにゃいよー。」 「餡子が足りんから、だぶついてるだけだ。」 元々皮に弾力のあるゆっくりを、体内に風船を押し込んでサイズアップする。 後は餡子不足でだぶついた腹に、この子れいむ同様に売れ残った、子ゆっくり数匹から絞り出した餡子を注入し、 引き延ばされて弱くなった皮を小麦粉と水で補強して、即席繁殖用ゆっくりの完成となる。 「ゆぁーん。れいみゅのあんよしゃん、ゆっくちうごいちぇー。」 当然無茶な方法なので、副作用もあった。 サイズアップしているのは腹だけなので、顔も飾りもあんよもサイズ不足。 結果として歩くことも、自分でご飯を口に運ぶこともできなくなるのだ。 どうでもいいことだが。 ゆっくりがいくら繁殖させ易いとはいえ、繁殖用母体をまともに育てるにはそれなりの手間がかかる。 赤→子ゆっくりまでなら育てる期間は数週間程度ですむし、 そもそも商品棚に置けなくなった時点でこのサイズに成長している。 売れ残りの再利用としてはちょうどいいタイミングだ。 だが、繁殖可能な成体まで育てるとなると数ヶ月かかる上に、サイズもバスケットボール並みになってしまう。 しかも途中で死なれでもしたら、育てた分の時間と餌代が無駄になることになる。 ただでさえペットとしてはありえない低価格な商品なのに、そんな手間暇をかける余裕は無いのだ。 「ひどいことしないでにぇ。このはこしゃん、せみゃいよぉ。」 「せみゃいわ!このはこしゃん、とってもいなかものにぇ!」 店員は、そうして造られた繁殖用れいむと繁殖用ありすを、合板で組んだ木箱に突っ込み、 ガンッ!! 「「ゆぴぃぃぃいいい!!?やめちぇぇぇええ!?」」 その側面に一発軽く蹴りを入れた。 ぐらぐらぐらぐら・・・・ 揺れはなかなかおさまらない。 というのも、この木箱、床面との間にバネが仕込まれており、 蹴りを一回入れれば、30秒ほどは揺れ続けるよう造られている。 「ゆぴぅ、ゆひぃ・・・にゃんだかきもちよくなってきちゃよぉ。」 「みゅほぉ、みゅほぉぉ・・・」 子ゆっくりは揺れる箱の中で発情し、特に嫌がることもなく肌を擦り合わせる。 このあたりも、成体ゆっくりのような下らない貞操観念を持ち合わせていないだけやりやすい。 「ゆひゅぅ!ゆひゅぅぅうう!しゅっきりしちゃいよぉ!ありしゅぅぅぅうう!?」 「みゅほぉぉおお!!れいみゅのおはだ、とっちぇもときゃいはだわぁぁぁああ!!」 「「しゅっきりー!!」」 すっきりー後間もなく、れいむの頭上にはれいむ種とありす種の実ゆっくりが5匹づつ生えてくる。 「れいみゅとありしゅのおちびちゃん・・・」 「とっちぇもときゃいはだわぁ・・・」 などと、感動に浸っている暇など与えず、れいむを木箱から取り出すと次はありすにまりさをあてがう。 「ゆぁーん。まりしゃは、れいみゅとずっとゆっくちしゅるってやくそくしたのじぇぇぇええ!?」 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「しゅっきりー!!」」 ・・・2分後、まりさの頭上にはありす種とまりさ種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 「まりしゃ・・・れいみゅの・・・どうしちぇぇぇ・・・。」 その後もありすに休む暇は無い。 母体は次から次へと木箱に放り込まれ、ありすは自分のおちびちゃんの誕生に喜びながらも、 次第に精子餡の出し過ぎでへにゃへにゃに萎んできた。 「ありしゅ・・・もう、しゅっきりできにゃいわぁ・・・」 だが10数体の母体ににんっしんさせたとはいえ、その生産数はまだ本日のノルマの半分。 繁殖用ありすが萎んで痙攣をおこし始めたところで、中身の補給が行われる。 これまで母体となったゆっくりの頭には、商品数としては明らかに過剰な数の赤ありすが生えている。 商品としては基本4種が同数で充分なので、赤ありすの4分の3は必要無い。 そこで、店員は、 ぶちっ!ぶちっ!ぶちっ! 「ゆ・・・ゆぴぃぃいいい!?れいみゅとありしゅのあいのけっしょうがぁぁああ!?」 母体ゆっくり達の頭上から数匹の赤ありすを引きちぎり、 「ゆ・・・どうしちぇ、『ズボッ!』ゆぁぁあああ!?」 それを手に掴んだまま、繁殖用ありすの、子ゆっくりサイズの小さなあにゃるにねじ込み、 ぐしゅりっ・・・ 繁殖用ありすの体内で握りつぶし、一気に中身を流し込んだ。 「ゆびゃぁああ!?どうしちぇ!?どうしちぇぇえ!?こんなのとかいはじゃにゃいぃぃいいい!?」 「次。」 「わぎゃらなぁぁぁああ!!」 こうしてカスタードの量を回復させ、泣き叫び続ける繁殖用ありすに、店員は次の繁殖用ちぇんをあてがう。 ガンッ!ぐらぐらぐら・・・ 「「じゅっぎりぃ・・・」」 ・・・2分後、ちぇんの頭上にはありす種とちぇん種の実ゆっくりが5匹づつ生えていた。 ありすはこの後も定期的に、自分のおちびちゃんである赤ありす達からカスタードの補給を受け、 繁殖用ゆっくり全員とのすっきりーを終えたが、 「ゆっぎぴぅ・・・ぺぴぃ・・・・・・」 正気は完全に失っていたので、店員がミキサーにかけてペーストにされ、 母体となったことで栄養を必要とする、繁殖用ゆっくり達の餌になった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 繁殖用ゆっくり達の頭上に実った赤ゆっくり達はそれから丸1日、 売れ残りの赤ゆっくりのペーストを食べさせられ栄養をつけた母体から、 ゆっくりとした餡子を供給されてゆっくりと育ち続ける。 「ゆゆ~ん、おちびちゃん、ゆっくちしちぇにぇ~。」 だが、素直に生まれるまで待っていたら成長しすぎるし、時間がかかり過ぎる。 栄養状態さえ良ければ、にんっしんから丸1日で、母体から切り離しても死なない程度には育つので、 母体とはお別れしてもらうことになる。 ボキッ! 「・・・ゆ?ゆぁぁあああ!?くきさんおっちゃだみぇぇぇええ!?おぢびぢゃんが、ゆっぐぢでぎにゃいぃいい!!」 「ゆみゃぁぁああ!?わぎゃらな、わぎゃらにゃぁああああ!!」 「やめるのじぇぇええ!!おぢびぢゃん、もっぢょゆっぐぢさせりゅのじぇぇぇええ!?」 赤ゆっくりの実った茎は回収され、母体ゆっくり達は再びありすの箱に放り込まれてにんっしんさせられる。 結局この母体達はおちびちゃんの産声を聞くことすら無く、 にんっしん能力が衰えるまで何十回もにんっしんさせられるのだ。 そして、にんっしん能力が低下したらミキサーでペーストにされ、次世代の繁殖用ゆっくりの餌にされることになる。 一方茎にぶら下がったままの赤ゆっくり達は、 店員の手によって乱暴に茎から引きちぎられ、大型の、薄汚れた古い水槽の中に放り込まれる。 水槽は背の低いアクリルの壁で小さな部屋に区分けされており、 一つの部屋毎に5~6匹の赤ゆっくりが生活できるようになっていた。 とはいえ、一つの部屋毎に餌用の小皿と新聞を敷いたおトイレがあるだけ、 スペースも、とても跳ねまわることが出来るような広さではない。 ぶちっ・・・ぺちょっ! 「ゆ、ゆぅ・・ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」 ムリヤリ産み落とされたせいでやや未熟とは言え、元気よくあいさつする赤ゆっくり達。 だが、赤ゆっくり達にあいさつを返してくれる両親はどこにもいなかった。 「ゆぅ?」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!おにぇーしゃん、ぴゃぴゃとみゃみゃは?」 「ゆぅ~。どこにもいにゃいんだよぉ。」 「ゆぁーん、ぴゃぴゃ~!みゃみゃ~!ゆっくちさせちぇ~!」 「しゅーりしゅーりしちゃいよ~!ぺーりょぺーりょしちぇ~!」 「黙れ。」 「ゆぴぃっ!」×200 「これを食え。」 店員がそう言って餌皿に流し込んだのは、 先ほどまで赤ゆっくり達がぶら下がっていた茎をすり鉢で潰したペーストだ。 茎を食べさせるのは、赤ゆっくりの味覚調整に加え、 産まれ落ちた段階では病気に無防備な赤ゆっくりに、免疫を与える効果もある。 この手順ばかりは野生のゆっくり、ペットショップの違いは無い。 「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!」×200 そして、これがこのショップで赤ゆっくり達が味わう、最初で最後の『ゆっくり』だった。 「ちあわちぇー。」 「ぽんぽんいっぱいだにぇ!」 「・・・おにーしゃん!れいみゅのぴゃぴゃとみゃみゃ、どこにいったか、しらにゃい?」 「そんなものはいない。」 「ゆ、・・ゆぴぃぁああああ!!ゆっくちできにゃぃぃいいいい!!」×200 「黙れ。これからお前たちを調教する。」 「ゆぁーん!ゆっくちさせちぇー!」 成長する前に急いで商品として販売する必要があるため、産み落とされた赤ゆっくり達の調教は、 このようにして、産まれ落ちた直後から3日間の間にみっちりと行われるのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日。今日も朝から調教が始まる。 「ゆぴー。ゆぴー。ゆっくちぃ・・・。」×200 赤ゆっくり達はまだ目を覚ましていないが、店員はそんなことにはお構いなく、 そのうち一匹のまりさをつまみあげると、プルプルと手を揺らして起こし、問いかけた。 「起きろ。答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆ、ゆゆ!?まりしゃは、ゆ、ゆっくちしましゅ!」 「ハズレだ。飼い主さんをゆっくり『させる』んだ。再教育だな。」 「きょういくしゃん!?ゆっくちやめちぇぇぇ!!」 赤まりさは、『教育』と言う単語に反応して、あんよをもにゅもにゅ動かして逃げようとするが、 あんよはむなしく宙を揉むだけで、体を店員の指先から逃がしてはくれなかった。 店員が手元に用意しているのは、耳かきをさらに小さくしたような金属製の匙。 それと、赤い色をした液体を入れた、小さなカップだ。 ちゃぷ・・・ 匙の先をカップに入れると、わずかな量の赤い液体が、その先端に掬われる。 店員はそれを構えると、赤まりさのおしりを自分の方に向け、あにゃるの場所を探る。 そして、あにゃるに匙の先端を、 ずぷ・・・ 一気にねじ込んだ。 「ゆ、ゆ、・・ゆぴぴぃぃいいいいい!!!!びゃぁぁああああ!!?」 ねじ込まれた瞬間、赤まりさは奇声を発して全身を波打たせ、白目を剥く。 しーしーが勢いよく吹き出し、涙と汗と良くわからない体液で全身がぐっしょりと濡れていく。 「びぇっ!?びぇぇっ!?・・・・・びぅ・・ぅ・・・」 そして数秒後、赤まりさは意識を失い、 口からは餡子混じりの泡を、あにゃるからはうんうんを力なく垂れ流しながら失神した。 赤まりさのあにゃるにねじ込まれた液体、あれの成分は店員も知らないが、 人体に無害で、味は辛く、水道水より安いという事だけ聞いていた。 一応調味料の一種という話も聞くが、要はゆっくりにとって苦痛を与えるモノであればいいので、 店員もまったく気にしていない。 「ゆぴゃぁぁあああ!!いもうちょがぁぁああ!?」 「なんでしょんなことしゅるのぉぉぉぉおお!?」 赤まりさの悲鳴によって、この頃には200匹の赤ゆっくり達全員が目を覚ましている。 その中で、先ほどの赤まりさと同じ部屋の5匹、赤まりさ姉妹に向かって、店員が声をかける。 「こいつが答えを間違った。連帯責任だ。」 べちょっ! 茫然とする5匹の赤まりさの真ん中に、先ほど『教育』を受けた赤まりさが放り込まれた。 「ゆぁ・・・ゆぴゃぁぁああ!!れんたいせきにんしゃん!?ゆっくちできにゃいぃぃいいい!!」 「どうしちぇ、どうしちぇまちがえりゅのぉぉおおお!?」 『連帯責任』という単語に反応し、先ほどまで気遣っていた妹まりさを責める赤まりさ姉妹。 赤まりさ姉妹は泣いて許しを請い、あるいは小部屋の中を必死で逃げようとするが、 所詮赤ゆっくり5~6匹で一杯になる小部屋だ。 結局全員店員に捕まり、一匹づつ先ほどの妹まりさ同様、あにゃるに赤い液体をねじ込まれた。 「やめちぇにぇ!やめ『ぐぬっ!』ゆびゃびゃびゃびゃ、びぇぇえええ!?」 「まりしゃ、なんにもしちぇにゃ『ずぷっ!』ぴゅぅぅうう!!ぴぅ!ぴ!」 ・・・・・・。 赤まりさ姉妹の教育が終わった。 つづいて店員は、まりさ姉妹の隣の部屋で震えている、赤れいむをつまみあげる。 「答えろ。お前達は飼い主さんに飼われたら、最初にナニをするんだっけ?」 「ゆひぃ、ゆぅ、か、かいぬししゃんを、ゆ、ゆっくちさせましゅ!」 「・・・違う。ゆっくり『していただく』んだ。再教育だな。」 「ゆぴぃぃぃいいい!?どうしちぇぇぇぇえ!!」 どうしてもクソもない。 そもそも、赤ゆっくり達の答えなど、店員にとってはどうでもいいことなのである。 実のところ、ココで生産される赤ゆっくり達は、過酷な環境で選別される外界のゆっくり達とは悪い意味で出来が違う。 おまけに何十世代もの間ペットショップの外を体験していないので、先祖から受け継がれてきた知識なども無い。 優秀な胴付きゆっくりの知能を上の上、森の野生ゆっくりの知能を中とするならば、 このショップで生産される赤ゆっくりの知能は下の中を超えることは無い。 だから、このショップ生まれの赤ゆっくり達がこの3日間で憶えられることなど、 野良や野生で生き延びる標準的な赤ゆっくり達なら、口頭で30分も教えれば憶える程度の内容にすぎない。 必死でモノを教えるだけ無駄なのである。 だから、この体罰の本当の目的は、知識を与えることなどではない。 ただ一つのことを、心身にしっかりと刻み込むためのものだ。 そう、人間に逆らったりしないように、『力の差』を痛みの記憶として刻み込むための・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− こうして生後3日間で、赤ゆっくり達は2つの事だけを餡子の隅々にまで憶えさせられた。 2つの事とは、 1.人間に逆らったり、迷惑をかけたりすれば、痛い思いをする 2.しあわせーになるには、『飼い主さん』に飼ってもらうしかない ということである。 こうして赤ゆっくり達は、これから先商品として必要な事の全てを身に付けた後、 3日間で体液とうんうんにまみれた体を洗浄され、病気などが無いか検査され、 全てのチェックを終えてから店頭の透明ケースに陳列されるのであった。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!れいみゅはとっちぇもゆっくちだよ!」 「のーびのーびしゅるよ!まりしゃをかっちぇにぇ!」 「わきゃるよー!ちぇんがいちばんげんきだよー!」 「みゅほぉ!みゅほぉぉ!!」 そして、冒頭へと場面は戻る。 赤ゆっくり達は、生まれてから一度も両親にゆっくりさせてもらえず、 ゆっくりしたご飯も、ゆっくりした寝床も与えられず、ひたすら『ゆっくり』を求め続けた。 そして、その最後の希望を『飼い主さん』に求め、必死で自分を売り込むのだ。 「おねーしゃん!れーみゅをかっちぇにぇ!ゆっくちできりゅよ!」 「うーん・・・200円。高いわね。」 「ゆがーん!」 ・・・だが、購入されることは稀である。 こうして、飼い用ゆっくりとして陳列されて3日。 売れないまま一番可愛い時期を終えてしまった大半の赤ゆっくり達は、これまでより一回り小さい、 狭苦しい透明ケースの中へと移されることになる。 よく売られているゆっくり飼い方本でも、『赤ゆっくりは生まれて1週間以内の教育が非常に重要!』 などと書かれているように、飼い用赤ゆっくり達の旬は短い。 この時点で売れ残った赤ゆっくり達には、高い値段がつくことはもはやないのだ。 その代わり、こうして値段が下がる事によって、別口で買い手がつくことになる。 「すいません。ここの赤れいむ15個。」 「はい、かしこまりました。」 「ゆわーい!ゆっくちよろしくにぇ!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 「しゅーりしゅーり、ちあわちぇー!」 ・・・ちなみに、ケースに貼られた札には、こんな言葉が書かれている。 『捕食種向け餌用ゆっくり:赤れいむ5匹100円』 だが、捕食種や希少種は高級ペットであり、飼っている人間は元々多くない。 そんなわけで、これからさらに3日経過しても、なお売れ残る赤ゆっくりは多い。 ここまでくると、赤ゆっくり達のサイズや味が、 贅沢に慣れたペット捕食種達の口に合わなくなってくるので、 餌用ゆっくりとしての商品価値も低下してくる。 そんなわけで、生後10日を経過した赤ゆっくり達は、透明ケースから出され、 その手前に置かれた処分品用ワゴンに乗せられる。 購入の際は、ワゴン脇に置かれた卵パックに詰めてもらうセルフサービス方式だ。 「ゆっくちかっちぇにぇ!!」 「ゆっくちさせちぇにぇ!」 髪の毛はボサボサ、胸に名前刺繍入りの古いジャージを着た、近所の貧乏学生がワゴンの前にやってくる。 学生は、品定めなど特にせず、トングで掴んで片っ端から赤ゆっくりを卵パックに詰め込んでいく。 「コレください。」 「はい、かしこまりました。8パックで割引つき、300円になります。」 「ゆわーい!これでれいみゅたちもかいゆっくりだにぇ!」 ゆっくりの餌などに、人体に無害な物質しか使わない理由はここにもある。 処分品の赤ゆっくり達は、近所の貧乏学生にとって、貴重な酒のツマミなのだ。 甘いものだけでは飽きてくると言うときは、頭部を切り開いて塩や醤油を注いでみたり、 ホットプレートで焼いてからソースとマヨネーズで味付けしたり、色々な食べ方が模索されているらしい。 このようにして、このペットショップで生まれた赤ゆっくりの約半数は、 何らかの形で買われていき、長くもないゆん生をしあわせーに(かどうかは知らないが)生きていくことになる。 そして、これでも購入されなかった約半数については、ペットショップで相応の未来が待つことになる。 比較的活きのいい数匹は前述の通り、繁殖用ゆっくりとして改造され、 多くのおちびちゃんに恵まれるという、しあわせーな未来を歩んでいくのだ。 また、それ以外の大半は、これも前述した通り、ミキサーにかけられて繁殖用ゆっくりの餌になる。 自分達を食べてもらうことで、繁殖用ゆっくりに栄養を与え、ひいては彼女達のおちびちゃんを育むという、 売れ残りになった駄ゆっくりとしては望外のしあわせーが待っているのだ。 ペットショップ生まれの赤ゆっくりで、無駄に潰されたり、処分される悲しい命は存在しない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 売れ残りゆっくりの中で、特に傷が少なく、性格も活きもいい数匹については、 繁殖用でもなく、ミキサーにかけられるでもない、第3の明るい未来が門を開く事もある。 それは、このショップの売れ筋商品でもある、 ゆっくりコーナーの一番奥に並ぶ『セット販売』コーナーの、『ゆっくり家族セット』だ。 そのコーナーに並ぶゆっくり達は、どの家族も幸せに満ちた、ゆっくりした表情を見せている。 「おちびちゃんたち、おかーさんとおうたのれんしゅうだよ!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 「ゆーゆゆー!ゆっくちー!ゆわーい!おうたしゃんは、とっちぇもゆっくちできるにぇ!」 「ゆふふ。それはね、おちびちゃんたちが、とってもゆっくりしてるからだよ。」 「ゆっくちー!おきゃーしゃん、しゅーりしゅーり!」 「うふふ。すーりすーり!しあわせー!ゆっ?おちびちゃん。おかおがよごれてるよ。ぺーろぺーろ。」 「しゅっきりー!おきゃーしゃん、ありがちょー!」 「(ゆふふ。れいむのおちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ。)」 母れいむとおうたの練習をする6匹の赤れいむ。 にんっしん中でゆったりとベッドに横になる成体ぱちゅりー。 水入れの上で水上移動の練習をしている赤まりさを暖かく見守る母まりさ。 色つきチラシやおはじきでとかいはコーディネートをする母ありすと子ありす姉妹。 ケース内を所狭しと跳ねたり、かけっこしたりしている10匹の子ちぇん姉妹。 赤ゆっくり用ケースの中で、可愛さと元気さで隠しながらも、 瞳を見れば全くゆっくり出来ていない赤ゆっくりに対して、 こちらのセットゆっくり達は、みんなとてもゆっくりしている。 それもそうだろう。 このセットゆっくり達は、数多のハードルを乗り越えてきた、幸運のゆっくり達なのだ。 ショップで生まれてすぐに、他の多くの赤ゆっくり達同様、過酷で理不尽な調教を受けたものの、 結局2週間以上購入されること無く赤ゆっくりの段階を終えた。 大抵はここでミキサーにかけられ繁殖用ゆっくりの餌になるが、 幸運にも比較的肌やお飾りがきれいだったことで、粉砕を免れる。 それだけではない。 その後、セットゆっくり達の待遇は明らかに好転していったのだ。 食事は味も香りも無いゼリー状の何かから、多少野菜の香りもするゲル状の何かにかわり、 量も満腹になるまで食べさせてもらえるようになった。 専用のおうち(透明ケース)と、飼いゆっくりらしいおトイレ、ベッド(ダンボールの切れ端)まで与えられた。 そして、成体まで育った頃、待望の『おちびちゃん』まで手に入った。 家族セットとして種類を揃えるため、相手は選ばせてもらえず、同種同士でつがいを作らされた事、 全員にんっしんさせるために、雌雄の役割分けをさせてもらえず、例の繁殖用木箱によってお互いにすっきりーをさせられた事、 等々不満は残ったが、それでもこの母ゆっくり達はとてもゆっくりしていた。 『おちびちゃん』とは、貧弱で多産以外に種を残す方法の無いゆっくりにとって、 本能的に何よりも手に入れたい、ゆん生において最もゆっくりできる存在なのだから。 ゆっくりコーナーに、また一人客がやってくる。 その客を見たとたん、セットゆっくり達のスペースがにわかに騒がしくなった。 「あのおにーさんだよ。」 「わきゃるよー!きょうはちぇんたちをかってもらうよー!」 やってきたのは、記憶力の絶望的なセットゆっくり達でも顔を覚えるほどの常連お兄さん。 お兄さんとはいっても実際は50代には達しているであろう。 頭髪がすっかりはげ上がり、無精ひげがうっすらと伸びる顔には深いしわが刻まれている。 着ているスーツはすっかりくたびれて、猫背気味の姿勢と合わせて疲れ果てた印象を受ける。 「まりしゃ、おみじゅにうけるようになったんだよ!ゆっくちかっていっちぇにぇ!」 「ありしゅたちは、とっちぇもときゃいはよ!おはじきしゃんで、こーでぃねーとができりゅわ!」 「れいむたちのおうたをきいてね!ゆ~ゆゆ~!ゆっくり~!」 セットゆっくり達が、一斉にお兄さんにアピールを始める。 みんな、自分達もあのお兄さんに買われたいと思っているからだ。 なぜなら、このお兄さんはとてもゆっくり出来るお兄さんだと信じているから。 一番古株のありす一家などは、数こそ数えられないがこのお兄さんが、 これまでの数週間で10家族以上を買っていっているのを見ていた。 こんなに『たくさん』のゆっくりを飼ってくれるなんて、きっととってもゆっくりのことが好きなんだ。 そう、セットゆっくり達は思っている。 一方店員も、このお得意様の事はよく知っていた。 このお得意様が、これまでに確実に3桁の大台に乗る数の『特売品・ゆっくり家族セット』を購入していることを。 そして、このお得意様が、これまでゆっくり関連グッズやゆっくりフードを購入したことが無いことを。 「ゆわーい!おにーさん、れいむたちとゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」×6 この日お兄さんは、おうたの得意なれいむ一家を買っていった。 そしてこの4日後、れいむ一家のおうたを聞くことは、誰にも、永久にできなくなった・・・。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ここはゆっくりに優しくも無ければ、関心が高いわけでもない、普通の町。 この町のペットショップでは、今日も大量のゆっくりが生産され、販売され、消費されていく。 販売されるゆっくり達は、過酷なショップでの生活の中で、 飼いゆっくりとなり、優しい飼い主さんとゆっくりとした生活を送ることを夢見続ける。 だが、そんなゆっくりした飼い主となるような人間であれば、 しっかりと動物の育て方を勉強してからショップに来る。 そして、しっかり勉強しているならなおのこと、このショップのゆっくりの質が悪く、 ペットに向いていないことなどわかってしまうのだ。 結局、このショップでゆっくりが、まともな飼い主に購入されることなど100.0%無い。 過酷な調教による幼少期のゆっくり失調によって、上手く育てても一年も生きられないという、 明らかな不良品にも関わらず、このショップには苦情が一軒も来た事が無い。 その事自体が何よりも、購入されて以降のゆっくり達の未来を示す、証明なのだ。 ※おまけ おうたの好きなれいむ一家は、ダンボール箱に詰められてペットショップから運び出された後、 ずっと上機嫌であった。 「おちびちゃん!れいむたち、とってもゆっくりしたおにいさんにかってもらえたよ!」 「ゆわーい!れいみゅ、あみゃあみゃしゃんたべれりゅかなぁ?」 「そうだね。おにーさんにゆっくりしてもらえたら、きっとあまあまももらえるよ!」 「ゆっくちー!」 やがて、車のエンジン音が止まり、ダンボール箱がお兄さんの家に運ばれていることに、 れいむ一家も気付いた。 「おきゃーしゃん!」 「なぁに?おちびちゃん。」 「このはこしゃんを、おにーしゃんがあけたら、みんなでおうたをうたわにゃい?」 「ゆぅー!とってもゆっくりしてるね!」 「しょーだにぇ!れいみゅたちのおうたで、おにーしゃんにゆっくちしてもらおうにぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 そして、箱が開けられた。 「おにーさん!ゆっく『ぽいっ!』ゆぐっ!『ごくん』・・・ゆぅ?」 母れいむがお兄さんに話しかけようとした瞬間。 お兄さんの手から、小さな筒状のモノが束ねられた、『何か』が投げられた。 母れいむの口の中に・・・ 「お、おにーさん?さっき『ぼちゅんっ!!』びぇぅっ・・・・・・」 母れいむが『何か』を飲み込んで数秒後、その『何か』は母れいむの中で破裂し、 母れいむの喉、目、あにゃる、まむまむは、その内圧に耐えられず、同時にはじけ飛んだ。 ・・・それは、爆竹だった。 「おきゃーしゃん!ゆっくちしちぇー!」 「ぺーりょぺーりょ!ゆっくちしちぇにぇ!」 「おにーしゃぁあん!!おきゃーしゃんをたすけてあげちぇにぇ!」 赤れいむ達は、何が起きたのかわからなかった。 『飼い主さん』に飼われたらゆっくりできる、それがこの一家の常識なのだから。 だが、そんなことは、お兄さんにとってはどうでもいい事、 いや、むしろそうだからこそ、お兄さんにとっては好都合であったのだ。 母れいむは、家族の中では一番幸福だったであろう。 この後、自分が産み、愛情を注ぎ、お歌を教えたおちびちゃん達が、 一匹づつ可愛らしい姿と、歌声と、命を失っていく姿を見ることなく生涯を終えることが出来たのだから。 少なくとも、絶望の中で3日後の夜に発狂して、自らの腹を食い破り永遠にゆっくりした、長女れいむよりは・・・ 餡小話掲載作品(餡子ンペの投票期間が終わったので整理。またちゃんと整理します。) 『町れいむ一家の四季』シリーズ 裏話・設定編(時代問わず) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生まれるゆっくりの大半が足りないゆになると思うんだが ギリギリの調整してるんだろう多分 -- 2019-05-03 02 12 53 おまけが本編 -- 2014-11-06 21 59 39 虐待はなかったけどゆっくりのペットショップ残酷物語はとてもゆっくりできるね! こういうペットショップものをみる度に実際に赤ゆが買えてハンダゴテでぷ~すぷ~す出来たら どんなにしあわせだろうとか思っちゃうんだよね -- 2011-10-28 01 29 14 これがゆっくりショップか…すげぇな -- 2010-11-14 19 35 02 かわいそうなおちびちゃん… -- 2010-07-16 23 21 58 ゆっくりできたよ -- 2010-06-14 01 45 02
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/798.html
新世代清掃工場 12KB ※ 宣伝 『ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!!』の続き、というか世界観を共有しております /宣伝 D.OあきさんのSS内の地名、設定をお借りしています 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!はなずんだぜ!!ま゛りざをはなずんだぜええ゛え゛えぇ゛ぇぇ!!!」 「だずげでね!!いや゛だよ!!ここはゆっぐりでぎないよおお゛おぉぉ゛ぉ!!!」 「ゆっぐり!ゆっぐりいいいぃぃぃ!!れいぶゆっぐりじだいいいい゛ぃぃぃ゛!!!」 「ゆっぐりざぜでえ゛ええ゛ぇぇ゛ぇ!!!」 さて、一つ。 『ゆっくり』というデタラメなモノについての、お話をしよう。 これは、近年になり初めて解明された事実である。 究極的には。 ゆっくりは、『すべての無生物に対して餡子に変換する能力を保持する』。 新世代清掃工場 虹浦市、という都市がある。 日本で初めて、『市』レベルの範囲でゆっくりの被害に悩まされた都市として、未だ人々の記憶に焼き付いている筈だ。 ゆっくりによる景観破壊、騒音公害、児童に対する悪影響、及び野良ゆっくり自体の攻撃性。 都市部における対ゆっくり用マニュアルは、この街の経験を基に作り上げられたといっても過言ではない。 そのお陰、と云うべきかどうかは分からないが、虹浦市の特色はずばり『ゆっくり』となった。 (噂では、この政策により市に対して何らかの特別予算が下りたというが、真相は明らかではない) 実験農場、実験森などといった、ゆっくり用ビオトープを造った虹裏町。 その隣、湯栗町では、日本全国の中で最もゆっくり産業が盛んな事で有名だ。 虹裏町から電車で数本離れた場所にある、ここ、泥輪町も同様である。 ここでは、如何にゆっくりを『資源』として利用するか、その事についての研究、施設建設が行われている。 例えば。 ここ数年でようやく理論の完成を経た―――――ゆっくりによる、ゴミ処理場、とか。 彼女らの一日は、機械の駆動音によって始まると言って良い。 一日中、1年通して碌な光を浴びない彼女らにとって、時間を計るには音を聴くしかないからだ。 ここは、密室である。 光も、音も、空気も、希望も、絶望も―――全てが閉じ込められた場所。 尤も、彼女らはそれを気にかける風も無い。 全ては最初からこうだったのだから。 100×100メートルという途方も無く広い空間に、彼女たちは大体1000匹単位で棲んでいた。 ここは先祖代々からの住処であり、世界そのもの。 今日も彼女たちは、規則正しく一日を過ごすだろう。 部屋の隅で眠りから覚めた彼女たちは、ゆっくりと起き上がる。 ゆっくりと、左を見、右を見、そして、上、天を仰ぎ見る。 彼女たちはそれから暫くは動かない。 じっと、塞がれた天井を見つめ続ける。 この部屋の中、1000匹が全て同様の行動を取っていた。 それはあたかも祈りのような、一種の荘厳さすら漂わせている。 彼女たちの祈りの対象、信仰するものは、ただの天井であった。 何故ならば、それは天の恵みを齎してくれるものだから。 ガシャン、と、天井に穴が開いた。 彼女たちの祈りが届いた―――わけではない。 それは最初から決まっていたこと。 やがて、その穴から無数の塊――『何か』――が降ってきた。 凄まじい轟音を立てて地面に降り積もっていく『何か』。 彼女たちは、そこ目掛けて走り寄って行く。 あれこそ、天の恵み。 願いが届いた証拠。今日を生き抜くための糧。 そう疑わずに、彼女たちは『食事』を開始した。 「はふはふはふがつがつがつがふがふがふ………」 「がつがつがつ、ガッ!?ぎぎ、がっ!……がつがつがつ………」 「がしゅがしゅがしゅ、んぐぐっ!?ん、ぐぐ、~~~~~ッ!?……ん、ごぐん……」 一心不乱に食べ続ける彼女たち。 それこそが生き甲斐であるかのように。 それこそがこの世に生まれた役目であるかのように。 一心不乱に、脇目も振らず、ただひたすらに、貪り喰らう。 『何か』が格別、美味しいと言うわけではない。 いや、むしろ逆だ。 先ず、苦い。辛かったりもする。えぐみもあるだろう。 食べるのにこれほど不適切なものは無い。 食感も酷いものだ。 ふわふわ、モチモチなど縁遠く、ガサガサ、ゴワゴワ……時には歯を立てることすらできないものもあった。 つまり、彼女たちが食べているのは、食物では、無い。 だが、そんなことは瑣末なことだった。 例えどんなものだろうと、口に入れて、強引に飲み込みさえすれば『食べれる』のだ。 故に食べる。それ以外の選択肢は無い。 それに、彼女たちは考えもしなかったが――もし食べねば、この部屋はその『何か』に埋まっていただろう。 見れば、彼女たちの内の一匹が張り裂けそうなほどに膨らんでいる。 誰がどう見ても食べ過ぎだった。 いや、むしろ彼女たち1000匹に比べて、食べるべきものは多すぎる。 これは当然の事といえただろう。 そういう時彼女たちは、重い身体を引きずりながらも部屋の四隅へと這いずって行く。 そこには、小さな穴―――謂わば、汲み取り式便所のようなものがあった。 決まりの内の、1つ。 おといれは、"そこ"ですること。 張り詰めた身体を元に戻すように、凄まじい勢いで『餡子』を排泄する。 終わればまたもとの場所に戻り、再び貪り始めるのだ。 やがて、全てを食べ終える彼女たち。 ゆっくりごちそうさまでした―――と、天井に対して再び祈りを捧げた。 だが、まだ終わりではない。 彼女たちの経験によれば、一日に齎される天の恵みは先ほどのを含め、3回ある。 次が来るのは、8時間後。 だがそれを知る術は、彼女たちには無い。 だから。 彼女たちは次が来るまで眠り出す。 食べ尽くせぬほどの『食べ物』をくれる、天井に感謝しながら。 つまるところ、彼女たちの生活はそのように完結していた。 寝て、起き、食って、出して、また寝る。 これの繰り返し。 彼女たちは終生この行動を繰り返すのだ。 ゆっくりコンポスト。 ゆっくりをゴミ箱として飼い、ゴミを処分させる。 規模の大小を考慮しなければ、それが一番近い答えだろう。 ゆっくりが、あらゆる無生物――それこそ、金属だろうと何だろうと、 餡子に変換する能力がある事は既に冒頭で述べた。 最初は誰もがその説を信じなかった。 ゆっくりがそのようなものを食べる所など見たことがない。 試しにゆっくりに石を食わせたところ、そのまま吐き出した――など、否定の意見が噴出した。 確かに、そうだ。 ゆっくりは石を食べない。食べようともしない。 簡単である。 ゆっくりが『食べ物ではない』と認識しているから、そうなるのだ。 食べ物は、食べれるもの。 それ以外は、食べられない。 たったこれだけの単純な価値観が、ゆっくりの能力を決定的に制限していた。 石を本気で食べようとする者は居ないだろう。 それと同じだ。 それは逆説として、価値観さえ矯正すれば何であろうと食べられる、ということだった。 結果として、その矯正は時間が解決してくれた。 食べれない筈の物を食べるしかない環境に置かれ、適応したもの。 その子孫こそが彼女達と言うわけである。 もう分かっていると思うが、『彼女たち』とは即ち、ゆっくりの事を指している。 同様に、『何か』とは、粗大、焼却、不燃、その他諸々――― 一言で言えば、ゴミ、だ。 それらを破砕機にかけ、食べられる程度の大きさに砕いたものであった。 此処は、ゆっくりによるゴミ処理場、その栄えある第一号として建設された施設。 ゆっくりはここに住み、毎日ゴミを喰らって、生き延びている。 無論、ゴミを食物として扱っているのだから、その汚れは凄まじいものとなる。 おまけに身体を洗えるような場所、存在――つまりは水――の存在すら、ゆっくり達は知らなかった。 舌で舐め取り、身体を清潔に保つと言う行動自体も忘れていた。 ただ汚れるままに任せるしかない。 だが、彼女たちはそんなことに頓着しなかった。 顔面、つまり身体全体が油の黒ずみに染まり、所々に埃が付着している。 普通のゆっくりならば命よりも大切にする飾りが、汚れようと破れようとお構いなし。 しかし此処のゆっくりたちは争わない。敵を作らない。 ゆっくりの飾りは何かしらの役割を持っていると言う説があったが、 少なくともこのような環境に於いては、飾りなどは必要ないようだった。 ゴミに仲良く群がる1000匹の汚饅頭というのは、壮絶な光景と言う他に無い。 過去の清掃工場は、焼却処理の際二酸化炭素を排出する、 また残渣の処理を埋め立てに頼るしかない、などの問題点があった。 それに対し『ゆっくり清掃工場』は少なくとも問題を一つクリアしていると言って良い。 ゆっくりは、可燃ゴミだろうと不燃ゴミだろうと残渣であろうと何であろうと、 火など使わず、まったくエコに『食べる』だけなのだから。 また、『ゆっくり清掃工場』はもう一つのメリットも存在した。 ゴミを変換した物体、餡子の再利用である。 『部屋の四隅に設えられた、汲み取り式便所』とは、全く以って名前の通りであり、 ゆっくり達の排泄物――つまりは餡子、をまた別の場所に溜め込むスペースの事を意味している。 糖分からはエタノールを精製することが出来、またそれは新世代のエネルギーとして注目を集めている。 そしてゆっくり達は排泄物として糖分の固まり、餡子を出す。 それはつまり何を意味するか。 最終処分場行きとなる筈だったゴミが、そっくりそのまま燃料として生まれ変わるのである。 エタノール精製の後に残る絞りカスもゆっくりの餌として『再利用』が可能だ。 ゆっくり自身の食欲も無尽蔵。 過去の清掃工場と比べてゴミの処理能力は劣っていない。 ランニングコストも格安。 廃棄物が限りなく少ないゴミ処理場として、『ゆっくり清掃工場』の名は徐々に世間に染み渡っている。 ちなみに、此処に居るゆっくりは全てれいむ、まりさ種である。 ゆっくりとは生殖能力が旺盛なナマモノだ。 ひとたび増えれば、そのスピードはハツカネズミ以上。 年中発情し、場合によっては一分以内に妊娠、出産を行うのだから、その増殖力は驚嘆に値する。 そのゆっくりの中でも、最も数が多いのが上記の二種だ。 一時期、ゆっくりペットブームが流行ったせいもあり、人々はこぞってゆっくりをペットにしたがった。 当然、飼われれば捨てられるゆっくりも居る。絶対数が増えれば、捨てられる数も増す。 そして、最も数の多い二種。 当然の結果として、町には野良れいむ、野良まりさが氾濫した。 野良となっても盛り、子を産み、増殖する。 ますます二種の数は増えた。 野良ゆっくりと言えば、れいむ、まりさの代名詞となるほどに増えた。 何も考えず、人間が煩わしくなるほどに増え続けた。 景観破壊、騒音公害等の被害を彼女たちは撒き散らした。 町の汚れに塗れ、いつの間にか性根が捻じ曲がり、人を見かければ罵倒の限りを尽くし、 終いには児童を攻撃するという暴挙を仕出かした。 気が付けば、野良ゆっくりの扱いは害獣、いや、害虫のそれと同じになっていた。 家の中に入り込まれたら殺す。見かけたら殺す。とにかく殺す。 立派なみんなの嫌われ者。 「れいむ、まりさ」という名前さえ忘れられ―――『害虫』という名が、彼女たちを表すことすらあった。 余談だが、れいむ、まりさ種以外のゆっくりは、意外なほど良好な態度で人間に受け入れられた。 或いは、二種が汚名を全て被ってくれるような形になった為だろうか。 少なくとも、れいむ、まりさ種のような扱いは受けることが無い。 広く愛玩動物――ありす種も、レイパーという突然変異種を除き――として飼われ、 また、中身が生クリーム、チョコというぱちゅりー種、ちぇん種は家畜として人気でもある。 一部では、人間の仕事を代行できるほどの能力を持つ個体も居るというが、 これは本筋と関係ないために省略する。 しかし、『ゆっくり清掃工場』がこの二種を再び日の当たる世界へと押し上げた。 文字通り、掃いて捨てるほど居る個体数。 他の種と比べて大抵の物を食べれる悪食。 加えて、中身が餡子という再加工のし難さ――それこそ、砂糖を抽出くらいしか出来ない――という点。 使い捨ての実験台、ゴミ処理のフィルターとしては最適であった。 彼女たちの名は「れいむ」であり、「まりさ」だった。 ほんの少し前までは「害虫」と呼ばれ、忌み嫌われていた。 そして、最近。 また彼女たちに、新しい名前ができた。 『ゴミ処理機』だった。 もう、彼女たちはゆっくりではない。 それどころか、一個の生命とすら見られなかった。 最早彼女たちは、部品なのだ。 「はふはふはふはふがふがふがふがふがっがっがっがじがじがじがじがじ………」 「がりがりがりごりごりごりぐぎっ、んぐぐっ、がりがりがりごりごりごり………」 「がしゅがしゅがしゅごぐん、がしゅがしゅがしゅごぐん、がしゅがしゅがしゅ………」 今日も今日とて、『ゴミ処理機』たちはゴミを喰らう。 そこに悲哀は無い。憤怒も無い。 食べれば幸せだから、そうあるべきだから食べ続ける。 毎日毎日、起きて、食べて、排泄して、寝る。 その単純な繰り返し。 だがそれを不満に思った事は無い。 彼女たちは十二分に満たされていた。 天に――正確には天井に――感謝もし、信仰もしている。 今日もお腹一杯食べさせてくれてありがとう。 この特異な環境が生み出した、宗教観。 他の幸せなど知らない。知る由も無い。 もとより彼女たちには、今以上の何ものも求める権利など与えられていないのだから。 奴隷には奴隷の幸福がある。 ただ道具として使われ、何も考えずにいられる幸福が。 事実、彼女たちは満たされていたし――この環境は、平和そのものだった。 遥かな過去、彼女たちの先祖が舐めた辛酸などとは、無関係の場所。 仮に、この場所から外に出れたとしよう。 その先に待っているのは、安寧など無い不安と、危険と、絶望のみのはずだ。 此処より一歩出れば、彼女たちは「害虫」なのだから。 なんの諧謔だろうか。 「ゆっくり」とすら呼ばれなくなった彼女たちが手にした生活、 其処にこそ求め続けた「ゆっくり」が在ったとは。 彼女たちはこれからも、一生、子々孫々まで、人間の為に尽くすだろう。 そして人間も、自らに奉仕するこの矮小な存在を嫌う事は無い筈だ。 なればこそ、彼女たちは幸せであった。 人間と彼女たち、互いに理想の関係が、此処に在った。 おわり * * * * * うむ、乱文ひどい。リハビリしなくては。 基本4種の中ではぶっちぎりでありすが好きだったりします。 金髪碧眼、可愛らしいカチューシャ、素直になりきれないものの思いやりのある性格。 レイパーという例外さえ除けば、相当可愛いと思う。 通常種6種の中ではみょんが好きです。 ありすもいいが、みょんも捨てがたい。 サラサラと流れる銀髪、(比較的)高い身体能力、真面目かつ朴訥な感じが非常に可愛らしい。 え? れいむ?まりさ? ゴミでも食ってれば良いんじゃないかな。 byテンタクルあき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 2 散歩した春の日に ふたば系ゆっくりいじめ 3 ちょっと鴉が多い街のお話 ふたば系ゆっくりいじめ 22 伝説の超餡子戦士 ふたば系ゆっくりいじめ 38 とある野良ゆっくり達の話 ふたば系ゆっくりいじめ 46 散歩した5月の日に ふたば系ゆっくりいじめ 48 ゆうかにゃんと色々してみよう! ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!! ふたば系ゆっくりいじめ 136 つむりはとってもゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 324 散歩した秋の夜に 無かったことにしたい ふたば系ゆっくりいじめ 343 湯栗学園にて ~教師・背徳編~ 無かったことにしたい テンタクルあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ら抜きが気になる -- 2016-10-04 01 53 07 ↓はいはい筆者よりえらいえらい。 全員がお前と同じ考えじゃ無いんだよ、どんだけ自己中心なんだよ… -- 2016-01-31 09 55 50 個人のえこひいきとか書かなくていい。 まあ、この人引退したみたいだし、すっきりした。 -- 2012-11-25 23 40 12 金属だけ食べ物じゃないって教えたら良くね? -- 2011-02-26 22 10 24 そこは思い込み補正で… 虫は噛んで殺すし、草は生きてるとすら考えてないからっていう。 -- 2011-01-13 15 10 16 金属は勿体無いなー 全てが餡子のみになったらこの世界はどうなるのか、とちょっと終末が怖くなったぜ。 ってあれ、無生物限定で餡子にするなら、草や芋虫とか食べられなくね? -- 2010-10-07 19 54 37 核廃棄物も餡子にできるのかw ここまで出来ちゃうと不思議饅頭というより奇跡饅頭だなw -- 2010-09-29 23 54 12 金属をあんこに変換させるのはマズいだろ そのうち資源不足に陥るぞ -- 2010-09-16 01 40 47 個人的な好き嫌い主張はいらないな。 -- 2010-08-22 10 53 48 わかるよー とかいはなありすはかわいいけど でいぶと げすまりさは ゆっくりしぬしかないんだねー -- 2010-07-14 17 31 07
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/671.html
時をかけるまりさ 完結編 17KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 完結編 「まりさはこのもりでいちばんつよいんだぜ!!!」 まりさは自信満々に、まわりのゆっくりたちにアピールする。 「ゆ~ん!!!れいむはまりさにみたいになりたいよ~」 「とかいはのまりさはむれのりーだーにふさわしいわぁ~」 「むきゅ!!!ぱちゅりーはまりさみたいにつよくなりたいわ!!!」 「まりさはつよいんだね!!!わかるよー!!!」 あれ・・・ここはどこ・・・ まりさは、真っ白な空間に1匹だけいた。 そして、目の前には、ボンヤリとした円の中に、 森の中にいるゆっくりたちを写した風景が広がっていた。 そのゆっくりたちは、よく見ると・・・ 人間の村に向かう前、 いつも仲良くしていたれいむ、ありす、ぱちゅりー、ちぇんがいた。 そして、どこかで見たことがあるまりさもそこにいた。 ああ・・・れいむ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん・・・ 懐かしいなぁ・・・ どうして・・・・ まりさは・・・ こんなつらい目にあったのかなぁ・・・ あの頃は・・・すごくゆっくりしてたのに・・・ まりさは、彼らのゆっくりしている姿を見て、自然に涙が出てきた。 どうして、こんなにまりさだけつらい目に遭うのか。 悔しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。 『まりさ!!!よく見てね!!! あのまりさは・・・まりさだよ!!!』 どこからか、女性の声が響き渡る。 何を言ってるんだ・・・ まりさはここにいるんだ・・・ あのまりさは・・・ まりさのはずないじゃないか・・・ まりさは聞こえてきた声に対して反論した。 『よく見てごらん!!! あれはまりさのお帽子でしょ!!! あれはまりさが人間さんの畑に向かう前のまりさなんだよ!!! ゆっくり理解してね!!!』 まりさは、声の言われるがまま、目の前に写る光景にいるまりさの帽子を凝視する。 あれ・・・あれは・・・ まりさのお帽子・・・ じゃあ・・・あのまりさは・・・まりさ・・・!? でも・・・まりさはここに・・・ 『まりさはここにいるけど、あれは過去のまりさだよ!!! 過去、ゆっくりしていた頃のまりさだよ!!!』 白い空間に、女性の声が響き渡る。 そうか・・・ あれは・・・ まりさなんだ・・・ あんなにゆっくりしていたんだ・・・まりさは・・・ どうして・・・ どうして・・・こんなことに・・・ まりさは、女性の声の言うことを理解し、 目の前にいるまりさは自分であることを理解した。 そして、再び、目を瞑り、涙を流した。 今思えば、自分のゆん生を振り返って、この時が一番幸せであったと思うまりさ。 あのれいむと暮らした日々は、確かに充実したモノであった。 ゆん命の出逢いから、一目惚れし合い、 会ったその日にすっきりをして、子供たちが出来た。 それから、れいむと子供たちとゆっくりした生活を過ごしていたが、 毎日毎日、日没まで、狩りに出かけて、ゆっくりする間もなかった。 家に帰れば、疲れていても、食事の8割以上を子供たちが食べてしまう。 ゆっくりしたくても、子供たちが擦り寄ってきて、ゆっくり出来なかった。 まあ、自分の可愛い子供たちと思えば、それもまたゆっくりであったのだが、 先ほどの最悪な別れをしてしまった後では、そんなものは窮屈だったと感じ出した。 それに引き換え、この頃は、知り合いのゆっくりからも、 羨望の眼差しで見つめられ、自分がとってきた食料は全部、自分自身で食べることが出来たので、 まりさはこの頃の自由さを懐かしんでいた。 『ここからだよ!!!よく見ていてね!!!』 まりさは、この言われるがままに、目の間に写る映像を眺めた。 「このあいだもかぶとむしさんとたたかったんだぜ!!!」 胸を前に突き出すかのに後ろに仰け反るまりさ。 「ゆっ!?かぶとむし?あんなにこわいこわいつのさんをもっているかぶとむしさんとたたかったのぉ~!!!」 「まりさ・・・あなただいじょうぶなの?かぶとむしさんはつよいんだよ!!!」 「ぱちゅりーのおかあさんはかぶとむしさんのつのさんにささってころされたのよ!!!」 「そんなつよいつよいかぶとむしさんとたたかうなんてわからないよー!!!!」 みな、一様に不安がる。 「ゆふん!!!かぶとむしさんはたしかにつよかったんだぜ!!! でもまりさのてきじゃあなかったんだぜ!!!!」 ニヤリと笑い、周りのゆっくりたちに話しかける。 「「「「すご~いまりさ!!!」」」」 声を合わせるかのようにまりさを称えるゆっくりたち。 「かぶとむしさんはつよかったけどまりさはもっとつよいんだぜ!!!」 褒められて機嫌をよくするまりさ。 そんなこともあったなぁ・・・ カブトムシさんを倒した時、嬉しさのあまり、 みんなに自慢したなぁ・・・ それまで・・・ まりさは・・・みんなが羨ましかったんだ・・・ れいむのように、お歌が上手いわけじゃない・・・ ありすのように、おうちが綺麗なわけじゃない・・・ ぱちゅりーのように、頭が偉いわけじゃない・・・ ちぇんのように、足が速いわけじゃない・・・ まりさには・・・これといって・・・ 特に何もなかった・・・ だから・・・ カブトムシさんを倒した時・・・ これでみんなと肩を並べられるって思ったんだ・・・ ただ、周りと比べて、何も特技がないというコンプレックスから、 カブトムシを倒したということを自慢したまりさ。 実は、それまでは、自分に自信がなくて、他のゆっくりと比べて、 体が大きいだけのゆっくりにしか過ぎなかったのだ。 『ふ~ん。そうなんだ!!! まりさは最初から強気だったわけじゃないんだね!!!』 まりさを詰るかのように、女性の声はまりさに言った。 そうだよ・・・ まりさは・・・ みんなと同じように・・・ すごいって言われたかったんだよ・・・ 目をウルウルと潤わせて、泣くのを我慢するまりさ。 「まりさはこのもりのおうじゃなんだぜ!!! だけどまりさはこんなもりなんかじゃあまんぞくしないんだぜ!!! まりさのゆめはまりさのおうこくをつくることなんだぜ!!!」 煽てられたまりさは調子に乗り出した。 みんなに・・・ すごいって言われた時・・・ なんだか・・・自分でも・・・ 止まらなくなっちゃったんだ・・・ 気分がよくなって・・・ つい・・・森の王者って言っちゃったんだ・・・ 自分の過去の発言を恥ずかしがるかのように、 下を向き、ボソボソと呟くまりさ。 『まあ、そういう奴、どこにでもいるねぇ~。 結局、まりさもそういう奴の一人ってワケだったんだね!!!』 まりさをあざ笑うかのように、囁く声。 そうだよ・・・ まりさ・・・ 何か大きなことを言わないと・・・ このままだと・・・ ただ・・・カブトムシさんを倒しただけで・・・ 終わってしまいそうだから・・・ だから・・・ 『それでこんなことを言っちゃったんだね!!!!』 「まずてはじめににんげんさんがすんでいるむらをせいふくしてくるんだぜ!!!」 いきなり人間の住んでいる村を襲撃すると言い出した。 この時、人間さんを倒すとか大きなことを言えば・・・ みんな・・・ ゆっくりしてるねって・・・ 言ってくれると思ってたんだ・・・ 『この時は人間さんに勝てるって思ってたの?』 少しだけ・・・ だって・・・カブトムシさんと戦って・・・ なんとなく・・・勝てるんじゃないかなぁ・・・ って思ってたの・・・ それに・・・勝てなくても・・・ まりさ・・・かわいいから・・・ 人間さんが・・・わざと負けてくれそうな気がして・・・ というか・・・そう考えてくると・・・ 絶対勝てるなぁ・・・って・・・思い出した・・・ 次第に・・・そう思っていると・・・ 人間さんより・・・まりさの方が強いんだ・・・ って・・・いつの間にか・・・・ 自分でも・・・いつしか・・・ 人間なんか・・・イチコロで倒せるんだ・・・って・・・ 『・・・。 とんでもないバカなんだね!!! まりさは!!!! 今更だけど、びっくりしちゃったよ!!!』 「ゆうううぅうう!!!まりさぁああ!!!にんげんさんとたたかうのぉぉお!!!!」 「やめてぇえ!!!まりさぁああぁああ!!!にんげんさんはゆっくりできないわぁあ!!!」 人間という言葉を聞いて、びっくりするれいむとありす。 この時・・・適当なことを言って・・・ 話を終わらせるつもりだったんだ・・・ だけど・・・ 絶対・・・人間さんには勝てるって・・・ 思ってたけど・・・ やはり・・・このまま・・・ゆっくりしていたかった・・・ 「むきゅ!そんなことないわ!!!まりさはかぶとむしさんにかったのよ!!! かつかのうせいはじゅうぶんにあるわ!!!!!」 ぱちゅりーがなぜか自信満々に答える。 「そうだよ!!!かぶとむしさんをやっつけられるまりさならにんげんさんなんか やっつけられるんだね!!!わかるよー!!!!」 ぱちゅりーに釣られて、賛同するちぇん なんだか・・・ 賢者のぱちゅりーが・・・ 勝つ可能性があるっていった瞬間・・・ 今まで・・・少しだけあった・・・迷いが・・・ なくなっちゃって・・・ いつしか・・・人間を支配して・・・ ゆっくりの王になっているまりさを思い浮かべちゃったんだ・・・ そしたら・・・ 「ということなんだぜ!!! みんなまっているんだぜ!!! これからにんげんさんのむらをせいふくしてくるんだぜ!!! そしたらにんげんさんたちをどれいにしておやさいさんやあまあまさんを いっぱいたべさせてあげるんだぜ!!!!」 と、息巻くまりさ。 「ゆゆ~ん!!!おやさいさんとあまあまさんはゆっくりできるよぉ~」 「ついにゆっくりできないにんげんさんがせいさいされるひがきたのよ~」 「むきゅ!!!ひどいことするにんげんさんにてんばつがくだされるわ!!!」 「ゆっくりできないにんげんさんをゆっくりたおすんだね!!!わかるよー」 おのおの、まりさの強気な発言に感動する。 もう・・・この時には・・・ 適当に言ったことなのに・・・ いつのまにか・・・まりさ自身がそうだと思っちゃったんだ・・・ 『もう・・・笑えないよ・・・あまりに餡子脳すぎて・・・ ここまで来ると・・・哀れむどころか・・・生きていてつらそうだね!!』 「じゃあみんないってくるんだぜ!!! ゆっくりまってるんだぜ!!! もりのおうじゃのしゅつじんなんだぜ!!!!」 声を高々にその柔らかい体をポヨンポヨンと弾ませて、 ゆっゆっと飛び跳ねていくまりさ。 「「「「ゆ~☆ゆっくりしていってね~」」」」 他のゆっくりたちは、まりさの勝利を確信して、 笑顔で見送った。 まりさは・・・ わかったよ・・・ ここで間違えてたんだね・・・ やっとわかったよ・・・ 『ゆっくり理解できたね!!!』 女性の声が、高々に響く。 まりさは村へ向かう途中、さらなる夢、野望を描いていた。 人間の村を征服した暁には、そこにこの森に住んでいるすべてのゆっくりを集めて、 ゆっくりが本当にゆっくり出来るゆっくりプレイスを作り、 面倒くさい狩りや子育ては、全部、奴隷(人間)にやらせて、 ゆっくりたちは、心行くまま、む~しゃむ~しゃしたり、すっきりしたり・・・。 そんな壮大な妄想を思い描きながら、ニコニコと笑顔を振りまきながら、 村へ向かっていく。 その様子を見て、まりさは思った。 なんて愚かなんだ・・・ なんてまりさは愚かなんだ・・・ どうして・・・ どうして・・・ こんなにバカなんだ・・・ まりさはゆっくりしたい・・・ まりさがニコニコと笑顔になりながら進んでいる道は・・・ ゆっくり出来ない道なんだ・・・ まりさは・・・ 人間さんには・・・絶対適わないんだ・・・ なのに・・・・どうして・・・あんな能天気な顔をしているんだ・・・・ 「♪ゆ~ゆ~ゆ~ゆゆゆのゆ~」 呑気に歌を口ずさみながら、人間の村へ進んでいくまりさ。 今となっては、アホ面丸出しで、地獄に向かっているかのように見えるまりさ。 やめて・・・ もうやめて・・・ これ以上・・・ 進まないで・・・ お願いだから・・・ 今・・・まりさが引き返してくれたら・・・ まりさは・・・ゆっくりできるんだよ・・・ お願いだから・・・ お願いだから・・・ 「♪ゆゆゆ~にんげんさんをどれいにして~」 「♪まりさはゆっくりぷれいすをつくる~」 「♪ゆゆゆ~まりさはもりのおうじゃだぜ!!!」 音程外れっぱなしの雑音を発生しながら、死への道筋を一生懸命進んでいくまりさ。 やべでっぇぇぇええ!!! おねがいだがぁぁぁああ!!! びぎがぇじぇえっぇえええ!!!! おねがいだがぉあぁあああ!!!! ばでぃざぁぁぁぁああああ!!!! もうぐるじみだぐないぃいいぃい!!!! ゆんやぁぁああああ!!!!! 己の愚かさに、ついに我慢できず、無様に叫びだすまりさ。 「♪まりさはもりのおうじゃだぜ!!!」 やべでっぇぇええええ!!! やべでぇぇっぇぇえええ!!! やべ 「るんだぜぇええぇえええ!!!!! いまずぐびぎがえずんだぜぇえええええ!!!!! いまならまにあうんだぜぇえええええ!!!!」 不思議なことが起きた。 先ほどまで、白い空間にいたまりさが、 映像の中に入って、過去のまりさに叫んでいた。 まりさは、精神的に追い詰められていたせいか、 心なしか、頬がこけ、ゲッソリしていた。 過去のまりさは、まりさの方へ振り返ると・・・ 何か、不思議そうな顔をして、 「ゆっ!?なにをいっているんだぜ!!! ゆっくりできないまりさなんだぜ!!!」 過去のまりさはまりさに睨みながら、言い返した。 「ばでぃざばにんげんざんにがでるどおもっでるげどぉぉおぉお!!! ぞんなごどばないんだぜぇっぇえぇええ!!!」 過去のまりさは驚いた表情をした後、 「ゆふん!!!まりさはつよいんだぜ!!! かぶとむしさんにもかったんだぜ!!! ゆっくりできないまりさはまりさとはちがうんだぜ!!!! ゆっくりりかいするんだぜ!!!」 と、まりさを見下したかのように、バカにした表情で軽く笑った後、 足早に村へ向かっていった。 「やべでぇぇええええ!!! びぎがえじでぇぇええええ!!! おねがいだがらぁぁぁぁあああ!!! ゆんやぁっぁぁっぁぁあああ!!! ばでぃざっぁっぁあぁあああ!!!!! ばでぃざぁっぁあああああ!!!!!! どぼぢでぞんなごどずるのぉぉおぉおおぉおぉおぉおおぉお!!! ゆんやぁっぁぁあぁぁぁあああああ!!!! がえっでぎでぇぇっぇっぇえええええ!!! おねがいだがらっぁっぁぁあああああああああああ!!!!」 まりさは、過去のまりさが見えなくなるまで、叫び続けた。 それは以前、自分が行なった行動そのものであり、 決して、変えられぬ過去なのか、知っているかどうかわからないが、 まりさは過去のまりさの愚かさを嘆いた。 『ゆっくり理解したね!!! まりさがくだらない見栄のために地獄の日々を過ごしてしまったって!!!』 再び、白い空間に戻されたまりさ。 『すべてを理解した後、過去の愚かな自分と話をすると、 どれだけ苦痛なのかって、考えてくると・・・ 何だかわくわくしてきてね!!!!! つい、いじわるしちゃったよ!!!!』 女性の声が、笑いながらまりさに言った。 どぼぢでぇっぇっぇええ!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!! どぼぢでごんなびどいごどずるのぉおjdfklhんdrvぅもんtyvyvptmrvyん¥!!!! 白い空間の中で、まりさの叫び声が木霊した。 『え!?暇つぶしだよ!!! まさか、特別に何かあるとでも思ったの?』 まりさは信じられないという顔をした。 これだけ、とてつもない神懸かった力を使って、 何度も何度も過去に戻り、未来を変えてまで、 まりさをいじめるのだから、 よほどゆっくりに恨みがある誰かの仕業だと、まりさを思っていた。 それでなくても、 まりさにひどいことをするこの何者かは、 神か悪魔かそれらの類で、なぜまりさだけにこんな苦難を与えるのか、 何か意味があるのではと思っていた。 いや、思わざるを得なかった。 それほどまでに、まりさが受けた屈辱は・・・ 耐えられなかったものなのだ・・・。 しかし・・・ 『君たち、ゆっくりっていうのは、 犬のクソ以下の価値なんだよ!!! いや、犬のクソの方がまだまだ貴重だよ!!! そんなカスとも言えるゆっくりを、 圧倒的な力でいじめちゃうとどうなるかなぁ~って思っただけだよ!!!』 そんな・・・ そんなバカな・・・ そんなことで・・・ 『ホントホント、でもまあ・・・。 十分楽しんだよ!!! だから・・・ご褒美に生き返らせて上げるよ・・・』 どぼぢでっぇっぇえええ!!!! どぼぢでえっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでぇぇぇぇぇええええ!!!! 『じゃあね!!!まりさ!!!ゆっくりしていってね!!!』 どぼぢでっぞんなごどいうのぉおぉおおおぉ!!!! ばでぃざぁぁぁああばぁぁぁああ!!! もういぎだぐないよぉおおおぉおお!!! あんなみじめなゆんぜいばぁぁぁあああ!!! おぐりだぐないよぉおおぉおおおおお!!!!! ごろじでっぇぇぇええええ!!!! ごろじでぇっぇえええええ!!!! おねがいだがらぁぁぁあああ!!!! もうゆっぐりざぜでぇぇえええ!!! えいえんにゆっぐりざぜでっぇええええ!!!!!! ある森の中・・・ 「ゆ~ん!!!れいむはまりさにみたいになりたいよ~」 「とかいはのまりさはむれのりーだーにふさわしいわぁ~」 「むきゅ!!!ぱちゅりーはまりさみたいにつよくなりたいわ!!!」 「まりさはつよいんだね!!!わかるよー!!!」 「・・・」 まりさは白目を向き、口を空けたまま、呆然としていた。 「ま・・・りさ・・・?どうしたの・・・?」 「まりさっ!?ゆっくりしてよ!!!」 「むきゅ!!!たいへんだわ!!!まりさがえいえんにゆっくりしちゃったわ!!!」 「わ、わ、わ、わからないよー!!!!!」 謎の声の言うとおり、まりさは再び、蘇った。 いや、正確には、時間が最初に戻ったのだ・・・。 しかし、まりさはこの後どうなるか、餡子の隅々まで理解していた。 絶望。 ただそれだけ。 その結果、瞬時に、中枢餡は破壊されて、まりさは苦悶の表情を浮かべて、 一瞬にして、死んでしまった。 まりさの表情からは、幾千幾万という地獄を見てきたかのような表情が浮かんでいた。 終わり あとがき 『君たち、ゆっくりっていうのは、 犬のクソ以下の価値なんだよ!!! いや、犬のクソの方がまだまだ貴重だよ!!! そんなカスとも言えるゆっくりを、 圧倒的な力でいじめちゃうとどうなるかなぁ~って思っただけだよ!!!』 ↑ 今回のコンセプト。 あと、この作品、自分が思う中では、ワースト1だと思いました。 ホント、オチがクソ。 いろいろと期待させてすみませんでした。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓ひとのこのみだからね!ゆっくりりかいしてね! -- 2015-11-14 07 49 51 今まで200くらいSS見てきて本当にこれは酷い、というか時間を無駄にしたと思ったSSは1つだけだったな このまりさはあれだな、時間が戻ったことによってやり直せるとは思えなかったんだな可哀想に -- 2012-12-17 20 19 25 ↓圧倒的な力を持つ奴がただの人間なわけないだろ それとも何?自分は正常だよアピール?ここに書き込んだ時点で君も同類だ。 まぁ、わかってその言葉を言ったんなら、深いとは思う -- 2011-05-07 19 17 39 まあでもこういうの見てると人間はくそだな、って思うよね -- 2011-04-14 04 20 47 真理を悟った人間は仏になるが、最弱という真理を悟ったゆっくりはただの動かない饅頭になるんだな。正に真理w -- 2011-04-12 17 47 52 何万回巻き戻しても破滅の未来しかないゆっくり…どうしようもないっすねwww -- 2011-03-15 01 18 55 ↓それは人それぞれ好みによる。一人で勝手に断言するな。 -- 2011-01-30 14 00 44 >自分が思う中では、ワースト1だと思いました。 飾りの価値はシリーズよりかは遥かにマシだから安心してくれw -- 2010-09-12 01 01 23 素晴らしき暇つぶしだな。生き返った後の壊れ具合も見てみたかったな。面白かったです。愚かなり糞饅頭!! -- 2010-09-02 17 47 51